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2005/06/23

この記事へのリンク 「頭のいい秀才くん」と「村の中での対人能力だけが高い人」という存在

My Life Between Silicon Valley and Japan - 「これからの10年飲み会」で話したこと、考えたこと
 「頭のいい秀才くん」タイプの価値は下がっていくという梅田望夫氏の話が面白かったんですが、この「頭のいい秀才くん」というのが一体何なのか、というのは明確になってません。そこで、どういう人間なのか、自分なりに考えてみました。

 たくさん情報を入手してため込むことはできるが、それらの情報を総合的に把握することはできない、大量の情報の中から意味のあるものや新しい流れを見出せない。要は価値判断ができない。価値判断は結局他人がどう思っているかに依存している。そういう人たちは新しい発想をすることはできない。できないどころか、下手すれば新しい発想をつぶす側にまわる。
 これはあくまで自分の考える「頭のいい秀才くん」像です。

 梅田氏の考える「頭のいい秀才くん」像の一端が伺えるのがこちらの記事。
My Life Between Silicon Valley and Japan - 「勉強能力」と「村の中での対人能力」
 これは自分も漠然と考えていたことなので賛同。

「勉強能力」と「村の中での対人能力」みたいなものさえあれば楽しい仕事人生を送れる、という選択肢が、ここ数十年の日本社会にはかなりあった。
 梅田氏が使ってない表現を使うならば、社内政治に長けた人たちが幅をきかしていた、だと思いました。

※この話題はまだ継続してます。
My Life Between Silicon Valley and Japan - 「知の創出」のコモディティ化への戸惑い

今のグーグルの技術陣ってのは、「対人能力なんてものは要らんのだ、頭さえよければ」というタイプのハッカーにとっての「最後の楽園」という感じがする。

 これを見て、最近のGoogle AdSenseのトラブルを繋げてみてしまったり。あれは人間相手の態度ではないし。
新佃島・映画ジャーナル : Google AdSense顛末記(十)
たけくまメモ: 【驚】Google AdSenseからの契約破棄通知
たけくまメモ: 【業務連絡】Google AdSenseのリンクを停止

 で、これを読んで、昔自分が書いた文章を思い出したので、ちょっとアップ。以前勤めていた出版社の社長から、出版産業に関する課題図書(名前を忘れた)を読んで感想を出せと言われたものの、その書籍に興味をもてなかったので、自分が考える今後の出版社について書いたという。当時、自分の考える「頭のいい秀才くん」タイプの人たちがまわりにたくさんいて(官僚とか言っていた)、それにうぜー!と思い、こういう文章になったので、自分の中では思いっきり関連してます。
 2001年9月に書いたものなので、大手出版社とデジタル化など今では意味のない論もありますが、最後の辺りなんかは、ブログを彷彿させます。

―――――――――――――――――――――――――
■はじめに/まとめ
 かつての出版というのは、大きな影響力を持つ媒体であった。しかし現在では、影響力を持った媒体はテレビであり、新聞であり、それを脅かす存在としてネットがある。
 新古書店の台頭は、人々が書籍に出していいと思える金額はあの程度であるということを端的に示した。娯楽の少なかった時代ならともかく、現代では多数の娯楽があるわけで、本に二千円などの金を払うのはバカらしいと思っている訳だ。
 自分は、出版が大きな影響力を持った時代を過ごした出版人のような幻想を持っていない。だから、「出版でないとダメ」というこだわりはない。自分が考えることを他人に伝えられれば、出版でもネットでもなんでもいい。もちろん、それが商売にならないとしょうがないが。どうしても紙媒体で出したいのなら、同人誌という手段だってあるのだし、取次に載せて…という既存のルートにこだわるつもりはない。
 以下の論は個別論である。

■デジタル化にどう対応するか?
 出版において、作業工程のデジタル化は急激に進んでいる。大手出版社では、大きすぎるため、一挙に作業工程をデジタル化できないという弊害があるが、中小では完全なデジタル化をはかりやすいという利点がある。また、実際にデジタル化を運用する人材だが、大手は人材がいなくても、金で技術がある外注を使える。しかし、中小は人材で勝負しないとどうしようもないのだから、人材の選別はいきおい重要となっていく。中小は企業サイズによる機動力を活かすしかないだろう。

■今後必要な人材
・プロデューサー志向の編集者の必要性
 一般書籍ではかなり普通に行われているが、マイノリティー相手の専門書籍においても、プロデューサー志向を持った編集者が必要になってきている。わかりやすい例でいえば、大塚英志である。彼は、編集ではないが、自分の著作物をいかに売るか?ということに対して、大変意識的だ。現時点で人気のないものでも、それらを組み合わせて売れる作品を作るといった発想を編集は持つべきである。
・技術的知識を持った編集者の必要性
 プロデューサー的編集が考えた企画を実際に動かす編集は、DTPなどのデジタル技術に精通している人間が望ましい。写真やグラフィックデザインは専門家に任せるべきだが、それを最終的に統合する編集者は、それを扱う知識を持ってないといけない。それがない場合、自分のビジョン通りの書籍を作り上げることができない。
・精鋭による少人数チーム編成が理想
 両方の素養を持った人間がいればベストだが、片方ずつあればその人間は有用だ。上から言われた仕事をこなすだけの人間や、創意工夫のできない人間は必要ない。以上のことは出版に限らず、ゲームやネットなどでもいえる話である。

■インターネットとどう共存していくか?
 出版はインターネットと競合しているが、どのように共存していけるか? インターネットで一番需要があるのは速報性の高いニュースである。ユーザーが強く興味のあることであったら、モニターで読むという不便性を無視してでも情報を読む。自分の感覚として、ブラウザ2画面程度の情報だったら、わざわざ紙で読む必要性を感じない。
 印刷媒体は、ネットのスピードで勝てる訳はない。しかし、ネットの情報というのは玉石混合であるし、精度も不確かなものが多い。情報の質を検証し、整理する役目というのが、出版に残された役割だろう。その最終的な出力結果が、印刷ではなく、ネットになる可能性もあるが、それはネットで金を稼げる構造ができてからだろう。

■我々が前提としなければならない条件
・人は文字を積極的に読もうとはしない
 かつて評論家という人種がオピニオンリーダーとなっていた時代があった。しかし、今では長文を発表しても、読むのは限られた人間だ。昔は、そんなエリートたちを押さえれば、世論が動くといわれていたが、そんな時代は終わってしまった。
・しかし情報は求める
 文字を読まなくなったといっても、情報を求めなくなった訳ではない。人々は興味がある事件が起きれば、それに関する情報を貪欲に集めるから、文字情報も求める。そこで重要視されるのは、情報量と的確な分析力を持ったわかりやすい解説だ。かつてのように、長文でわかりづらい文章を書く人間は学会のように特殊な場でしか必要とされない。

2005/05/27

この記事へのリンク 昔書いたブログ論ピックアップ

strange ブログは終わった
 コメント欄がすっかり遊び場と化しているんですが、

# rna 『ネット系の話題だと「気まぐれコンセプト」でネタにされた時点で終わった感を感じてしまうのだけど気のせい?』
 これを読んで、
ARTIFACT ―人工事実― | ホイチョイがblogと言い出せばblogブームも本物だ
 を書いたのを思い出しました。2003年5月に書いたものなんですが、この頃が一番ブログ論を書いていた時期でした。
 しかし、糸井重里氏は絶対「ブログ」について触れると思ったのに、いまだに触れてないんですよねえ。本人のポリシーが「他人にサイトをいじらせない」らしいので、それはそれで納得なんですけど。

 さて、最近ブログ話の認識が2年ぐらい前に戻っているという恐ろしい事実が判明したので、昔の自分のブログ話をメモしてみます。今回の直接の話題は、こちら辺りから辿るのをお勧め。
「ブログの終わり」? それは「キャズム」を越え、一般化・大衆化によって薄まった時代の到来 [絵文録ことのは]2005/05/26
BLOG界の出来事:◆BLOG界隈最近の動向

 今回わかったのは、ホスティングサービスでブログを始めた人たちと、ブログツールをインストールしてブログを始めた人たちの間には溝があるんだなあということ。第n次ブログブームか考えてみたんですが、第一次はMovable Typeをインストールして使い始めた人たちで、それを見て面白がったIT企業の人たちがブログホスティングサービスをスタート、ブログホスティングサービスで始めた人たちが急増、マスメディアも注目して第二次ブーム発生って感じですかね。
 日本の個人サイト文化を知らずについ失言してしまったm.e.s.h発のブログ騒動に始まったブログブームはここで終了しました!
30秒でわかるブログの始まりと終わり | 砂上の賃貸

diary.yuco.net - そろそろ、m.e.s.h.に始まる「自分の周りだけが"ブログ界"全体だと思う症候群」に名前をつけた方がいいような気がする
 セカイ系ブロガー。

 なお、ブログ騒動がわからない人は、
ns*Wiki - weblogとはなにか?? 紛糾、blog VS テキストサイト
 このWikiにまとめられたものを読むか、

4798106577教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書
ばるぼら

翔泳社 2005-05-10

Amazonで詳しく見る
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 これを読んでおけ!ってことで。

 今から考えると信じられないかもしれないけど、2002年11月当時、「ブログ」(当時はWeblog/blogという表記が多かった)というのは、日本の個人サイト運営者にはすごいマイナスイメージで、流行るとは思いませんでしたよ。あと「ブロガー」なんて単語に対しても、嘲笑の意味が入ってました。Movable Typeも、こんな面倒なツールは流行らないだろうなあと思っていました。
ARTIFACT ―人工事実― | Movable Type導入記
 当時の感想。
 で、現実はそうじゃなかったと。なぜ、こんなに流行ったのかは、考えてはいるんですけど、それは今回パスということで。

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2005/05/26

この記事へのリンク 週刊文春の『MASTERキートン』絶版記事を考えてみる

MASTERキートン (1) 5/19に発売された週刊文春に「超人気マンガ「マスターキートン」突如消えた不可解な理由」という記事が載っていると聞いて、読んでみたんですが、なんか事情が複雑なようで。いろいろな情報を調べてみた感想としては、週刊文春の記事は、浦沢・長崎サイドの情報に偏っているなあというものでした。
 まず週刊文春に掲載された記事の内容はこちらに詳しいです。
人気マンガ「MASTERキートン」が絶版に至った理由。 Narinari.com
 砂上の賃貸のにっくさんが、この週刊文春の記事を受けて、ネットで噂されている様々な情報をまとめていました。
週刊文春のMASTERキートン記事は果たして真実か 〜浦沢直樹・長崎尚志・雁屋哲をめぐる様々な噂 | 砂上の賃貸

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2005/04/12

この記事へのリンク 銀座線いろいろまめちしき

地下鉄銀座線のいろいろ
 銀座線といえば、日本で一番歴史のある地下鉄です。そんな銀座線にはいろいろなエピソードがありますが、そんな話をたくさん紹介している地下鉄マニアなら必見のサイト。といっても銀座線を使ったことのある普通の人なら誰でも楽しめます。
 有名な旧新橋駅や万世橋駅や、現在暗渠となっている渋谷川など。銀座駅にまだ爆撃のあとがあるとは知らなかったです。

幻のトンネル・連絡線
 別々の地下鉄路線を繋ぐ連絡線を紹介。

戦前着工した丸ノ内線
 丸ノ内線は第二次世界大戦後に開通してますが、工事の着工自体は戦前だそうで。

地下鉄13号線
 東京の最後(のはず…)の地下鉄、地下鉄13号線について。有楽町線の新線池袋から早稲田、新宿三丁目、千駄ヶ谷と山手線の東側を通り、渋谷に繋がります。東急東横線の渋谷駅は地下になるそうです。東急文化会館を壊したからてっきりあそこにできるものだと思ってました。

東京地下鉄>13号線 [未来鉄道データベースより]
 地下鉄13号線の開業は2007年度で意外と近いという。

2005/04/08

この記事へのリンク 3D萌え最前線『らぶデス』

らぶデス ~Realtime Lovers~芹川綾乃らぶデス(18歳以上のみ) Amazon
 アニメ的な2D絵を3Dポリゴンで再現するギャルゲーとしては、ナムコのPS2『ゆめりあ』がありましたが、それを越えるビジュアルを持ったタイトルが18禁で登場。4/15に発売だったんですが、4/28に発売延期だそうです。
 開発したのはTEATIMEで、ここは以前から2Dライクな3Dポリゴンに力を入れてます。ここはSIDE-AとSIDE-Bという開発チームに別れていて、SIDE-Aは低スペックで動く非リアルタイム(動画とか)のタイトル、SIDE-Bは高スペックで動くリアルタイムのタイトルという分担。
 『らぶデス』を開発したSIDE-Bは以前も『セイクリッド・プルーム』、ぢたま某氏がキャラデザを担当した『メイデン☆ブリーダー2』といったタイトルをリリースしていて、それらもかなり高度なビジュアルだったんですが、特に今回の『らぶデス』は何も言わずに静止画像だけ見せられたら、3Dというのは気付かなさそうなレベルのビジュアルです。『ゆめりあ』を開発したナムコのこの手の路線の最新作としては、『アイドルマスター』になるんでしょうが、グラフィックに関しては『らぶデス』が突出してます。

【Game-Style】『らぶデス 〜Realtime Lovers〜』特集

ゆめりあ ゲームに登場するキャラクターと背景は、すべて3Dでリアルタイムレンダリング。登場人物の動きに力を入れて「仕草萌え」を追求したそうです。『ゆめりあ』の時は「動き萌え」でしたが、「仕草萌え」のほうが的確な表現ですね。
GAME Watch ナムコ、“動き萌え”を実現した3D恋愛ADV「ゆめりあ」。主題歌も歌う“モネ”役の有島モユさんと“吾妻みづき”役の浅野真澄さんに魅力を聞く

若宮真帆 推奨環境はCPUがPentium4 1.3GHz以上で、メモリ512MB以上、ピクセルシェーダー2.0に対応したDirectX 9世代のビデオカード。2万円ぐらい出せば、推奨ビデオカードは買えるのかな? ピクセルシェーダーの最新は3.0ですが、3.0対応ビデオカードはまだ少ないので現実的なところですかね。ともあれ、TEATIMEはこの技術力を持ってぜひ次世代Xboxに参入すべき!
 自分のマシンでどのぐらい動くかを確認したい人はこちらのベンチマークソフトをどうぞ。
ベンチマーク「セクティービーチ」ダウンロード

 比較参考用に『ゆめりあ』のも。そういえば、Windows版が出そうで出なかったですねえ。
AKIBA PC Hotline! ギャルゲー系3Dベンチ「ゆめりあベンチマーク」がデモ開始
ゆめりあベンチマーク

LOVE&DESTROY ところで『らぶデス』というと桂正和氏がイラストを担当していたPS『LOVE & DESTROY』を思い出します。


 現在、2DテイストのCGの追求はゲーム業界の方が盛んですが、映画『アップルシード』のように映像方面でどの程度進出していくのかが興味深いところです。

※『らぶデス』のキャラ画像はフリー素材として配布されているものを利用しました。画像の著作権はTEATIMEにあり、無断転載を禁止します

2005/04/07

この記事へのリンク ネット言説の「声の大きさ」

 ネット言説において「声の大きさ」という認識をすることがあります。これは「影響力」といってもいいんですが。
 なんで、そんなことを考えたかというと、
ARTIFACT@ハテナ系 『メテオス』好きな人たちを批判する人たち
 はてなで書いたこの記事が、いろいろなサイトで取り上げられたからでした。この話題は、はてなダイアリーの方を読んでいる人(1日2000人程度)だけに伝わればいいやと思って書いたネタでした。もちろん、はてなに書いている話題はもともとそういう意識が強いんですが、中でもこの『メテオス』の話は重視している問題ではなかったのです。だから、もともとの話題の声の大きさに対して、はてなの読者人数ぐらいならちょうどバランスがいいだろうと思ってました。ところが、いろいろなサイトで紹介される内に、どうも自分の声のほうが大きくなってしまい、「想定の範囲外」に。正確には、大きい声だと認識している人が増えたように自分は感じた、です。自分では小さな声を出したつもりだったんですが、リンクされたことによってパワーバランスがひっくり返ってしまったという。自分のサイトがもともと1日数万人とか読むようなところなら、各所からリンクされても誤差の範囲だったんでしょうが、1日2000人程度ですからねぇ。それが急に1万人とかに増えたという。
※この話は、だからアクセスの多いサイトはリンクに気を付けて欲しい、なんて言っている訳ではなく、あくまで人がネット上の言説の声の大きさをどう認識しているかという分析です

 でも、人が認識するネット言説の「声の大きさ」というのは、その言説を「読んだ人」の数ではありません。だってそれはこうやってサイトの管理人にしかわからないし。閲覧者からみた「声の大きさ」というのはあくまでイメージであり、そのイメージは閲覧者が、その言説をどれだけの人が読んだかと想像する数によって決まります。
 その想像の材料となるのが被リンク数。以前だったら、閲覧者が認識できる被リンク数というのは、あくまで自分のネット巡回先でのリンクでした。しかし、最近ではTrackBackのおかげで被リンク数も第三者にわかりやすくなりました。また、はてななら、たとえその話題にリンクしなくても、その言説に特徴的なキーワードを使えば、言及者の数がわかります。
 面白いのが、ネットにおいては、その言説に関して積極的に興味を持ってない人でさえも、話題の普及に一役買ってしまうのが顕著になること。ネットというのは、オープンなため、ごく一部が盛り上がっているというのは認識しやすい(視野に入りやすいともいう)。そして、その人が「ごく一部で盛り上がっているけど…」とサイトで取り上げれば、それもまたこの被リンクにカウントされていって、どんどん話題が広がっていくという。これが会話だったら、その場で終わってしまい、第三者には伝わらないんですが、ネットでは第三者にも簡単に伝わるために、話題の普及に貢献すると。冒頭の事例はまさにそれを地でいってました。

 もともと、言説というのは、言及されることによって、言説が強化されていくんだけど、WEBが普及してから、個人の言説に個人が言及できるようになり、ブログのコメント欄やTrackBackなどで言及の数が明示的になったために、この抽象的な「声の大きさ」というのが具体化してきたということで。

2005/03/14

この記事へのリンク 個人ニュースサイトを運営する楽しさはソーシャルブックマークに吸収される

 よく、なんでURLを羅列した個人ニュースサイトを運営するのか? 何が楽しいのか?という疑問を、あまりネットに慣れてない人から聞くことがあって、自分の場合は自分が考えるための材料のメモだと答えたりしていたんですが、それは全般にいえることではないなーと思ってました。

個人ニュースサイトは情報のパシリとして必要不可欠|240雑記
 でも、この記事で書かれていたことがしっくりきたので紹介。

3.人を唸らせたり爆笑させるような文章力やセンスはないけど面白いと思えるものを共有したい
 こういった楽しさは今後はてなブックマークMM/Memoといったソーシャルブックマークに吸収されていって、旧来のサイトスペースで運営するタイプのサイトは減ってきそう。
 MyClipはあくまでブログの補完的ツールと位置されていたからか、ソーシャルブックマークとは呼ばれてないですが、これも今から考えると性格はかなり近いですよね。だから、MyClipが始まった当初に「なんで作者のブログに直接に反応せず、MyClipで間接的な反応をするんだ」という批判がありましたが、似たような批判がまた出る可能性はありそうです。

 個人ニュースサイトというのはアクセスが大きなところをのぞけば、閲覧者からすると存在意義を感じにくいです。閲覧者からすれば、アクセスが多い人気サイトだけ見ておけば満足できるし、その他のサイトを見ることはないです。でも、ブログもそうなんだけど、フォーマットとなって、システムの中に入れば、その人のニュース自体は参照されなくても、価値が出てきます。
 個人が手探りではじめたものをみんなが面白いと初めて真似しはじめ、流行になると一定のフォーマットができます。最近のネットで流行ったサービスというのは、こういったフォーマットをシステム化したものなんでしょうね。個人個人がばらばらでやっていると、アクセスが多いページにしか価値が出にくいんですが人が集まりにくいんですが、まとめられることによって、大きな価値が出てくると。

訂正:2005/5/30
 改めて読み直してみたら、誤解を招く表現だったので訂正。「人が多く見ている」だけが「価値がある」「存在意義がある」という訳ではありません。運営者本人にとって意義があるのなら、問題ありません。

2005/03/11

この記事へのリンク うざがられる自分語り

 ある人が日記で、ブログでの自分語りがなぜ嫌われやすいのか、自分以外に語ることがあるのか、ということを書いていて、ちょっと興味深かったので考えてみることに。
 ここでいう「自分語り」というのは、自分の生活に対する話ではなく、映画や音楽などの各種メディア上の作品に対する感想の中で、その対象作品についてより、自分の事情について語っていることが多いものとしておきます。そういうタイプの自分語りが一番嫌われている、というかうざがられていると思うので。

 まず、自分語りがすべて嫌われる訳ではありません。自分語りをしている人に対して興味があるならば、面白く読めます。でも、まったく知らない人の自分語りというのは当然ながら興味は持てません。だから、文章を書いた人を読者がどれだけ知っているか、または興味を持っているかによって、嫌われる度合いが変わってきます。
 ですから、ブログの場合、運営の期間が関係してくるでしょう。始まったばかりのブログの管理人というのは、誰にとっても知らない人。でも、長く続けているブログの管理人ならば、興味を持っている人も多いでしょう。
 以前、自分はサイトで自分語りをしないようにしていると書いたことがありますが、これは自分の書く自分語りに興味を持つ閲覧者がいないと思っていたからで、だから、「情報」や「視点」を書くことにしてました。しかし、ある程度閲覧者層がわかってきた段階で、自分の色を出すようにしてきて、特にはてなでは主観を強めて書くことが増えました。

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2005/01/15

この記事へのリンク 電車男まとめサイトでまとめられているスレの共通点

電車男男達が後ろから撃たれるスレ 衛生兵を呼べ
 電車男のログ保管庫として有名なサイトですが、このサイトには独身男性@2ch掲示板の他のスレも保管されています。その他のスレというのは、てっきり膨大な過去スレから面白いスレを集めたものだと思っていました。
 でも、サイゾー2004年1月号の『〈電車男〉感動のベストセラー!でも「電車男」は本当にいるの?』という記事で、このまとめサイトができたのは電車男の書き込みが始まる直前だったという指摘があったので、他のスレもまとめて時間軸を整理してみました。以下、日付はまとめられているスレの最初の書き込み時間です。

04/03/05 18:45
125による大虐殺
合コンに誘われて、女性からアプローチをかけられた人の書き込み。これが一番最初。
04/03/07 21:27
◆4eq5Z7UCHM 「今度は私からお願いするね。付き合って下さい」
04/03/07
サイトの表記では3/7から始まったとされている。
04/03/09 16:01
鼻スレ@206 俺が一体何をしたっていうんだ!?
04/03/14 14:17
AT 「好きな人ができたの」
04/03/14 21:25
電車男
04/03/15 13:49
JET 「私みたいな子供じゃだめですか?」
04/03/17 22:30
もぐら ◆nSIj9dk1NQ 「大好き>おまいら」 Part.1
04/03/18 03:12
輪ゴム 「賭け」
04/04/30 00:04
温泉295 「やっとだねー」

 最後のスレ以外、見事に日付が集中してます(笑)。特に3/14から3/18に集中。
 2ch発のまとめサイトは名無しの書き込みがまとめられたものが多く、コテハンスレはよほどのことがないとまとめられません。ここにあるのは全部「コテハンが報告、名無しさんが反応」というタイプで共通してます。
 また、独身男板でよく見られるような悲劇をお互い笑いあうスレはまったくなく、どのまとめスレもちょっと行動を起こしたら女性とうまくいったよというタイプの報告。
 「爆撃」とか「衛生兵」などの軍事用語の多用が気になったんですが、これは独身男性板での一般的傾向なんですかね? それと書き込みした人や相手の情報を「スペック」というのも独身男性板での傾向なのかどうか気になりました。「スペック」のこういう使い方は確かにありますけど、ここでまとめられているスレは妙に多用されている印象を受けたので。

 もともと「電車男=まとめサイトの中の人」説(電車男の時刻表: 中の人=電車男説)というのがあったんですが、まとめサイト全体で見るとその疑惑もなるほどと思えてきます。
 これは推測ですけど、一番最初の合コン話は全然関係ない人の書き込みで、そのスレを見て面白いと思ったまとめサイトの中の人が、独身男板でみんながのりそうなネタ(釣りですね)をいくつか投下してスレを成長させるという計画を立て、一番うまくいったのが電車男だったんではないかなーと。そういう視点でまとめサイトを見ると、まとめられている他のスレのコテハンも電車男と文体が似ているように見えますし。

 「電車男=まとめサイトの中の人」説の理由として、電車男の書き込みがあったあと、かなりはやいタイミングでまとめサイトが更新されていたという指摘があるのですが、Internet Archiveからまとめサイトの過去データは消えているので検証しようがなかったです。電車男の時刻表: 中の人のサイトが発見された経緯によれば、サイト管理者の以前のサイトもInternet Archiveから消えているそうなので、削除依頼した模様。

 いろいろな検証に関しては下記のサイトを。
電車男の時刻表
電車男さんの全発言

48773480342ちゃんねるぷらす Vol.11

コアマガジン 2004-12-22

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4872339339封印された『電車男』
安藤 健二

太田出版 2005-02-26

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4120036065「電車男」は誰なのか―“ネタ化”するコミュニケーション
鈴木 淳史

中央公論新社 2005-01

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美しい日本の掲示板―インターネット掲示板の文化論中央公論新社 「電車男」は誰なのか
 こんな本も出るそうで。著者は鈴木淳史氏。以前、美しい日本の掲示板―インターネット掲示板の文化論を出していた人ですね。以前読んだことがあるんですが、名無しとコテハンの関係を江戸時代の百姓と武士に喩えるなど面白く読めました。まあ、こういう新しい○○は実は日本の伝統にあったんだよ的な指摘は何にでもできるとは思いますけど。
「美しい日本の掲示板」(鈴木淳史著)書評
 梅田望夫氏による書評。

2004/12/23

この記事へのリンク カトキハジメ氏がコンテを担当した『ケロロ軍曹』38話は80年代の香り

ケロロ軍曹 10 12/18に放映された『ケロロ軍曹』の第38話「ギロロ 愛の機動歩兵 であります」「ギロロVS夏美 めぐりあい…も であります」はカトキハジメ氏がコンテを担当するというので、いったいどんなものなのだろうと思って楽しみにしていたのですが、なんと『プロジェクトA子』などの80年代アニメを彷彿させるような話。いったいこれは誰のせいなんだか(笑)。脚本の駿河幸雄という人は、この回でしか出てこないので、誰かのPNっぽいですし。
※この回は左でリンクしているDVDに収録
 『ケロロ軍曹』は宇宙刑事ネタといい、ほんと30代にやさしいアニメですね。そういえば、宇宙刑事のゴロー役の声優が関俊彦で、この人は『学園特捜ヒカルオン』でも宇宙刑事役をやっていたので、自分の中で宇宙刑事声優決定。逆に『学園特捜ヒカルオン』があるから、関俊彦になったという気がしないでもないですが…。
※脳内の捏造ネタでした…。宇宙探偵の556は檜山修之です。

プロジェクトA子 DVD完全BOX 現在の作画レベルで80年代アニメが帰ってきたなあと思ったので、『プロジェクトA子』、『県立地球防衛軍』などの80年代アニメと比較してみました。
 なお、38話全体を見たい人は放蕩オペラハウス12月b過去ログの12/18をどうぞ。

ケロロ軍曹01プロジェクトA子02
 『ケロロ軍曹』10巻の初回限定版につくパワード夏美がアニメで登場。右は『プロジェクトA子』で大徳寺美子が使うパワードスーツ嵐山28号。
Amazon.co.jpで詳しく見るケロロ軍曹 (10) 【初回完全限定版】パワード夏美パック

ケロロ軍曹02 アンドロイド夏美の腕の中からマイクロミサイル。身体からマイクロミサイルといえば『県立地球防衛軍』のカーミ・サンチン(画像発見できず)。

ケロロ軍曹03 やたらと気合いの入ったビグロ+ザクレロっぽいメカ(笑)。今回、メカ作画がやたらと気合いが入っているのですが、原画には仲盛文氏(気合いの入ったメカ作画をするアニメーター。最近だと劇場版Zのメカ作監)がクレジットされてました。

ケロロ軍曹04ダグラム
 ギロロ伍長はダグラムみたいな頭部コクピットの重機動歩兵で出撃。正確にはブロックヘッドのほうが似てますが。

ケロロ軍曹05プロジェクトA子01
 重機動歩兵を攻撃する夏美。右は『プロジェクトA子』で、大徳寺美子の仕掛けたロボットを摩神英子が倒すの図。

ケロロ軍曹06県立地球防衛軍05
 重機動歩兵の攻撃を避ける夏美。右は『県立地球防衛軍』のOPより。ヒロインの名前が思い出せない…。

ケロロ軍曹07 やたらと気合いの入った夏美のミサイル破壊シーン。『エヴァンゲリオン』1話で使徒がミサイルを破壊するカットを思い出します。

ケロロ軍曹08 ラストはギロロと夏美のほのぼのした話で。これが80年代アニメなら、かなりしょうもないオチで落とすところだったのに、その辺が時代の違いですかね。

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