ARTIFACT ―人工事実―
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 2006年に携帯電話を903SHというハイエンド機種に変更し、2007年に今更なW-ZERO3初代を入手し、それらをよく使うようになっての感想。携帯電話とPCの関係について最近考えていることをまとめてみる。

 PDAを使っている人ならよく知っているだろうが、2000年代前半のPDAという言葉が生きていた頃、WebサービスではPDA向けに情報量を減らしたPDA版がよく用意されていた。大半のPDAがQVGAという解像度だったので、それに最適化されたページだったのが、これはPDAの失速とともに消えてしまった。
※参考 useDDIpocket for PDA[↑B]
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NetFront Browser v3.5 for Windows Mobile コンセプト版[↑B]
窓の杜 - 【NEWS】ACCESS、W-ZERO3で試用可能な「NetFront Browser」v3.5のコンセプト版を公開[↑B]
 NetFrontは、v3.4のテクニカルプレビュー版がいつのまにかタッチスクロールができるようになり、ブックマークの10個制限やタブ2個制限もなくなっていたので愛用していたのだけど、v3.4の正式版も出ていない内に、v3.5のコンセプト版(英語版のみ)が出ていた。v3.4 TP版と同じように期間による使用制限があり、2008年5月31日までしか使えない。

 売りは高速化とiPhone/iPod Touchのような慣性付スムーズスクロール。公式サイトの動画で見られるが、このスムーズスクロールはかなりいい。滑らかに動いて楽しいので、無駄にいろいろなサイトを見てしまった。全部レンダリングできていない段階でも、一部読めた部分からスクロールできるため、待たされることもない。なお、アクションボタンを押すとカーソルが出て、リンクを選びやすくなる。ダブルクリックするとズームアウトして移動ができる。
 あと、Column Renderingという機能が素晴らしい。画面の横幅に合わせて、カラムをレンダリングしてくれるため、本文が途中で途切れることがない。縦横を切り替えると、横幅が変わるので再度レンダリングする。また、スムーズスクロールもスクロール中一度コラムの端に吸着してくれるのがいい。

 レンダリングの高速化に関しては最初に出たv3.4 TP版のほうが体感速度としては速かった。v3.4 TP版も、最初はフルレンダリングでも「とにかく最初に文字を表示する」だったのに、途中でレンダリングの方法が変わって、体感速度が落ちてしまった。

 難点としてはメモリを大量に使うこと。初代W-ZERO3ではフルレンダリングにして商業ニュースサイトを三つ開くと、メモリが足りないと言われることが多かった。下手をすれば二つ目でも警告される。だから、EM・ONEやW-ZERO3 ad[es]のようにワークエリアが多い機種のほうが快適に使えるだろう。余談だが、WM機で見ていると、impressのWATCH系は画像が少ないのでありがたみを感じる。ITmediaやCNETは重過ぎる。
 また、最初に文字のみを表示し、その後CSSや画像を読んだらフルレンダリングしてくれるRapid-Renderモードははやく表示してくれるのはいいのだが、ちょっとしたきっかけで再度をレンダリングを始めてしまうことがある。
 これで、フォントとしてTruetypeのヒラギノを入れると、かなり良いウェブ閲覧環境になりそう。メイリオでもいいけど。

ウィルコムWebショップ奮闘記 : 【W-ZERO3カスタマイズ】NetFront3.5をいじってみる その1 - livedoor Blog(ブログ)[↑B]
ウィルコムWebショップ奮闘記 : 【W-ZERO3カスタマイズ】NetFront3.5をいじってみる その2 - livedoor Blog(ブログ)[↑B]
ウィルコムWebショップ奮闘記 : 【W-ZERO3カスタマイズ】NetFront3.5をいじってみる その3 - livedoor Blog(ブログ)[↑B]
ウィルコムWebショップ奮闘記 : 【W-ZERO3カスタマイズ】NetFront3.5をいじってみる その4 - livedoor Blog(ブログ)[↑B]
ウィルコムWebショップ奮闘記 : 【NetFront3.5】ブラウジングモードを比較する - livedoor Blog(ブログ)[↑B]
ウィルコムWebショップ奮闘記 : 【NetFront3.5】ViewSettingを使ってみよう - livedoor Blog(ブログ)[↑B]
いっちゅうスタヂヲ.NET: NetFront v3.5 コンセプト版 日本語化mui Ver.1.1[↑B]
英語版なので日本語メニューが欲しい人はこのMUIを。

 Windows Mobileのブラウザはこれからもいろいろ出て面白そうだ。Opera Mobileはメジャーバージョンアップするし、Safariに使われているWebKitをベースにしたIris Browserというのが開発されている。
Opera unleashes innovative technology in latest mobile Web browser ? Opera Mobile 9.5[↑B]
Opera、スマートフォン用ブラウザ新版「Opera Mobile 9.5」発表 - ITmedia News[↑B]
 β版はすでに出ているが、WM6でないと通常はインストールできないそうだ。
Opera Mobile 9.5 betaをむりくりWS007SHにインストールしてみる - 幸せの鐘が鳴(r[↑B]
Opera Mobile 9.5Betaの多分新しい版 - 幸せの鐘が鳴(r[↑B]

WebKitベースのWindows Mobile用Webブラウザ「Iris Browser」 | 携帯 | マイコミジャーナル[↑B]
 β版が出ているのだが、こちらもWM6のみ動作。
W-ZERO3 Holic: IrisBrowser[↑B]
 無理矢理動作させる方法。



 グルメ検索サイトは、出かける前に調べるのも便利だが、ほとんどのサイトが携帯電話に対応をしている。突発的に行った場所で店を調べたい時に、携帯電話から調べられるのは大変便利だ。大半のサービスはGPSに対応しており、GPSを搭載した端末を持っているのなら、一度使ってみるのをお勧めする。
 携帯電話でサービスにアクセスすれば、自動的に携帯のページに飛ばされるはずだが、念のため、携帯版のURLも載せておく。ただし、ウィルコムやWindows Mobile機では見られないサービスも多いので注意。

  • 食べログ.com
  • http://m.tabelog.com/
    • クーポンあり(ホットペッパーのもの)
    • GPS非対応
    • 予算、定休日、営業時間、写真(ただし、これらの情報はユーザーの投稿によるため、店舗写真がないなどもよくある)
    • レビューが多い
    • Windows Mobile機でも携帯版は見られる
  • グルメ情報検索サイトぐるなび
  • http://mobile.gnavi.co.jp/
    • クーポンあり
    • GPS対応
    • GPSでの検索時、料理の種類や予算、時間指定、クーポン、朝までやっているかどうか、駐車場の有無などきめ細やかな検索が可能
    • ウィルコム対応
    • 予算、定休日、営業時間、座席数、写真、駐車場、カード
  • ホットペッパー.jp(hotpepper.jp)
  • http://hpr.jp/
    • クーポンあり
    • GPS対応
    • 郊外の店舗情報は少ないようだ
    • 予算、定休日、営業時間、座席数、個室、座敷、掘りごたつ、喫煙、バリアフリー、携帯の電波、写真、駐車場、カード
    • 店舗内の写真も多く、店舗に関する情報は大変充実している
  • iタウンページ
  • http://itp.ne.jp/
    • GPS対応
    • レビューはあるが、あまり投稿されていない
    • 電話番号、住所のみで店に関する情報が大変少ない

 お勧めは食べログ。他の検索サイトだと、なぜかファミレスなどのチェーン店系まで検索結果に出てきて、個人経営の店は埋もれてしまう。食べログなら個人経営の店がランキング上位に出てくるし、レビューも多い。繁華街だけではなく、住宅街のような場所の店舗の情報も多く、ここから自宅近所での店を結構発見した。ただし、クーポンサービスはホットペッパーのものなので少なめだ。地名がわかりづらいなどGPSに頼りたい場合は、検索条件が細かく設定できるYahoo!グルメとぐるなびがお勧めだ。
 時間がなく、近所に手っ取り早く食べる場所がないか?と思って探したいのなら、食べログ以外のサービスの方が便利。一番素早く欲しい情報に辿り着けるのは、検索画面が簡素なGoogleローカルだろう。

 ついでに、携帯電話のGPS機能に対応している無料の地図サービスも紹介。GoogleマップはGPSに対応してないというのもあるが、携帯版だとGoogleローカルからしかマップが使えないため、地名以外のキーワードが必要になり、単純に地図として使いたい場合にはいまいち不便だ。

 GPSとレビューサイトを連携させると、未来感溢れるぜ! これがリアルと融合したWeb2.0! とか思うのだけど、きちんと書いている人を見かけない。おそらく、携帯サービスを使いこなしている人にとっては当たり前の情報で、使いこなしている人たちは、わざわざ外部に向けて情報発信しないのかもしれない。携帯のサービスをがんがん使っているという人には、もっとネットで情報発信してもらいたいところだ。
 ちょっと違うが、商業ニュースサイトで携帯サービスの話はあまり読まれないなんて話もあった。
イージーリブLog: 「学校裏サイト」と「スイーツ(笑)」[↑B]

余談ですが、携帯サイト関連の情報はCnetが積極的で非常に強いです。携帯コンテンツの記事はビューが取れないので、メディア的には心配ですが…

※この記事は下の記事を読み直して、これはレビュー系サービスを使えば、今でも可能なのに!と思っていたのを思い出したので書いてみた。
ポータル的な外食産業は消えてブログ的な「街の喫茶店」が復活する - アンカテ(Uncategorizable Blog)[↑B]

これまでは、知らない街で食事をすることになったら、とりあえず有名チェーンに入るというのが安全で手軽な方法だったのですが、これからは、とりあえず twitter で「このへんでおいしい所知らない?」と聞いてみれば、そういうタイプのブログ的な店を簡単に見つけられるようになるのかもしれません。



 たまにSDメモリーカードを買う度に安くなっていて驚くんだけど、microSDの1GBは今では1,000円切るのが普通のようだ。
激安メディアを探せ! 秋葉原メモリーカード価格速報 - 日経トレンディネット[↑B]
 秋葉原での価格動向は日経での連載がわかりやすい。これを参考にして、自分の場合、秋葉原では、あきばお?か、パソコンハウス東映で買うことが多かった。
中身はパッケージ品と同じなのに割安! 今週はバルク品のメモリーカードが狙い目 - 日経トレンディネット[↑B]
 最新では1GBは750円、2GBは1,350円だ。どちらもメーカーはA-DATAで、安いSDカードは転送速度が遅いものが多いが、これらの転送速度はわからず。

上海問屋オリジナル microSDカード 1GB上海問屋オリジナル マイクロSD 2GB (DNF-TSD2048) [メ]上海問屋オリジナル microSDHC(マイクロSDHC)カード 4GB (Class6)
 通販の上海問屋では1GBがなんと599円で、2GBも1,199円。上のリンクは楽天の方なので50円ほど高いけど。昔は大容量のメモリカードは故障を考えて保証が欲しかったけど、これだけ安いと相性保証はともかく、壊れても、まあいいかと思えてしまう。

 ノートPCのメモリもすごい。SO-DIMM DDR2 PC2-5300の2GBが3,899円か…。さすがにPCのメモリはあまりに安いとちょっと不安になるが。秋葉原の最低価格だと4,480円だった。
CPU、HDD、メモリ相場情報(秋葉原 '08/3 第1週)[↑B]

 microSDメモリーカードは携帯電話を中心に多く使われているが、これだけ安いと動画のような大容量データを入れて複数持ち歩くのも身近になる。
 携帯電話などの携帯端末で動画を見る文化は、ワンセグ視聴という形では広まったものの、動画データを見るというのが、どれだけ広まったのだが、いまいち不明で、iPod touchによって広まった気もするし、そうでもない気もする。
 ともあれ、携帯電話を持っているのなら、動画をコンバートして携帯端末で見るというのは、携帯動画変換君などの変換ソフトを使って、ぜひとも試して欲しいところ。

 ノートPCのように持ち歩くのにカバンが必要な物に数十GBのストレージが入っているというのはあまり感慨深くないのだが、ポケットに入るサイズのデジタルガジェットにギガバイト単位のストレージが入っているのは、未来っぽい気がして楽しい。
 自分の場合、現在、携帯電話の904SHに1GBで主に音楽データ、スマートフォンのW-ZERO3初代に2GB×2で動画データ、デジカメに1GBが入っていて、常時6GB持ち歩いていることになる。SDHC対応機器に変われば、10GBを越える日も近いだろう。
 2001年頃、GFORTというWindows CEのPDAが安かったので買ってみたが、その頃シリコンメディアはコンパクトフラッシュで128MBでも大容量という時代だった。その容量だとテキストデータぐらいしか入れられなかった。その頃に比べると、ストレージの大容量化によって、各種携帯情報端末の使い道が広がってきた感がある。



 都会は人が多いために個人の特定が難しい匿名空間である。その反動から、サービス業において、匿名性の高いチェーン店よりも、個人経営のこだわりのある店のような顕名空間が良いと評価されることが多い。そして、地方都市は人が少ないために顕名空間になりやすい。街を歩けば知り合いに会うこともある。そのため、サービス業も顕名空間となりやすい。
※ここでの地方都市とは10万人以下の都市を想定している。

 個人経営の店は「店主の顔が見える」と言われるように顕名空間である。こうした顕名空間には、常連問題が発生しやすい。常連になれば、快適なサービスを受けられるが、そうでなければ、よくないサービスを受ける可能性もある。常連ばかりいて、店に入りづらい雰囲気のある店は経験があることだろう。チェーン店は、快適なサービスとまでいかないかもしれないが、少なくとも不快なサービスを受けたり、入りづらいということはまずない。匿名空間において、客は平等だからだ。

ポータル的な外食産業は消えてブログ的な「街の喫茶店」が復活する - アンカテ(Uncategorizable Blog)[↑B]
 この記事を読んだ時に、そういう雰囲気を押し出した個人経営のカフェブームは90年代後半から起きているし、もう飽和状態なのでは?と思ったのだが、それはさておきブクマコメントを見ていると興味深いコメントがあった。

Banyou food 私の家の近所の店は常連が店員とダベってるような店ばかりなので、あんまり行きたいと思いません…
mirrorperson カフェ飯はまずい×高い。 雰囲気楽しむのも1ヶ月で飽きる。 残ってる連中は濃い常連ばかり

 やはり常連問題が発生している!

 essaさんの記事では、バックヤードをチェーン店に任せ、店の運営は個人の裁量に任せるという主旨だったが、喫茶店やカフェなどにおいて人を集めるのは、コーヒーの味よりも、店の雰囲気の問題のほうが大きいのではないか。店主がやたらと店内に個性を出すと、その雰囲気に馴染める客ばかりになってしまう。チェーン店による、ある程度の無個性というのは、先に述べたような匿名性に繋がる。

 都会と地方都市の話に戻るが、都会の人間は、よほどのこだわりのある人でもない限り、チェーン店のサービスをまったく使わない訳ではない。気分と場所によって、チェーン店と個人経営の店を使い分けられる。都会は選択肢が多いが、地方都市では選択肢が少ない。
 以前、長野の人がスターバックスが地元にくることを期待しているという新聞記事を見かけたことがあった。地方ではおシャレなカフェは少なそうだが、それにしたって個人経営のいい感じのカフェぐらいあるだろうし、おシャレといっても全国展開しているようなチェーン店のおシャレ度ってそんなに高くないだろうし不思議だ…なんて考えていた。しかし、今から考えると、これは匿名空間を望んでいるという面もあったのかもしれない。

JDN /都市の食欲 サードプレイスの行方 /02-2 スターバックスが掲げるサードプレイス[↑B]

長野市在住の塚田まゆりさんは、「スタバはイケてる街の印」との思いから、「スターバックスを呼ぶ会」を作り、誘致のため5,000人分の署名を集めて日本法人の社長に手渡した。スターバックスの有無が街の「都会度」を測る指標になるというのである。塚田さんは力説する。「スタバは身近に体験できる都会であり、海外なんです」 * 2 。住民の熱い思いを受け、長野駅前店が開店し、「初日の売り上げ世界一」の記録を達成した。開店前の午前5時半から行列ができ、3000円の福袋も飛ぶように売れた * 3 。長野県民にとってのスターバックスは「長野という街が世界水準の都会であること」の証だというのだ。

※補足
 地方都市においては、チェーン店で働く人間も結局顔見知りである確率が非常に高いため、匿名空間にならないという指摘を受けた。頭になんとなくよぎっていたんだけど、忘れてしまっていた。サービス産業における顕名空間と匿名空間がメインで、都市と地方の話はちょっと勘違いということで。
地方都市に匿名空間なんか無い・泣 - SKiCCO ALTERNATiVE[↑B]
スターバックスはむしろ「自分を常連扱いしてくれる店」の代表である。 - あそことは別のはらっぱ。[↑B]
 匿名空間が期待できるのは、バイトの教育次第という話。またスターバックスの話も参考になった。

そういう意味に付け加えて、考えておきたいのはこの「スタバ本」という存在だ。この本に限らず「スタバ」「スターバックス」で検索してみれば分かるとおり、スターバックスはチェーン店でも常連気分になれる店の代表格じゃないだろうか。マイカップは持参できるわ、変なオーダーは一見さんお断り状態だわだし。
(中略)
でも、そういう“気分”のみ差別化して、オマケとか値段とかそう言ったところでは一見さんも常連も基本的には同じ扱い、という程度にしたことで、基本サービスは同じで店からの持ち出しもほとんどない、といういい感じのシステムになったわけだ。


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1997年から運営している個人サイト。2002年にブログ化。オタクネタを中心で書いていたが、最近はウェブサービスの話題が多い。
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