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2005/04/09

この記事へのリンク ネットコミュニケーションを考察する『けなす技術』山本一郎著

けなす技術
山本 一郎

ソフトバンク・パブリッシング 2005-03-23

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 先日、献本していただいた『けなす技術』を読了。切込隊長BLOG(ブログ)〜俺様キングダム〜で有名な切込隊長こと山本一郎氏のブログに関する書籍です。

 表題に関して触れられている部分は実は少ないんですが、橋本大也氏のブログで引用されていたので、それを再引用。こちらでは『けなす技術』に関して面白く書評しています。
Passion For The Future: けなす技術

あえて褒めるより、けなすことを手法として紹介しているのには理由がある。議論を行ううえで、相手の意見に賛同することは、論点を掘り下げることに何らの貢献も見いだせないからである。わざと反論し、けなし、紛争を起こすことが問題の本質に近づく最短距離であり、議論を志向するものはすべからく称賛と批判の2つの武器を研ぎ澄ましておくべきである。そもそもあらゆる事象は賛成も否定もできてしまうのである。賛成しかしない人物は存在しないに等しい。そして、それはその人物が単なるその他大勢で取るに足らないことを自ら証明していることになるのだ。
 自分としては、建設的なコミュニケーションとして相手の問題点を指摘するのと、コミュニケーションを続ける気がない揚げ足取り的な意見は区別したいですね。なるべく前者であるようにしたいですが、指摘された人から見れば後者に見えることもあるんだろうなと思いつつ。後者の場合は意見というより感想であることが多いんですが。

 この書籍は、「ブログを書くこととは?」「ブログ(やネット)上の情報をどう読み、どう活用していくか?」といったことに触れられており、ブログだけではなく、ネットコミュニケーション全般の入門書ともなっています。
 印象に残ったのは「なぜブログを書くか?」というよくある疑問に対する解答。人間というのは意外と情報を記憶してない。だから、ブログにつまらないことでもいいから記録していこう(これは単にニュースのメモだけではなく、自分の考えたことだと思う)。それを続けていくと、書き手は自分の意見が社会の中でどのポジションにあるのかを考察できるようになると。これは「他人のためではなく自分のために書こう」ということだ受け取りました。
 各種ブログホスティングサービスを借りて、サービスによる閲覧者の増加の違いを調べるという、身体を張った実験もしてます、結果的に大差はないそうで、閲覧者の増加に差が出たのは更新頻度、毎週2回と毎日だと、毎日の方が増加したとか。閲覧者を増やしたいというのなら、質よりも更新頻度を重視したほうがいいみたい。

 コミュニティツールに関する考察では、コミュニティツールの陳腐化の波は4〜5年で一巡するため、優秀な書き手であるネットワーカー(この単語も使うのはパソコン通信出身者だけな気も(笑))の寿命もそのぐらいであると指摘。コミュニティツールの技術的刷新が起こるたびに、それについてけない人が脱落するというのは、振り返ってみれば実感する話です。
 またネットにおけるマーケティング、いわゆる口コミに関する考察も面白かったです。まず、そのサービスや製品がマスメディアの広告などで一定以上認知されていることで、何かを購入する時にまず選択肢に上がっていることが前提条件であり、その上で悪評も含む口コミで話題になっている製品は目立つために売れていくとのこと。大規模な宣伝が行える商品に関しては納得。
 逆にそういった大規模な宣伝が行えない商品における口コミの力はどうなのか、というのが気になりました。ゲームだとそういうタイトルは何個も挙げられますし、映像作品でも『スキージャンプペア』みたいなものもあります。現実的には、大規模な宣伝を行えない商品のほうが多いですから、そういった方面での考察も読みたかったところ。

関連記事
買い物をするときに「2ちゃんねるを参考にする」34% 〜ネットの口コミに関する調査 : Hotwired

 「価格.com」がトップで63.6%。次いで「2ちゃんねる」33.9%、「Amazonのカスタマーレビュー」29.6%、「Yahoo! 掲示板」28.5%となった。
 書籍中でも「価格.com」の影響の話がされてましたが、やはり影響は強いようです。

 1,500円という価格の割にはちょっと薄く感じる分量のせいか、はたまたあんまり気がのらずに書かなかったのか、もっと考察して欲しいのに駆け足で話が終わってしまう部分も多いし、他のブログとの交流(絡み方)にも触れて欲しかったなあと思いますが、隊長がどんなことを考えてブログを運営しているのか、舞台裏をのぞいてみたい人には興味深い書籍となってます。

 ブログの歴史や機能、技術的なことを解説してくれる書籍はたくさんあれど、『けなす技術』のようにブログを運営する上で参考になったりする書籍というのは意外と少ないんですが、せっかくなのでその方面で参考になる類書を紹介。

ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス
レベッカ ブラッド Rebecca Blood yomoyomo

毎日コミュニケーションズ 2003-12

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ARTIFACT ―人工事実― | 『ウェブログハンド・ブック』著:レベッカ・ブラッド/翻訳:yomoyomo
 当時の書評はこちらで。時事性の高い話題はないために普遍性の高い読み物となっている書籍。

ウェブログ超入門!
松永 英明

日本実業出版社 2004-06-10

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 『ウェブログ・ハンドブック』は翻訳書のため、翻訳書独特の癖が合わない人もいるでしょうが、こちらはそんな人にお勧め。ブログを始めたんだけど、どうやって運営すればいいんだろうか…と悩んでいる人はぜひ。

2005/03/22

この記事へのリンク サリン事件を科学的視点で見る『サリン事件の真実』

サリン事件の真実サリン事件の真実サリン事件の真実
著者:アンソニー・トゥー/出版社:新風舎/価格:490円

 地下鉄サリン事件から10年経ちましたが、この書籍はあの事件をアメリカのサリンの専門家が「サリン」という切り口で解説したもの。化学式などもあって、その辺りは詳しい人でないと理解は難しいですが、それ以外の部分は、普通の人でも理解できるような話で、薄いながらも、なかなか面白い書籍でした。
 著者であるアンソニー・トゥーという方は、毒物に関する専門家でして、サリンに関する研究などもよく発表していた関係から、松本サリン事件を捜査していた日本の警察からこの人に連絡がいったという。科学捜査からの観点のサリン事件に関する書籍というのはなかったので、興味深く読めました。
 土壌からサリンを検知する技術を海外の研究者から教えてもらって、オウムの設備のそばからやっとサリンが検知できたとか、これがわかったのは1994年の中頃で、それでも警察は強制捜査できなかったとか、当時の国内の体制についてなど、いろいろ考えさせられます。

 国内では、地下鉄サリン事件はオウム自身に注目が集まりましたが、海外のテロ研究家は初の化学兵器テロとして、またほかにもVXガスやボツリヌス菌や炭疽菌といった生物兵器など、今まで民間人相手のテロで使われたことのなかったものが使われたので、そういった観点で注目しているそうです。
 特に、生物兵器でのテロは、1995年3月15日に霞ヶ関で起こしたボツリヌス菌のテロなど失敗に終わっています。でも、これらはオウムが菌の毒性を上げることに失敗していたからで、成功していたら、ひどい被害になっていたとか。
 日本というとテロとはあまり縁のない国だと思われてますが、日本赤軍によるイスラエルのテルアビブ空港乱射事件が世界初の自殺覚悟のテロ(だからカミカゼテロといわれた)だったり、テロの歴史からみると、注目されている事件が多いという。なんだか。

 地下鉄サリン事件で被害が少なくて済んだのは、撒かれたサリンの純度が低かったからというのは知っていたんですが、なぜ純度が低かったのか?という疑問があって、オウムの設備が稚拙だったのかなあ…とか思ってました。
 実際には、そんなことはなくて、松本サリン事件で撒かれたサリンは精製されていため、純度が高く、殺傷力が高かったそうです。でも、地下鉄サリン事件は、警察の強制捜査の情報が入り、警察を攪乱するために事件前日に作られ、精製する時間がなかったため、純度が20〜30%と低くなったという。地下鉄サリン事件の時に、松本サリン事件なみのサリンが撒かれていたら、被害は数倍に広がっていたという…。

2004/11/10

この記事へのリンク 購入した本に書籍注文カードがはさまったまま

 先日、とあるライトノベルの作家さんに取材した時、古橋秀之氏の『蟲忍』が小説とイラストとの融合がかなりよくできているという話を聞いたため、久しぶりに血中古橋濃度を上げてみたいと思い、『IX(ノウェム)』とともに購入。
 実際、『蟲忍』は前嶋重機氏のイラストがかなり入っていて、これは面白いなーと思いました。

蟲忍(徳間デュアル文庫)
古橋秀之著・前嶋重機著

出版社 徳間書店
発売日 2004.03
価格  ¥ 650(¥ 619)
ISBN  4199051465

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IX(ノウェム)(電撃文庫 0759)
古橋秀之〔著〕

出版社 メディアワークス
発売日 2003.02
価格  ¥ 557(¥ 530)
ISBN  4840222762

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 で、買ってから気付いたのですが、書籍注文カード(しおりみたいな縦長のもの)がはさまったままなのでした。本来、これは購入された本から書店が抜き取って、取次に送るものなのです。
 複数在庫のある書籍なら、残っていても気にしないのですが、書店に一冊だけしかないような書籍の場合、注文カードがないと、そのまま店から消えてしまうんですよね。新宿紀伊国屋で購入したんですが、ある程度大きな店なら、探しにくる人も多いだろうし…。そんなことを考えると書店に返したいんですが、なんか変だし…。
 たまに、こうして書籍注文カードが入ったままの時があるんですけど、これって単に店員さんのミスなんですかね?

2004/11/06

この記事へのリンク 「電車男」とオタク

電車男Sankei Web 「電車男」快走 ネットで誕生、出版10日で20万部
 『電車男』の書籍がかなり売れているそうなので、話題に便乗して昔書いた文章を再掲。
※ 『電車男』が事実かどうかに関しては懐疑派ですので、そういう人間の文章としてお読みください。その辺がわかっていないと思われる反応を見かけたので
―――――――
長いので読むのをパスしていた電車男をやっと全部読んだ。

最初に感じたのは「これって物語というより講座じゃないか?」ということ。脱オタクファッションマニュアルとかあういうのものの総合版。

んでもって、電車男がオタクである必然性をあんまり感じなかった。恋愛スキルのない人間として、アキバ系オタクというのが万人にわかりやすいイメージとしてあるから、それを利用したという印象。『ケロロ軍曹』は良い、エロ同人誌はダメという価値観を押し出してくる辺りも、なんともイヤらしい。

読む前は、安田理央氏の
安田理央の恥ずかしいコラム
『「電車男」はオタクの敗北宣言なのか?』という指摘になるほどと思ったけど、実は生粋のオタクサイトは、最初に軽く紹介したぐらいで、強い反応はなかったと思う。大半のオタクサイトは個人ニュースサイト的で、一つ一つの情報に対する重みが少ないってのもあるだろうけど。

blogmap - 『電車男 Mission.1 緊急指令 「めしどこか たのむ」』に関する詳細情報
blogmap - 『電車男』に関する詳細情報

これを見ると、取り上げ方に5月中旬のブームと、下旬のブームがあるのがわかる。やじうまWatchで紹介された5/26辺りのブレイクがすごい。

強い反応は、下旬からの層に多い印象がある。はてなとかWeblogやっていて、ギャルゲーとかエロゲーは普段プレイしない、でも「萌え」という単語は知っているぐらいの中間層。ギャルゲーのキャラに萌えっていうのは恥ずかしいけど、エルメス子に萌えというのに抵抗はない、そんな人たち。

なので、これは別にオタクの敗北宣言ではないと思った。

まとめログを「ここでフラグが立ったなー」というギャルゲー的な読み方をしていたんだけど、電車男のログを見るのは、他人のゲームプレイを眺める感じがあって、TRPGのリプレイ集に近いかも。

電車男に感情移入するもよし、スレに参加していた第三者の気分になって読むもよし、そういう感情移入先の多さ、そして、もしかしたら自分もその場で参加できたかも、という可能性を感じさせる点などが、ポイントだったのかな。

ゲーム関係の人たちと話していた時に、電車男の話題が出て「こっちのほうが面白いもの。これじゃみんなゲームやらないよなあ」というイヤなオチが。

自分の最終見解は「電車男は、オタクをやめさせて、普通に異性と付き合わせ、出生率を上げようとする厚生省の陰謀」ということで!
―――――――
※初出は6月のmixiの日記で、はてなダイアリーを始めた時にはてなダイアリー - ARTIFACT@ハテナ系にて公開。後半はリンク先が消えているのと、わかりにくい部分があるので、ここでは削除しました。

 この時は書き忘れたんだけど「うたたねひろゆきしてますた」というギャグを使う22歳オタクというのは、ちょっと想像つきません…。
 あと、実話感動ものというと、『一杯のかけそば』を思い出してしまいます。

Beltorchicca 2004/06/29
 電車男に触れている中で一番面白かったのはBeltorchiccaでした。

狂乱西葛西日記2004年10月12日〜10月25日
 『電車男』の偉い人、大森望氏のところにコメントを求めるメディアが殺到。

asahi.com : ネット最前線 : ASAHIパソコン NEWS 2ちゃんねる発「純愛物語」にハマりまくる人々 「切ない」「泣いた」「ネット新世代の登場だ」……引きも切らない議論の数々
 詳しく紹介している定番記事。

新潮社 電車男
 新潮社の公式サイト。一冊の書籍とは思えないほど、異常に情報量が多いです。さすがネット発の書籍。トップの紹介こそ「ヲタク」(なんか水玉螢之丞氏みたいだ…)の文字がありますが、関わった人たちの感想の中に「オタク」の文字がないのが気になりました。ネットでの読まれ方だと「恋愛不適格者の代表としてのオタク」というの面が強かったので、こんな感想だったんですが、一般化する過程で、オタクは単なる属性の一つに下がってしまったのかも知れません。

組版男
 アスキーアートを再現するために、WindowsのMS Pゴシックを使ったという涙ぐましい努力が…。
 「書籍活字上に、半角文字がないというのは本当ですか?」という質問に対する解答が。

「無い」というか「使ってはダメ」というルールが印刷にはあります。その理由は書体の種類によって形が変わったり、別の文字になったりすることがあるからです。
 なのですが、これってあくまで縦書きの時の話であって、横書きの時には関係ないでしょう。新潮社だと横書きの書籍や雑誌ってないんですかね。
※コメントで指摘がありましたが、半角文字というのは、半角カナを意味していたそうです

赤ペン男

同僚いわく、電車君が何か語った後に、彼らが「キター!」とはやし立てる構造は、『オイディプス王』などギリシャ悲劇の「コロス」(コーラス)と同じだそうです。
 飲み会で人気者がきた時にみんなから声をかけられるのと同じ光景をこう言うとは…。ギリシャ悲劇とか出せば格が上がると思っているだろ!と思ってしまいました。

2004/09/11

この記事へのリンク 雑誌の判型の歴史

 ホビージャパンが8月末売りの号から、電撃ホビーマガジンと同じA4判にリニューアルしていて、模型雑誌業界での電撃ホビーマガジンの勢いというのはすごいんだなあと改めて実感しました。
 このリニューアルに代表されるように、世のホビー雑誌というのは、ビジュアルを大きく見せるために軒並みA4の方向にいっている感じがします。ゲーム雑誌はいまだにA4変型(縦が短い)なのは横長のゲーム画面を載せるためなんですかね。あとログイン、そしてファミ通の影響もありそう。
 今では、B5判のホビー雑誌はなんとなく古くさいイメージが湧いてしまうという。B5判が多いカメラ雑誌とかオーディオ雑誌なんかはすごく古くさい感じがします。

 あと、最近気になったのが綴じのこと。ちょっと前までは、B5判は平綴じ、A4判は中綴じという棲み分けがされていて、これは重さの問題からきているんだろうと思っていたんですが、いつのまにかA4判の平綴じが増えていて、重量級の雑誌が増えてきています。女性雑誌なんかは最たる例で2冊買ったら大変そう。月刊誌はA4判平綴じというのが多いですが、週刊誌のように電車の中などで読むのは想定されておらず、自宅で読むというのを想定しているんでしょうかね。
 判型の歴史を振り返ると、文藝春秋などのような総合誌がA5判で登場、もっとビジュアルを見せるためにA5判より大きいB5判の雑誌が登場、そして太陽などのグラフ誌がA4判として登場、といった感じなのかなと思ってます。

2004/08/27

この記事へのリンク 人に見せる本棚

 他人の本棚を見たい/人に自分の本棚を見せたいという欲望は結構あって、それをうまく見せているのが、増井俊之氏による本棚.orgですけど、ishinaoさんもMM/本のメモというシステムをα公開されてました。
tdiary.ishinao.net - MM/本のメモ (22:28)
 どんなものかという解説。
tdiary.ishinao.net - 「MM/本のメモ」のコンセプト (11:10)
 汎用データベースへの前段階として、本(ASINコード)に特化したものを作ったそうです。

本棚.orgは人主体なので、まさに「人に見せる本棚」ですが、MM/本のメモは「人に見せる本棚」というより、本主体のレビュー集ですね。
 MM/本のメモをちょっと使ってみての感想。気になる本があった時、速攻で自分のメモに持ってこれるのは便利。誰がレビューを書いたかというのがわかりづらかったので、そこはちょっと改良して欲しいです。あと、レビューを書いた人で追いかけられる機能もあると嬉しいところ(※「人」を使えば追いかけられるのにあとで気付きました)。まだα版ですから、すぐ気付くような部分はあとあと追加されていく予定なんでしょうが、念のため。
 面白いのはRSS配信機能があること。MM/本のメモの情報を自分のサイトで利用できます。出力オプションで書影ありモードがあるとよさそうなんですが、はてなだとRSS表示は画像NG?
tdiary.ishinao.net - はてなダイアリーでテスト (01:29)

MM/本のメモ - マイページ
 自分のページを作ってみました。

 自分の場合、本棚全部を人に見せたいという欲望はないんですが、あるジャンルの書籍を自分の価値観でセレクトしたものを見せたいという欲望はあったので、漫画・アニメ系画集セレクションを作りました。
 これだと、私的な本棚というより、専門書店の本棚になってきて、本好きならよく思う「自分で書店の本棚を作りたい」という欲望を満足させてくれます。同時に、アフィリエイトを使っていると、まさに自分で書店運営をしている訳で、まんが王のようにマニアックなセレクトとコメントで個性を出している専門書店を楽に作れます。
Amazonアフィリエイトの5%は超有料書店? リアルとネット書店の収益構造の分析:Goodpic
 こちらの記事を読んで、個人によるアフィリエイト書店というのは、かなり有利だということを理解しましたが、専門書店の分野に個人がどんどん進出してきたら、極論すれば専門書店というのは「一般オンライン書店で買えないもの」を扱う道しかないのでしょう。とらのあなのような専門書店は同人誌を扱っていて、その道を歩んでますけど。

2004/08/13

この記事へのリンク ライトノベル完全読本

ライトノベル完全読本ライトノベル完全読本
出版社:日経BP社/価格:1,000円
 7/24に出版されたのでもう結構経ってしまってますが、このムックで「ライトノベルイラストレーター変遷史」と緒方剛志氏と放電映像氏の対談記事を担当しております。更科さんが担当しているデザイナーの鎌部善彦氏のインタビューの手伝いもしています。

 鎌部善彦氏のインタビューは、『ブギーポップ』シリーズなどで鎌部氏のデザインの力はかなり大きいのにも関わらず、ほとんど話が出てこないので、みのうらさんがインタビュー企画を提案したものです。鎌部善彦氏のインタビューでは興味深い話をたくさん聞いたのですが、ページ数が少ないのでこぼれる話も多くて残念。『ブギーポップ』シリーズは、とにかく自由度が高かったために従来のライトノベルとは一味違うものが生まれたという印象を受けました。DTP絡みの話もいろいろ聞いたんですが、あんまり専門的になりすぎてもわかりにくいので省かれてます。デジタルデータのイラストの時、色合いをいじるかなーと思ったら、ほぼいじらないとか。

 イラストレーター対談は当初作家とイラストレーターの対談になる予定だったんですが、諸事情で変更に。同じ職種ではどうしても似た意見が出てしまいがちなので、その辺が難しかったです。

 「ライトノベルイラストレーター変遷史」は、最初かなりのイラストレーターをピックアップしたものの、ページ数の都合で実際に取り上げられたイラストレーターはかなり減ってしまいました。特に1990年代前半が手薄くなってしまったんですが、1990年代前半のライトノベルはいろいろな出自の人が集まったカオス状況で、一つの時代としてまとめにくかったというのがあります。
 はてなの方でオタクイラストの歴史というのを書いたけど、きちんとまとめるのなら一冊の本を書くぐらいの気合いでやらないと無理な気が…。

 基本的にこのムックは、日経キャラクターズと同じで、30代男性をターゲットとしているんですが、そういう思惑を越えて、いろいろな層で反応があったのが面白かったです。ライトノベルは、産業としてはともかく、ネットで語りたい層にとっては今一番旬なんだというのを実感しました。
少年少女科学倶楽部 感想リンク集

はてなダイアリー - Natural-Color-Paranoia : 日経BP『ライトノベル完全読本』その3
 細かい話に関しては更科さんが触れているのでそっちに任せるとして、このムックにおいてメディアミックスの最大の成功者であろう神坂一氏や、90年代前半において目立った活躍をしたあかほりさとる氏が大きく取り上げられないのは、ミステリー小説史の中で赤川次郎氏や西村京太郎氏がほぼ触れられないのと同じなのかなーと思ったり。
 最近オタク歴史仕事をやるたびに、この世界の90年代前半のカオスぶりに手を焼いてます。『マクロス7』の微妙なポジションぶりに悩んだり(笑)。

2004/05/24

この記事へのリンク ペナントを集めた写真集『ペナント・ジャパン』

ペナント・ジャパンAmazon.co.jp: 本: ペナント・ジャパン
PARCO出版/著者:谷本研/1,890円

 この前朝日の書評欄で見つけたんですが、あのペナントを集めた写真集が出てるそうです。
 今では80年代ギャグのアイテムでしかない感がありますが、80年代の観光地のお土産屋といえば、この三角の旗が定番だったのです。
 東京タワーに行った時、ペナントを売っていて、ここは観光地なんだよというのを実感したことが。1990年代後半の話だったんですが、今観光地ではペナントを売ってないそうで。

おもわせダイアログ: 東京タワー 東京タワーではまだペナントを売ってるようです。

ニッポン観光ペナント展示館
 ペナントに関するネット上の情報がないかと思って検索したら、ここがトップに出たんですが、この『ペナント・ジャパン』に協力されているようです。
Miyata Kazuhiko HOME PAGE ペナントコレクション

 Exciteニュースのコネタコーナーでも、先日行われたという『ペナント・ジャパン』絡みのイベントの記事がありました。
かつての定番お土産「ペナント」が蘇る | Excite エキサイト : ニュース
スカジャンとペナントの意外な関係 | Excite エキサイト : ニュース

※TrackBackネタ四連発ができたから、どこまでできるか挑戦してみようかと思ったんですが、さすがにネタが切れました。

2004/05/20

この記事へのリンク 小説を読む際のビジュアル化

 先日、小説を読んでいる最中、どのぐらいビジュアル化して読んでいるか?という話が出ました。
 自分の場合、イラストがついていない普通の小説は、ビジュアルなしで読んでます。頭の中には、文章からすぐ思いつく要素で、抽象的なビジュアルが浮かんでいる感じ。話の展開上、人物の立ち位置関係などが重要な時は、理解を助けるためにビジュアルをしっかり思い浮かべることもあります。

 読んでいる最中に小説のイメージがだんだんはっきりしてくると、過去に見た映像作品や漫画などから似たものを連想してきて、それでビジュアルが形成されることも。それでも全シーンでビジュアルを思い浮かべはしないですね。この時、実写だと情報量が多いので、絵のほうが多い気がします。
 普段は解像度が低くて、重要な時だけ解像度が上がってます。あと、登場人物が増えてくると、レンダリングの精度が下がってきます(笑)。

 ライトノベルのように、イラストがついてビジュアルイメージのはっきりした小説を読む時は、シーンを再現したイラストを参考にしながら、ビジュアルイメージが作られます。でも、個別のシーンごとにビジュアルを思い浮かべながらは読まないです。読むスピードが落ちるので。

 読んだあとに具体的なビジュアルを連想することはあれど、実際に読んでいる最中というのは、ビジュアル化すると読むスピードが遅くなるから、はっきりとしたビジュアルは頭の中に描いてないと思うんですが、他の人はどうなんでしょうか?

2004/02/02

この記事へのリンク 超『本』格会議のレポート

無敵会議シリーズ feat. 橋本大也 & 百式
 1/29に行われたイベントなので、出遅れ感ありありですが、レポートを。去年行われた「忘年会議」はちょっと行けなかったんですが、今回は行って参りました。「究極の一冊を教えあう、超『本』格会議!〜 書籍のビジネス活用ノウハウで2004年も完全武装 〜」というイベントなんですが、詳細なレポートはこちらでどうぞ。
超「本」格会議に行ってきました : ウェブログ@ことのは

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