HomeArchive

2005/05/26

この記事へのリンク 週刊文春の『MASTERキートン』絶版記事を考えてみる

MASTERキートン (1) 5/19に発売された週刊文春に「超人気マンガ「マスターキートン」突如消えた不可解な理由」という記事が載っていると聞いて、読んでみたんですが、なんか事情が複雑なようで。いろいろな情報を調べてみた感想としては、週刊文春の記事は、浦沢・長崎サイドの情報に偏っているなあというものでした。
 まず週刊文春に掲載された記事の内容はこちらに詳しいです。
人気マンガ「MASTERキートン」が絶版に至った理由。 Narinari.com
 砂上の賃貸のにっくさんが、この週刊文春の記事を受けて、ネットで噂されている様々な情報をまとめていました。
週刊文春のMASTERキートン記事は果たして真実か 〜浦沢直樹・長崎尚志・雁屋哲をめぐる様々な噂 | 砂上の賃貸

 Read more 

2005/01/09

この記事へのリンク 勝鹿北星氏逝去/『MASTERキートン』のネーミングの由来

※この記事の後に書いたこちらの記事も読んでくださると嬉しいです。
ARTIFACT ―人工事実― | 週刊文春の「MASTERキートン」絶版記事を考えてみる

NV-CLUB ONLINE 漫画SEEDとマジンジラを読んで菅伸吉さんに合掌〜上岡さん
 ちょうど勝鹿北星氏のことをネタにしようかと思ったら、なんと去年の12月7日にガンで亡くなられていたそうで! 『MASTERキートン』は大好きな漫画だっただけにちょっと驚いてしまいました。ご冥福をお祈りします。
 勝鹿北星氏は複数のPNを使っており、リンク先の経営関係のメールマガジンのタイトルの菅伸吉は本名です。このメールマガジンを読むと、菅伸吉氏はエコロジー関係に力を入れていたようですね。

ぬるヲタが斬る マスターキートン原作者、勝鹿北星氏は調べれば調べるほど謎の人物だった
 亡くなった情報を知ったのはこちらからなんですが、勝鹿北星氏は『美味しんぼ』の山岡士郎のモデル説など面白い話がいろいろ。
 なお、勝鹿北星氏の正体の話題でよく出る長崎尚志氏は、浦沢直樹氏を担当していた小学館の編集者です。現在はフリーとなって『PLUTO』など浦沢作品のプロデュースを担当してます。浦沢漫画のテイストに長崎尚志氏はかなり関わっているのではないかと推測されるので、ぜひインタビューとかして欲しいところなんですが。

KEATON & KEATON
 勝鹿北星氏が『SEED』(作画:本庄敬)という漫画の原作者ラデック・鯨井氏というのは知っていたんですが、このページを読んでびっくりしたのが『なんか妖怪!?』(作画:里見桂)や『ホットDOC』(作画:加藤唯史)の原作者きむらはじめ氏でもあったということ。あれらの漫画と『MASTERキートン』はさすがに繋がらなかった…。
 でも、ここで触れられているように『MASTERキートン』連載終了直後のビックコミックオリジナルできむらはじめとしてインタビューされているそうです。

マスターキートン(MasterKeaton)の謎|ゆるやかなるもの
 そして、面白かったのが『MASTERキートン』のネーミングの由来。『マスターキートン』が『バスターキートン』から取っていたのは予想していたんですが、一番の大元は「あきれたぼういず」というコミック音楽グループのメンバーの一人「益田喜頓(益田キートン)」だそうで。で、この益田喜頓氏の本名がなんと「木村一(きむらはじめ)」なんだそうです。さすが『MASTERキートン』の原作者、ひねりが深い…。
本名データベース (ま)

2004/12/22

この記事へのリンク 手塚治虫氏と赤旗

 最近、Weblogを始めた竹熊健太郎氏のサイトで、手塚治虫氏に関するエピソードがいろいろ語られています。
たけくまメモ: 手塚伝説(その1)禁断のプライヴェート篇
たけくまメモ: 手塚伝説(その2)お仕事篇
たけくまメモ: 手塚伝説(その3)逃走篇
たけくまメモ: 手塚伝説(その4)アニメ篇その他
 手塚氏らしいエピソードが一杯。
 逃走編のこれはすごすぎ(笑)。

●新しく手塚番になる編集者には、編集長から「常にパスポートと数十万の現金を用意しておけ」と言われたという。先生がふっとトイレに行くふりをして、海外まで逃げることがあったからである。

 さて、自分も手塚ネタを一つ。人に教えてもらったのですが、「手塚治虫 赤旗」で検索するとこんな楽天広場のサイトが見つかります。
日本共産党 佐藤まさゆき - 日本共産党…
 この方は共産党員で、昔赤旗(現あかはた)の記者をしていて、手塚番をしたことがあるそうです。
はてなダイアリー - 日々是アンニュイで指摘があったんですが、この人は1967年生まれで、赤旗連載時は60年代初期なので手塚番はできません。手塚治虫氏が亡くなった時にこのような赤旗の記事が掲載され、それをネットに掲載したのかもしれませんが、何がソースなのかは厳密には不明です。

 「赤旗」だけが例外でした。奥さんが来訪を告げると、仕事を「赤旗」用にきりかえました。「他社からうらまれます」というと、手塚さんは答えました。「『赤旗』のようなまじめな新聞にかかせてもらえるだけでうれしい。他社のは仕事、『赤旗』のは僕の気持ち」。
 事実、手塚さんは原稿料を受けとりませんでした。連載中ずっとプールし、終わったとき離島にテレビを贈ることにしました。手塚さんの発案でした。仕事の打ち上げに、編集長命で一席設けました。大衆的なトンカツ屋でした。後日、手塚さんは筆者を高級ステーキ店に呼び出しました。「礼しなきゃ」。
 「やさしくてヒューマンで、まじめ」。手塚さんの人柄そのものですが、実はこれ、手塚さんが「赤旗」にいつも使った言葉でした。
 共産党シンパだというのは聞いていましたが、ここまで激烈なシンパだったとは。

 共産党シンパだったから、手塚治虫氏は国民栄誉賞はもらえなかったという説もあります。
国民栄誉章は手塚治虫の夢を見たか
 なお没後に勲三等瑞宝章は受賞しています。
asahi.com : 飛べ! 鉄腕アトム-手塚治虫の世界 漫画年史

 とこういう情報があると、下の掲示板のような人たちを大喜びさせそうなんですが、フィクションから政治思想しか読み取れないというのはもったいない話です。
チャンネル桜 | 掲示板 日本を代表する漫画家故手塚治虫氏は左翼。

2004/11/27

この記事へのリンク 田島昭宇vs浅田弘幸 KAWADE夢ムック

田島昭宇vs浅田弘幸田島昭宇vs浅田弘幸 KAWADE夢ムック
 編集の人がすごく二人のファンなので、担当しているインタビュー記事や紹介記事などが好き好き光線全開で、ファン以外はひくかもしれない、そんな愛の溢れたムック。書店でなぜかファウストVol.4の横に置いてあったのが謎でした。
 以前コミック九龍で掲載された田島昭宇氏と浅田弘幸氏のインタビューも再録されています。書店の人による、どういう層が二人の単行本を購入しているかという記事が面白かったです。やはり女性が多いようで。『多重人格探偵サイコ』はカップル率が多いとか(笑)。あと、二人の漫画のレビュー自体あまり見かけたことがなかったので、それを読むだけでも新鮮でした。
蓮華 1 (1) 言及されている田島昭宇氏の漫画がほとんど『BROTHERS』ってのが面白かったです。確かにオリジナルはこれだけですが。あと浅田弘幸氏の『眠兎』が大人気。個人的にも『眠兎』は好きだったんですが、『眠兎』に関する文章をこんなに読んだのは初めて。浅田弘幸氏といえば代表作は『I'LL』ですけど、最初こそ読んでいたものの、後半は読んでなかったので、これを機会に読んでみたいところ。
 そういえば『サムライ・チャンプルー』を初めて見た時に思い出したのは浅田弘幸氏の『蓮華』でした。
Kamui―神已 (1) また、この二人の流れに位置するスタイリッシュ系の絵柄の漫画やそれに繋がった古い漫画なども紹介。でも、こなみ詔子氏の『コインロッカーのネジ』と『Kamui―神已』が紹介されてなくて残念。『眠兎』が好きなら好きになれる漫画だと思っていたので。

 最近の河出書房新社は正木秀尚氏の『ガンダルヴァ』を出したりとか、マイナー路線突っ走っている感じです。
ガンダルヴァ 上ガンダルヴァ 下


村田蓮爾責任編集 full color comic&art book 「robot」vol.1村田蓮爾責任編集 full color comic&art book 「robot」vol.1
公式サイト このテのスタイリッシュ系といえばこれも出てましたね。立ち読みしてFLATよりは良かったなーと思いつつ、すぐ買わなくてもいいやと思って、まだ買ってないんですけど。


2004/10/20

この記事へのリンク 東急渋谷駅の『焼きたて!!ジャぱん』の広告

 東急渋谷駅の横に『焼きたて!!ジャぱん』の広告があったので撮影。橋口隆志名義時代の『キャスター参るゾ!』や『ヒナに胸キュン!−雛形あきこ物語−』とか買っていた身としては隔世の感が。
BLACK徒然草 ヒナに胸キュン!雛形あきこ物語
 余談ですが、『BECK』の2話に出てきたのはこの東急東横線渋谷駅でした。歩道橋は国道246号線沿いのものだと思われます。
渋谷駅『焼きたて!!ジャぱん』
渋谷駅『焼きたて!!ジャぱん』アップ
※画像をクリックすると大きなサイズで見られます

焼きたて!!ジャぱん
 公式サイトに広告のアップ写真がありました。他にも銀座のソニービルやら山手線広告など、大量の広告を出してるんですね。

 おまけに今年の頭ぐらいまであったJR渋谷駅の『よつばと!』の広告を。
JR渋谷駅『よつばと!』

2004/09/21

この記事へのリンク 衝撃の大場つぐみの正体

 『DEATH NOTE』の原作者大場つぐみ氏は誰だろうとよく話題になってますが、Google様のイメージ検索に聞いてみると衝撃の答えが返ってきます。
http://images.google.com/images?q=%E5%A4%A7%E5%A0%B4%E3%81%A4%E3%81%90%E3%81%BF&num=30&hl=ja&lr=&ie=UTF-8&newwindow=1&sa=N&tab=wi

情報元:
亜細亜ノ蛾 - ヘッドライン: 2004年09月 アーカイブ
はてなダイアリー - ジャンプ妄想局

 Read more 

2004/03/26

この記事へのリンク 『境界戦線』(マージナル・バトルライン)やまむらはじめ

境界戦線GXコミックス こちらで立ち読みが可能。
Amazon
 書店で見かけて、やまむらはじめ氏の短編集は好きなので購入。この人の長編はあまり好きじゃないんですが、短編はうまく切り詰められていて、結構好きなのです。
 サンデーGXで連載された作品で、大津波と陥没で壊滅し、内戦状態となった首都圏を舞台にした5つの短編が収録されており、イントロとプロローグの描き下ろしが追加されています。殺伐した中に暖かみのある話や、救いがなくて切ない話など、やまむら氏らしい短編でした。

FILIA FILICE 思えば、やまむらはじめ氏はペンネーム「伊崎浪」の同人誌時代から読んでいるので、もう15年以上は読んでいるんですよね。古いなあ。
 思わず、本棚の同人誌を漁ってみたら、長編漫画の『FILIA FILICE』(べんてん・ふぃるむ発行)を発見しました。1巻の発行は1990年で、第1話は1986年に掲載。1冊辺り120ページぐらいの漫画が載っていて、最後の3巻目は160ページ。サークルの同人誌(この頃は個人サークルではなく、共同サークルが多かった)で連載して、それらをまとめたものとはいえ、このボリュームはすごいです。同人誌でこんなにオリジナルの漫画が描かれていたというのは、パロディ全盛の今からすると想像されにくそう。

 ついでにやまむらはじめ氏の関連ページ。
やまむらはじめ
 日本漫画学院ウェブサイト内のインタビュー。ただ、これは旧サイトのみに残っているページで新サイトの方にはないため、いつのまにか消える可能性大。
やまむらはじめ著作リスト
やまむらはじめ 著作初出リスト Ver.3.00β
 『ハイパーボリア』『ドライエック』『ガンメタルハウンド』『未来のゆくえ』と見事に短編ばかり買ってます。

Similarity Searchがうまくいかなかったので、他の人の感想をメモ。長編より短編が好きな人は多いようで。
読了:ラバーズ7(2) / 境界戦線 : 墜落Blog -北国tv
はてなダイアリー - dustport
はてなダイアリー - 日記
日記もどき:3月

2004/02/19

この記事へのリンク 『ラブロマ』は進学校的男子高校生オクテ派の願望

 『ラブロマ』のレビューで面白いものがあったので紹介。

 Read more 

2004/02/12

この記事へのリンク 航空機漫画

 『エリア88』のアニメを見ていて、航空機漫画が読みたくなり、書店で『蒼空のグリフォン』(清水洋三著)を見かけたので購入。清水洋三氏は最初の単行本『ABフリャー』を買ったりして絵は好きだったので。
Amazon.co.jp: 本: 蒼空のグリフォン 1 (1)
Amazon.co.jp: 本: 蒼空のグリフォン 2 (2)
 『少年サンデー超スーパー』で連載していた漫画なんですが、近代航空機漫画は難しいなーと思わせる作品でした。ミサイルの撃ち合いで結果が決まってしまう近代航空戦では、後ろを取り合うドッグファイトはほとんど起きないので、主人公が思いっきりアクロバティックな技ばかり使うことになり、現実味が薄れていってしまうという。ミノフスキー粒子でも散布しないと、ドッグファイトは起きませんからね。主人公がグリペンという軽戦闘機に乗っているのは渋いんですが。
 あと、航空機漫画というと、清水としみつ氏(『イーグルドライバー』『青空少女隊』『紅』)や、コンバットコミックでの漫画ぐらいしか思いつかないんですが、漫画において、航空機モノは結構鬼門なのかも。

 そういえば、『エリア88』のアニメの予告って『ボトムズ』をすごーく意識している感じが。

※新谷かおる氏が飛行機漫画を描いているのは前提話だったので書いてませんでした。

2003/12/26

この記事へのリンク 『鋼の錬金術師』メモ

 『鋼の錬金術師』のヒットでエニックス系漫画に注目が集まってきましたが、それに関する考察メモ。

・『鋼の錬金術師』がブレイクしたのはアニメが放映されてからだが、アニメ版は『ガンダムSEED』の客層にマッチしたといわれる。昼間のアニメイトに集まるようなハイティーンの女性層か。
・他のエニックス系の女性漫画家による少年漫画とどこが違ったか。これらの漫画は、ハイティーンの女性に受けていたが、それ以外の層への波及力が薄かった。同じ女性作家の漫画でありながら、どこが違ったのか? 他の漫画はキャラが中心で世界観が薄い二次創作の匂いがするが、『鋼の錬金術師』はキャラクターの魅力だけではなく、作品単体で成立する世界観の強さを感じる。「大きな物語」というか。
・このことは戦争という大状況を描いた『ガンダムSEED』にもいえる。キャラクターを、大状況に置いて、魅力的にみせる作品はハイティーンの女性に人気が出やすいのだが、そういう作品はもともと男性向けに作られた作品に多い。『銀河英雄伝説』や『沈黙の艦隊』にやおい作品が多かったりするようなもの。
 ただ、『ガンダムSEED』の場合は「戦争」という大きな物語の描き方が初代ガンダムを好むような男性向けではなかった。『ガンダムSEED』はガンダムでは初だった女性シナリオライター主導作品であり、その点でも男性がノレなくても仕方がないといえる。
・『ウルフズレイン』でも、作品のビジュアルは男性向けのイメージがあれど、話の面では女性シナリオライターによる似た傾向が見られる。
・『ワンピース』などは、ハイティーンというよりローティーン向けになっていた。『鋼の錬金術師』は、流れ的には、ハイティーンの男女ともに受けた『るろうに剣心』の辺りか。
・今のハイティーンから20代前半のオタク層を見ると、男性は日常生活などを舞台にした小さな物語志向が強くなり、女性は大きな物語志向が強くなっていると見られる。これは過去からみると逆転しているといえるだろう。

HomeArchive