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Weblog/blog/ブログ ツールリスト

2003/07/20公開 2005/07/11改訂
SERVER  サーバー動作タイプ
HOSTING  ホスティングサービス
HTML UPLOAD  HTMLアップロードタイプ
RSS READER  RSS Reader

※このリストはブログの情報が少なかった2003年に作り始めたものです。現在は、サーバー動作タイプのリストを中心に更新しています。それ以外の情報に関しては古いものが多いため、他のサイトを参照してくださるようお願いします。

■Weblogとは?
 もともとはアメリカで生まれた用語であり、アメリカでは、個人の手によって繁盛に各種テキストが更新されるサイトを「Weblog」略して「blog」と呼んでいます。日本でいえば「個人サイト」の感覚に近く、中でも「Web日記」を呼ばれるジャンルとの親和性は高いです。海外ではWeblog「ブーム」といえるほどの盛り上がりがあり、その流れで日本にもこの言葉が輸入されてきました。
 Weblogは、トップページに最新テキストが表示され、古いテキストは過去ログとして整理されるスタイルが一般的です。しかし、各記事ごとにアンカータグを挿入したり、最新テキストとログを同期させたりするのを手作業でするのは大変なため、海外ではWeblog用のツール群がいろいろ開発されています。
 現在、Weblogツールを使ったサイトを「Weblog」を呼ぶ傾向がありますが、これはあくまで狭義の「Weblog」です。広義の「Weblog」は冒頭で述べたように繁盛に各種テキストが更新されているサイトの形態を指しています。

■このページの意味
 日本では、海外と違い、昔から個人サイト文化が発展しており、「Web日記」と呼ばれるスタイルのサイトが既に多く存在していました。そのため、自分の運営しているサイトを海外の用語である「Weblog」として定義されることを好まない人々もいます。
 しかし、あるスタイルのサイトをどう呼ぶかという問題は各人の感覚の問題に帰結することが多く、Weblogは従来の個人サイトとは違うと過剰に主張して日本の個人サイト文化を否定する人たち、逆にWeblogは新しくないといってツールをも否定する従来の個人サイト運営者たちも多いです。でも、その問題にこだわったままでいるのでは建設的ではありません。すでにいくつかの議論も済んだ現在、とにかくWeblogツールを使ってサイトを運営してみませんか?
 日本では「Web日記」が盛んだったため、Weblogブーム以前から日記ツールやサービスも各種存在しています。それらに関しては、日記を認めるシステムたちで取り上げられていますが、このページは2001年12月で更新が停止しており、情報が古くなってしまっています。
 現在では、海外のWeblogブームを意識したツールやサービスが増えてきましたが、それらを含めたツール紹介のページはなかったため、このリストを制作しました。
 なお、このリストではWeblogを意識したツールの紹介に焦点を絞っており、ユーザー数の少ないものや更新が止まっているものに関してはあまり情報を整備していないことをあらかじめことわっておきます。

■Weblogツールの選び方
 まず、自分がどんなスタイルのWeblogを作りたいのかを考えましょう。毎日文章を書くのか、それとももっと頻度は低いか。文章は短いか、それとも長いか。また、見ている人からコメントをもらったり、サイト運営者同士で言及し合ったりと、コミュニケーションを重視したいのか、それともあくまで自己の意見主張を主体にしたいのか。また、複数の人間で運営することを考慮したツールもあり、HTMLを手動で書く方法では難しかったスタイルのサイトも簡単にできます。
 運営スタイルによって、選ぶべきツールは変わってきます。自分はどんな機能を使って、どんなことをしたいのかを見極めて、ツールを選びましょう。
 現在、多いのはMovable Typeを代表とする一つの記事が一つのページを作る海外産ツールのスタイルと、tDiaryに代表される1日が1つの単位となり、その中に複数の文章を入れる日本産ツールのスタイルです。
 海外産ツールのスタイルは、一つのタイトルと一つの本文で個別のページが構成されており、コラムのような感じになります。なので、ある程度の分量の文章を書く人には合ったスタイルなのですが、短文しか書かない人にとっては、少々大げさな感じがして、それが気になる人も多いでしょう。短文を書くことが多い人は日本産ツールのほうが合っています。
 大雑把にわけると、意見の主張なら海外産ツール、日々の記録をするなら日本産が向いています。
 また、Weblogブームを意識したWeblog/日記ホスティングサービスは、ほとんどがMovable Typeの影響を受けたスタイルとなっています。それに対して、日本産ツールのスタイルを採用しているものとしては、tDiaryをモデルにしたはてなダイアリーなどがあります。ホスティングの場合、すぐに使えるところも多いので、実際に使ってみて、自分に合っているかどうか確認するのがよいでしょう。

■Weblogツールの機能
 従来からあった国産の日記ツールに装備されている機能は、過去ログの時間軸による整理、アンカータグの埋め込みによるPermalink(永続的リンクの意味。詳しくはKeyword解説を参照のこと)の実現といったものが一般的です。
 最近、装備されることが多い機能はコメントです。これによって、管理者以外の第三者のコメントが入れられます。コメント機能と一口にいっても、一行コメントだったり、掲示板に似たものだったりと、ツールによってかなり違います。どのようなスタイルなのか、よく確認しましょう。
 また、ログの整理として、カテゴリー分類が使えるものがあります。時間軸の管理と違い、特定の話題について触れた文章だけ読むことができ、閲覧者にとってはもちろん、自分のメモとしても便利になります。
 Weblogを運営すると、いろいろなサイトからリンクされることが増えます。そのため、アクセス解析をいれておくと、どのサイトからリンクされたのかわかって便利なのですが、ツールの中にはtDiaryやhnsのように自前でアクセス解析を持っているものもあります。中でも、tDiaryはページ自体に表示があり、閲覧者もそのページがどこからリンクされているのかわかって便利です。
 このサイト間のリンクを明示的にしたものが「TrackBack」というリンク通知機能です。これはリンクしたサイトがリンク先のサイトに「あなたのサイトにリンクしました」と自動的に通知するものです。単純にいうと、相手のサイトのコメント欄に「自分のサイトでリンクしました。ご確認ください」と書き残すのを、ツールの機能にしたようなものです。
※TrackBackに関してはKeyword解説も参考にしてください

■Weblogツールのタイプごとの特長
 Weblogを運営する際、一番簡単なのはホスティングサービスタイプを使うことです。インストールなど面倒な作業は一切なしで登録さえすれば使えます。
 ホスティングサービスタイプは、機能の豊富さでいえば、はてなダイアリーがトップです。次にチャンネル北国tvやNews Handlerなどが挙げられます。

 無料サーバーでサーバー動作タイプを使いたい場合、動作環境に注意しましょう。無料サーバーではインストールされている言語はPerlのみというところが多く、動作するツールは限られてしまいます。これは大手プロバイダーの提供するサーバーサービスでも似たような状況です。
 自分の使っているサーバーでサーバー動作タイプが使いづらい場合、HTMLアップロードタイプが便利です。海外のサービスですが、Bloggerは簡便さから日本でも使っているユーザーは多いです。書評系サイトでは、ISBNプラグインのため、nDiaryの導入が多く見受けられます。iBlogはOSXで動作するため、Macintoshユーザーの間で人気が高いです。

 ツールの選択肢を増やしたいのなら、自分でレンタルサーバーを借りましょう。借りる際は、サーバーで使える言語やデータベースの有無に注意です。Perl/PHP/Rubyなどの各種言語がインストールされており、MySQLなどのデータベースが使えるサーバーでないと、ツールの選択肢は増えません。また、PHPなどはバージョンの問題もあるので、最新のものをインストールしているかどうか確認すべきです。
 最高の選択は、常時接続を利用して、自分でサーバーを運用することです。ただし、サーバー運用には様々なノウハウが必要になり、苦労が多くなることは覚悟してください。
 サーバー動作タイプは、機能の豊富さやユーザー数で、tDiaryやMovableTypeを選択する人が多いです。ただし、tDiaryはRuby、MovableTypeはデータベースを使うので最低Berkeley DBが必要など、動作環境を選ぶという難点があります。PerlのCGIのみで動くのは、Akiary、a-news、blosxom、Nicky!、華式などです。また、海外製ツールは日本語の文字化け問題がよく発生します。日本語ユーザーの少ない海外製ツールはある程度技術知識に自信がある人、苦労に耐えられる人にしか勧められません。

Weblogの認識や歴史でありがちな勘違い
※以下の話において、アメリカの状況は資料から推測しているものが多いので、より確かな資料などがありましたら、教えてくださると幸いです
△Weblogは従来からあるホームページにコメントやTrackBackがついたものを指しています。
▼最初に述べたように、当初「Weblog」という言葉最新の情報をトップページに掲示するというサイトの更新スタイルを指したものでした。サイトを手作業で更新していたものの、定型フォーマットなので、Weblogに特化したツールが開発されたというのが流れです。そのツールにコメント欄やTrackBackといった新しい機能が加わっていきました。
△Weblogはアメリカの911テロの時に発展し、RSSやTrackBackによって盛んに繋がるようになりました。
▼確かに911テロの時にアメリカでWeblogは盛り上がりましたが、その当時、TrackBackはまだ登場していません。TrackBackという規格が登場したのは、2002年6月にリリースされたMovable Type2.2からです。Movable Typeが普及した理由としてTrackBackという機能が新鮮だったのがあります。なお、Movable Type自体は2001年10月にリリースされています。911テロ当時に使われたのはおそらくBloggerだと思われます。
Movable Type - News - Version 2.2 Released
RSSは技術としては登場してましたが、一般レベルでは普及しているとはいえませんでした。当時、使われていたのはBloggerで、更新状況がかんたんにわかるアンテナサイトによって、サイトの更新が活発になり、リンクによる言及が増えたと思われます。
Wired News - ニュースやブログを効率的に読める「アグリゲーター」の人気が上昇中 - : Hotwired  これは2003年8月の記事ですが、アメリカではこの段階でRSSアグリゲーター(RSSリーダー)が普及してきたようです。SHARP READERの開発者は一年前はアグリゲーターが何かを知らなかったと発言しています。
△Weblogが登場する以前、日本のネット上は匿名掲示板のように誰が発言したかわからない情報ばかり溢れていましたが、Weblogによって個人が責任を持って情報を発信できるようになったのです。
▼もともと日本は他国と比べて個人サイトが非常に多く、「Web日記」として独自の文化を築いていました。2ちゃんねるが大きくなったため、日本のネット文化=2chのような認識になりましたが、その間も個人サイトは当然続いていました。この「Web日記」にアメリカのWeblogブームの流れが入ったのが、日本のWeblogブームといえます。
※この辺りの日米個人サイトの流れは下記の記事に詳しい。
News:ウェブログに見る日米個人サイトコミュニティ事情
■Weblogを知るための資料
はじめてのウェブログ [weblog for beginners] 海外サイトの翻訳など。
いかんともしがたい : ブログお役立ちリンク集
FrontPage - weblog Weblogに関するWiki。

■Weblogの歴史を知るための資料
できる!ウェブログ(閉鎖) ばるぼら氏によるWeblogの解説。日本の個人サイトの歴史を含めた視点で語っており、大変参考になる。
ns*Wiki - weblogとはなにか?? 2002年11月に起きた「BLOG騒動」絡みの情報をまとめたWiki。

■オンラインメディアでのWeblogの報道
HotWired Japan : 人気急上昇中の「ウェブログ」とは 米国版の翻訳記事。2000年2月にはアメリカでWeblogがブームだったことがわかる。
News Week : ブログ空間の愉快な生活 2002年10月のニューズウィーク日本語版の記事。
インターネットのあり方を変える? 個人ニュースサイト“blog”を運営する人たち 2002年11月のものだが、当時の日本のサイト運営者の意識が伺える。
News:ウェブログに見る日米個人サイトコミュニティ事情 日米の温度差を知るのにわかりやすい記事。同じ筆者によるsplash!「ウェブログ事始め」も参考になる。
HotWired Japan -- Matrix vol.0029 -- blogってどうよ? 記事がアップされたのは2003年5月だが、海外のインタビューは2002年11月頃とのこと。「日本におけるblogの過去・現在・未来」は、2003年5月時点での日本の状況を簡単に説明している。

■Weblogのためのサービス
ping.bloggers.jp 更新したWeblogを表示する。XML-RPC規格に対応したpingを利用。
Myblog japan ping.bloggers.jpと同じく更新したWeblogを表示する。こちらもXML-RPC規格に対応したpingを利用。
BLOGNAVI ネットエイジによる日本語のWeblogの収集サイト。
MyblogList 日本版BlogRolling。お気に入りのblogListを作成して、更新情報を自分のblogに表示できる。また、WebベースのRSSリーダーとして使うことも可能。
BlogPeople 日本版BlogRolling。自分で登録したサイトの新着情報を確認でき、その情報を自分のWeblogに表示することができる。
Bulkfeeds: Home - RSS Directory & Search 日本国内のRSSを網羅的に収集しており、検索が可能。
FeedBack: You can always get what you want. pingサイトに更新情報を送っているサイトのRSSから検索が可能。

■Weblogツールの情報
海外ウェブログソフトレビュー : はじめてのウェブログ [weblog for beginners] イギリスのGuardian誌によるソフトのレビュー。
Weblogs Compendium - Blog Tools 海外のWeblogツールリスト。
試用用 さまざまなWeblogツールを試せる。

■Weblogをより楽しむためのサイト
Movable Type Tour MovableTypeとついているが、BLOGツールを使ったサイトのリンク集。
blogmap 個人サイトで話題になっているURIや書籍のランキング。

■いろいろなサイトのRSSを利用できるサイト
rss-jp.net 国内で配信されているRSSがまとめられています。またRSSを配信していない法人サイトのRSSを発行しています。
Bulknews 各ニュースサイトのRSSを配信。
読兎 ニュースサイト新着ヘッドライン総合斜め読みサイト 大手新聞社サイトのRSSを配信。


Keyword解説
Permalink Permanent linkの略で「永続的リンク」の意味。Weblogではリンクされることが多いので、記事に対して直接リンクが張れるように、固有URIを持たせることが多い。これを海外のWeblogツールでは「Permlink」と呼んでいる。
RSS RDF Site Summaryの略称。サイトの見出しや概要をXMLフォーマット(PCが理解しやすいように記述されたメタ言語)で記述したもので、他の人が自サイトのデータを簡単に取り込めるようになる。海外製ツールでは、このRSSを生成するものが多い。
■関連
News:ウェブログを進化させるRSSとは?
HotWired Japan : Webmonkey : html : RSSでサイトの情報を公開しよう
Jahreszeit.com/LAB - RSS についてのメモ
RSS(RDF Site Summary)によるサイト情報の要約と公開
Trackback リンクしたサイトに対して、リンクしたことを通知できる機能。MovableTypeが提唱した機能である。相手のサイトに自分のページへのリンクが作られるので強制リンク機能でもある。わかりにくい人ははてなダイアリー - こせきの日記で図解入りで解説されているので参照して欲しい。
■関連
mttrackback - TrackBack 技術仕様書
動的生成 アクセスするたびにHTMLが生成されるタイプ。BBSはこれに相当する。利点として、cookieでユーザー判別をしたり、使っているブラウザで分岐してモバイル用のHTMLを出力したりするような分岐処理が得意な点や、データを登録する際にあまり手間がかからない、HTMLファイルを残さないため、サーバーの容量をあまり使わない点などが挙げられる。ただし、アクセスが増えるとサーバーに負担がかかる。
静的生成 HTMLを先に生成しておくタイプ。利点として、サーバーに負担がかからない(=閲覧時の動作が軽い)、ロボット型の検索エンジンにひっかかりやすい、などがある。ただし、HTMLを生成するのに時間がかかったり、手間がかかったり、動的生成のような様々な分岐処理が難しかったりする。

※ページに間違いや追記したほうがよいことがありましたら、Weblogツールリストにコメントするか、kanose@jp.org宛にメールでご連絡ください。
※このリストの情報を元に新たなリストを作ったりするのは、個人運営のサイトならご自由にどうぞ。Wikiに転載するなどもかまいません。より良いリストを作ってくれる方が出てくるのなら、それは嬉しいことですので。
※法人の運営するサイトや出版物などでのご利用はご連絡ください。リンクやURIの紹介のみなら連絡は必要ありません。出版物での掲載はどこで載るのか知りたいので事後でよいから連絡をください。

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