HomeArchive

2006/07/27

この記事へのリンク 統一性を求めるユーザーに向けたアニメは手描きをやめて3D CGにすればいいんじゃないの?

ARTIFACT@ハテナ系 - アニメーターのわずかな個性も許さないアニメファンに絶望した!
ARTIFACT@ハテナ系 - 前の記事の反応について
 この記事に対して、かなり反応があったので、前から考えていたことをまとめてみた。

 昔のアニメは「30分CM」という椰揄があったように、おもちゃ会社などのプロモーションフィルムの性格が強かったが、1980年代にOVAという映像自体を売るビジネスモデルが登場したため、アニメファンにアニメそのものを売ることができるようになった。そして1990年代前半には『無責任艦長タイラー』や深夜放送の『エルフを狩る者』などで「テレビ放映で宣伝して、LD/DVDといった映像商品を売るビジネスモデル」というアニメが登場して、このビジネスモデルはより一層盛んになった。
 同時に技術の進化によって、ビデオ、LD、DVDと映像記録メディアが変遷し、当初は1万円以上するビデオを売るしかなかったのが、DVDによってリーズナブルな価格で売れるようになる。こうして、映像作品を購入するという行為がカジュアル化した。
 映像商品として売る場合、オリジナルよりも、すでに知名度のある原作をアニメ化したほうがファンが買ってくれるため、商売がしやすい。そのため、アニメ化を前提にしたメディアミックス作品も増えてきた。
 また、受け手も変わった。ゲームのように、ビジュアルなど様々な面で揺らぎがなく、統一性の高いメディアに慣れた受け手が増えてきたのだ。この層に映像商品を売るためには、アニメーターや作画監督による癖の違いなどは極力排除し、作品のビジュアルを統一したほうがいい。
(※ここでいうゲームとは、アニメの影響を受けて登場したギャルゲー、エロゲーなど、手描きのイラストがゲーム中に多く登場するジャンルのものを指している)

 アニメ制作スタッフは、昔はおもちゃ会社などのスポンサーという枠に縛られてきたが、今度は原作ファンという受け手の枠に縛られる様になった訳だ。おもちゃ会社は、作品内に登場する自社の商品の描写に敏感だったが、原作ファンは原作と違う部分に敏感である。だから、原作を忠実に再現する制作スタッフの評価は高い。京都アニメーションはこうしたファンの動向を敏感に嗅ぎ取ったアニメ制作会社といえるだろう。

 Read more 

2003/11/26

この記事へのリンク 『イノセンス』の2Dと3Dのタイミングずれ

はてなダイアリー - ウスイ スウプの日記 : アニメ/CG りろーでっど
はてなダイアリー - ウスイ スウプの日記
 『イノセンス』の2Dパートと3Dパートで、3Dパートのタイミングはやはり遅い、それは技術的制約ではなく、単にイケてないだけ、でもアニメのスタッフの人たちは3D CGをあまり低く見ないで欲しい、という指摘。このような指摘は勉強になるのでどんどんしていただけると助かります。
 最初に「これは演出意図なのか、CGに合わせた技術的制約なのか」と書いた時に、根本的に上手くいってなかっただけというのも考えたんですが、あれだけの技術力のあるスタッフなら意図があるのだろうと思いたいというのもありました。技術的制約というのは、解決方法はあるけど、それをやったら、作業が遅れる、といった時間的制約も含めて考えていました。

 公式サイト(すごく見づらいので見てなかった)にある予告を見直したんですが、確かにコンビニでガラスが割れるシーンで、バトーの動きとガラスの動きは確実に合ってませんね。ガラスの方だけ重いというか、水の中で動いているみたい。もし、全編こんな感じだったりすると、ちょっと残念。

 他の2D主体のアニメ作品での3D CG利用を見てみると、『マクロスゼロ』のCGパートは、かなりアニメ的なタイミングになっていて、動きの快感を感じさせるものになっていました。アニメーターの板野一郎氏や村木靖氏が3D CGパートのスタッフとしてクレジットされており、この人たちの協力によって、あのタイミングが生み出されたことを推測させます。それでも手描きのアニメのタイミングが好きな人から見ると「3Dっぽい」と言われているのを見かけましたし、2Dと3Dの両立はまだまだ難しいようで。
 GONZO作品みたいに「2Dと3Dは別物」とするのも方法の一つなんでしょうが、作画マニア的には2Dの世界で養われたタイミングのセンスを3Dに持ち込んだ映像作品が見たいところです。

2003/10/27

この記事へのリンク アニメの制作費1話1300万円は地上波なら普通

[知言]舞台広がるアニメ 制作者主導に変化 / ソフト・コンテンツ / ニュース / ネット&デジタル / YOMIURI ON-LINE
 マーベラスエンターテイメント社長・中山晴喜氏(元セガ社長・中山隼雄氏の長男)のこの記事から制作費の話が盛り上がっていたのでメモ。
はてなダイアリー - あめにっき@はてな : ガンスリの制作費1話1300万
はてなダイアリー - うぱーのお茶会 : アニメの制作費/一般的に1話1300万円は高いのか?安いのか?
 『ガンスリンガーガール』の1話あたりの制作費1300万円は、現在の地上波で平均的という話。高い制作費といえば、何かの記事で『カウボーイビバップ』が2000万円で破格と読んだ記憶があります。
 そういえば、この前放映していた『プラネテス』特番で、1話の制作につき、のべ400人が関わっているという話で、制作費が仮に1300万円だとすると一人辺り約3万円ということになり、何本もやらないとそりゃきついよなーと思いました。ただ、動画枚数が1話辺り、5000枚といっていたので、予算はもっと高い可能性もありますが。

ついでに中山晴喜氏絡みの記事をリンク。
Net IR-PRESS/個人投資家のための企業説明会と株式講演会要旨
新天地を求めて-10

2003/09/24

この記事へのリンク アニメスタイルイベント「平田敏夫さんとアニメの話をする会」

WEBアニメスタイル EVENT : 第15回「アニメスタイル」イベント平田敏夫特集
 『花田少年史』OPや『ボビーに首ったけ』『金の鳥』の平田敏夫氏のイベントに行って来ました。台風のせいもあり、お客はちょっと少ない感じ。大地丙太郎氏と佐藤竜雄氏が客として参加しており、壇上に登る一幕も。
 総論としては、平田敏夫氏があまりしゃべらなかったため、後半のマッドハウス丸山氏による歴史を語る部分が印象に残ってしまいました。イベントスタッフの方が、平田敏夫氏のことを少年みたいな感じの人と言っていたんですが納得。

 Read more 

2003/07/12

この記事へのリンク 3Dゲームでアニメ映画を作る

3Dゲーム技術を使ったアニメ映画『マシニマ』の可能性 [こわい!毒舌BBS ちょっとまたーりいこうよ編(wより]
 3Dゲームを使ってアニメ映画を撮るというアメリカの話。「machine cinema」で「machinima」と呼ぶそうです。この発想は、アメリカではすでに1990年代後半に出てきていたとか。
 1999年にアニメ雑誌向けに書いたプレイステーション2紹介記事企画書で「3Dアニメリプレイシアター」の可能性を提案したんだけど、上の人には理解されなかったんですよねえ。でも、アメリカで既にあったのかー。
 日本でも、映像を作れるゲームというは出てきて欲しいものです。『FRONT MISSION ALTERNATIVE』が好きだったので、この方向の作品を今の技術で作って欲しいと思ったりします。

2003/06/22

この記事へのリンク 押井守『パトレイバー2』演出ノート復刊決定

METHODS 〜押井守『パトレイバー2』演出ノート 復刊決定
 NCSでメモしたのにこっちに書くのを忘れてました。『パトレイバー2』のレイアウトに関して、押井守監督がいろいろ語るという本。最初に出た時は2,800円だったので価格はこのぐらいですかね。最近は大判のアニメムックでこういう濃い本が出なくて寂しいところ。A5判だと良い本は多いんですが。
 なお、この本を編集した野崎透氏(最近はシナリオライターの活動が多い)は、講談社の『THE ANALYSIS OF 攻殻機動隊』でレイアウトに解説を入れていました。『METHODS』の影響? この人はシナリオライターより編集として活躍した方がいいんじゃないかという気がします。
 『THE ANALYSIS OF 攻殻機動隊』はesbooksでまだ売ってました。esbooksは古い本の在庫が残っていることが多い感じ。

この記事へのリンク 六月十三氏のインタビュー

Video Wave vol.218 ※一番下のほう。
 『センチメンタルグラフィティ』や『卒業』シリーズなどを制作し、最近ではワンダーファームでギャルアニメを大量生産している六月十三(窪田正義)氏のインタビュー。映画業界誌(?)のインタビューだからか、アニメ雑誌とはまた違うものになってます。

「オタク層の人々は確実なんです。オタクの人たちは男女とも異性に縁がありません。免許も持っていません。必要ないですからね。ファッションにも食べ物にも車にも興味がない。そしたら残ったお金全部アニメに使えるんです。25歳くらいの男性で考えれば月10万円くらいの金額をアニメグッズにつぎ込む。中には同じビデオを3本買う人もいる。客としては素晴らしいです。そういうのを周りが分かってきて各社がアニメに向いてきたんです。
 もう一つの要因はオタクの人口が増えてきたということ。それはベビーブームの20代30代の人たちが沢山存在していることです。今から5年後にはオタク市場にはバブルがくると思っています。20代30代の人たちがもっとお金を使えるようになりますからね。これからはオタク業界かシルバー業界が一番注目を受けるでしょうね」
 ストレート過ぎて何も言えません(笑)。オタクバブルって去年、一昨年ぐらいだったんじゃないかという気が。
ストーリーをおいといてかわいいキャラクターとか、売れたキャラクターを出せばいいという作品が増えてきている。昨年から今年にかけては最低の時期だと思います。
 この人がこういう事を言うとは思いませんでした、ええ。

参考:void GraphicWizardsLair( void ); // 窪田正義(六月十三)ウォッチャー。

2003/06/20

この記事へのリンク Flashアニメを地上波TVやDVDに

CNET Japan - 「地上波テレビやDVDもFlashで」--コンテンツ不況を救うビジネスモデルになるか
 Flashアニメは少人数で制作可能なのでコストが低い。そして、地上波放送やDVDにも耐えられる質を持ってきたので、コンテンツ販売で制作費を回収しやすくなってきたという話。
 ネット上のFlash制作をする人たちの作品には目を見張るものがあり、MIDIを作っていた人がカラオケや携帯の着メロ制作に関わるようになった展開がFlashでもあるかもしれません。
 この記事では、例として『OH!スーパーミルクチャン』が挙げられていますが、あれは元々絵が簡素だからFlashにできたという面があります。Flashだと「Flashに適したアニメーション」しか作れませんが、そういう映像をお金を出してまで見るか?というと微妙。
 ただ、一次商品としてではなく、カラオケや着メロのように二次商品なら需要はあるかも。見たことないんですが、『無限のリヴァイアス』のFlash版みたいなの。

○関連
CNET Japan - セルシスとマクロメディアが協力、テレビアニメ素材のウェブ利用へ前進 RETASで制作したアニメをFlashにするというもの。ただし、最終的にRETASで撮影せずAfter Effectsで撮影している会社も多いので、その辺をどうカバーするのかは謎。
○参考
“Macromedia Flash Conference開催”――NTTドコモの夏野氏も登場、505iのFlashコンテンツに期待表明
ドコモ夏野氏、「Flash導入の意義はメガピクセルの比ではない」

2003/06/19

この記事へのリンク アニメスタッフに多い名前

敦子
アニメーターに多い。しかもみんな上手いというのがスゴイ。

中島敦子 『らんま1/2』『逮捕しちゃうぞ』キャラデザ
石田敦子 『勇者特急マイトガイン』『勇者警察ジェイデッカー』 『シャーマニックプリンセス』『魔法騎士レイアース』キャラデザ。漫画家としても活躍
井上敦子 『NARUTO』30話原画。参加作品がよくわからないけど上手い人っぽい。
田中敦子 元シンエイ動画でテレコム作品に主に参加。『カリオストロの城』原画『花田少年史』演出
田中敦子 スタジオ4℃の社長 ※田中栄子でした
福島敦子 『ポポロクロイス』キャラデザ、『迷宮物語』『ロボットカーニバル』作監
大谷敦子 ジブリ作品の常連原画


演出家に多い。なぜか熱狂的ファンがつく。

押井守/細田守/神戸守

この記事へのリンク アニメのデジタルエフェクトの解説

I.G - デジアナぶいぶい
 プロダクションI.Gでデジタルエフェクトを担当している江面久氏によるデジタルエフェクトの解説。江面氏の略歴を見たら、高校時代から動画を始めたとか。すげえ!
 なお、氏本人のサイト『IntegerQ』 Indexでもデジタルエフェクトをわかりやすく解説しています。

HomeArchive