2003/02/17
男性向け作品における少女漫画テイストの普及に関する思考メモ
男性向け作品における少女漫画テイストの普及の歴史を考えるための思考メモ。
2003/02/03
フィクションで描かれる都市
ギャルゲーの舞台は微妙な地方都市が多いよね、という話をしていて、最近のヒット作品の中で描かれる都市に共通項目があるのでは、と思うように。関東でいえば、東京から電車で1時間半ぐらいかかるような場所、たとえば茨城や千葉の木更津などそんなイメージの場所が舞台になっている気がするのです。大宮など繁華街を抱えた街ではなく、駅前のビルを抜けると、もういきなり住宅があるような場所。『エヴァンゲリオン』の「第三新東京市」が東京という名前を持ちながら、ちっとも東京の空気がない辺りが源流ではないかと考えています。
これはギャルゲー・エロゲーに多いんですが、登場人物が一戸建てに住む率が高いので、地方都市な気がするんですよね。ヒロインは家族と一緒に一戸建てに住んでいて、主人公はボロなアパートかマンションに一人住まい、または家族が何らかの事情で家にいなくて一戸建てに一人住まい。ドラマだと、マンションに家族で住んでいるというのは多いのに、なぜかこの手のゲームの中では少ないという。
「東京」や「都市」にこだわっている作家は押井守氏など世代だけなのかもしれません。「地方出身者が好む都会のイメージ」という話題もこれに関連しそうなんですが、こっちはまだ考え始めたばかりなのでとりあえずメモだけ。
2003/01/23
ゲーム制作を個人の手に取り戻せるか?
先日、人と話した時のメモ。
2002/03/23
『パルムの樹』を見ました
友達が「イかれた映画なので君向けだと思う。ただ公開がすぐ終わりそうだよ」と言うので見てきました。3月16日から公開されていたのですが、3月29日に終了なので、公開期間は2週間でした。み、短い。
事前情報はほとんどなくて、キャラデザインを見て、文部省推薦よい子アニメなのかと思っていたんですが、全然そうじゃありませんでした。
「心を持った人形パルムが人間になるため冒険の旅をする映画」と紹介されたりしますが、『ラピュタ』のようなワクワクするような「冒険」ではありません。
「胃がキリキリするような欝な話が好き」とか『リヴァイアス』みたいな追い詰められた人たちのドラマが好きな人にぜひお勧めしたい映画です。
主人公のパルムは、どんどん身勝手になっていくし、登場人物たちはやたらと幸薄いし、わがままなパルムにそれでもついていくヒロインのポポはだめんず好きな匂いが…。
くらたまの『だめんず・うぉ〜か〜』に出演して欲しいもんです。
「ポポは僕だけを見ていればいいんだよ!」とか「僕はポポのために人間になろうとしているのに、君はちっとも努力をしてない!」とかパルムのステキな言動を見ていて「サイコピノキオ」というタイトルが頭の中で浮かんでました。
最後はコードうねうねで『AKIRA』だし。映像の雰囲気としては2002年版『ロボットカーニバル』という気もします。
作画は、シンプルなデザインの分、かなり動いてました。破片やうねうねした物体が大量に出てきて、なかむらたかし氏といえば、破片とコードだというのを改めて実感させてくれました。うねうねコードを描かせたら日本一ですね。
それと新居昭乃の唄は素直に良かったです。久しぶりに『マクロスプラス』のCDが聞きたくなりました。
当然ですが、劇場はかなり空いてました。大体、東京での公開館が有楽町スバル座と船堀シネパルの二館しかありません。
角川書店とかが出資しているんですが、スポンサー的にはなかむらたかし氏の監督作品『とつぜん!猫の国バニパルウィット』みたいにわかりやすい子供向け作品を作ろうとしたら、なかむらたかし監督がきまじめそうなので、「パルムはこんな良い子じゃダメなんだ!」とかいって作っていたら、こんな追い詰められた感じの映画になってしまったのではないかと推測。なかむらたかし氏が次も監督をすることはかなりなさそう…。
というわけで、ストレンジなアニメ好きの舌を満足させてくれる妙な映画でした。
『とつぜん!猫の国バニパルウィット』は見たことないんですが、ソフト化されなさそう…。あと『ゴールドライタン』の良い回も見てみたい…。
追記:『とつぜん!猫の国バニパルウィット』は、ビデオソフト化されており、大きなレンタルビデオ屋だとあるみたいです。あと、アメリカでリージョンフリーのDVDが販売されている模様。