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2005/11/30

この記事へのリンク PS2『ローグギャラクシー』が気になる

ローグギャラクシー画面写真1 ウェブ媒体だと取り上げられてないので気にしてなかったし、コマンド式戦闘タイプの大作RPG系はあまり興味を持たないんだけど、ゲームのムービーを見たら気になったので。

ROGUE GALAXY ローグギャラクシー
株式会社レベルファイブ[ニュープロダクツ]ローグギャラクシー

B000AJHDDSローグギャラクシー 特典 特製パンフレット付き

ソニー・コンピュータエンタテインメント 2005-12-08

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ローグギャラクシー画面写真2 『ドラゴンクエスト8』を制作したレベルファイブがSCEと組んで年末に出す大作RPGで、『ダーククラウド』『ダーククロニクル』の流れを組んだアクションRPGテイストを持っている模様。
 実際のゲームのムービー(SCEのサイトのPV Ver.03)を見ると、リアルタイム性が強くて、アクションゲーム好きとしては気になります。印象としては、より細かく作られた『ファンタシースターオンライン』という感じです。RPGだとちょっとした高低差があるとプレイヤーキャラが動けなくなったりするけど、ちゃんと高いところに登れたりとか、自由に動けるのも魅力。
ローグギャラクシー画面写真3 また、フィールド移動、戦闘、イベントは完全にシームレスでブラックアウトでの読み込みはないのが売り。
 世界観は『スターウォーズ』に海賊を入れましたという感じで、特に斬新な訳でもないんですけど、作り込まれている様子はうかがえます。なお、実際には宇宙空間が舞台になることは少なく、『インディージョンズ』だとか。
ローグギャラクシー画面写真4 ヒロインが上戸彩氏なんだけど、上戸彩氏は声だけ聞くと松本まりかライクな鼻にかかった声に聞こえる!

ITmedia +D Games:壮大なSF世界で豪快なアクションRPGを! 「ローグギャラクシー」
電撃オンライン:インタビュー『ローグギャラクシー』
IGN: Rogue Galaxy
 画面写真や動画。

 イメージ的にはどうも『グランディア3』に似ている印象があって、『グランディア3』は発売前にちょっと期待していたんですが、発売後の評判が微妙過ぎました。
グランディアIII(PS2)満足度別 レビュー

B0009MZ1VWグランディアIII 特典 History of GRANDIA ~SOUND ADVENTURE BOX~付き

スクウェア・エニックス 2005-08-04

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 今やAmazonでは半額になっております。
 今回はそういうことにならないといいんだけど…。

 余談。
 『ローグギャラクシー』の情報を探すために、2ちゃんねるのゲーム関係の板を見たら、キングダムハーツファンとテイルズファンが骨肉の争いをしていて、まともに情報が見つからなかった…。このゲームは売れる!売れない!とかそんな話ばかりで。
 ゲームハードのシェアやゲームの売り上げに自分のアイデンティティを託している方々は勘弁して欲しいなあ…。

※参考
また君か。@d.hatena - Game Consumers Conference 2005 TOKYO 「マーケットシェアでゲームを語る人々」問題

この記事へのリンク TrackBack pingのCGIのファイルネーム変更中

 最近spam TrackBackが多いので、一時的にCGIの名前変えました。
 今までは

http://artifact-jp.com/mtcgi/mt-trback8.cgi/xxxx
でしたが、これからは
http://artifact-jp.com/mtcgi/mt-trback765.cgi/xxxx
 にします。

 個別記事では「mt-trback8.cgi」と表記されてますが、最近のspam TrackBackは個別記事のTrackBack auto-discoveryを見ているようなので、CGIの名前を変えても、ここに表記されている限り、ターゲットにされるため、このような対処をしました。
 いずれ3.2にアップグレードする予定ですが、とりあえず暫定対処をさせていただきます。

この記事へのリンク 秋葉原はもともとオタクの聖地ではない

 ヨドバシカメラができたり、テレビでの秋葉原特集の多さから一般人が増えたという話題。
神コップBloG_ver.? - 最近の秋葉は居心地が悪い
さらに観光地化したアキバ。「最近の秋葉は居心地が悪い」とも

アキバの王に俺はなる!:アキバに集うマナー知らず - livedoor Blog(ブログ)
 この人は結構ひどい体験している模様。

翌日〜おい、そこのお前、愛って何時ですか? 「いや君らが新参だろ」
 それに対して、オタクは新参者ではというツッコミが。

再帰する日常日記2.0 - 戦うあなたは、美しい お前の記憶は偏っている
 金を落とす人が街を変えるという話。

※追記
public enemy no1 - ジャングル

80年代以前からアキバで仕事をし、今ラジオ会館の4階で仕事をなさっている行き着けのある音響ショップの社長さんとフィギュアブームでYELLOWSUBMARINがラジオ会館に出店した頃に話した内容にこんなエピソードがあるのを思い出しました。(ああいうお店が増えてから、トイレが滅茶苦茶でね。壁に大便を塗りつけていく奴はいるわ。大便器を詰まらせるのは日常茶飯事。最近流行とはいえね困っちゃうよね・・・)
 オタク側が、既存の秋葉原のショップから嫌われていたというエピソード。

A@comicmarket 2005 column コミケなんかいらない 〜増長するマニア達〜>

アキハバラはオタクの聖地だ。という人がいる。
私はそんな考えを持つ人が嫌いだ。
(中略)
我々は、この「外神田」という土地に住んでいる人たちの恩恵を受けて、「アキハバラ」を楽しんでいるにすぎない。彼らにとってこの土地は神田明神に守られた聖なる土地かもしれないが、私たちは彼らから借り受けた借地にすぎない。
それを最近はまるで自分の物のように、闊歩するマニア達が多い。それどころか聖地といいながらその聖地を汚している者さえいる。

この土地にとって我々は単なる「ヨソモノ」なのだ。

 ホシノさんのところで思い出したけど、ちょっと前にこんなコラムも話題になりました。

 なんかこれを見ていると、オタクがまるでイスラエルに入植したユダヤ人のようです(笑)。

 ネットラジオやユリイカでちょっと話したことがあるんだけど、東京でオタクをやっていると行く街の変遷があります。
 僕の場合、80年代は神保町によく行ってました。それと同時にマイコンブームの時代だったので秋葉原にも。、90年代に家庭用ゲーム機が普及してから、秋葉原に主軸が移り始めました。
 アニメファンにLDが普及し始めてから秋葉原の重要度が上がります。1995年(確か年末だったと思うんだけど確認できなかった)に『新世紀エヴァンゲリオン』の最初のLDが発売された時、石丸電器ですごい行列ができたという印象的な出来事がありました。その頃、LDは持ってなかったので自分は関係なかったんですが。
 その後も、DVDやエロゲーなど、デジタル関係が普及するに従って、秋葉原の存在がどんどん大きくなります。
 また、秋葉原で同人誌を扱うショップも増えていきます。サンオーのように既存の店舗で同人誌を扱ったり、とらのあなのように同人誌主体のショップ(最初はマハーポーシャやジャンク屋の丹青通商が入っていた小さなビルにあった)ができはじめたり。
 昔は、コミケカタログを買いに行くのには、コミケットサービスに行くしかなかったんですが、それが神保町で扱い始め、次に秋葉原でも扱うようになりました。
 発売日前日の夜から行列ができるというのは、Windows95や新しいゲームハードの時のみで見られる光景でしたが、初回のショップ特典のせいで、大作エロゲーの発売日前日に行列ができるように。
 そして、メイド喫茶が秋葉原に多くできはじめて、今のような形に。

 個人的には、秋葉原でないと買えないものというと、PCのマイナーなパーツや海外ゲームぐらいしかないので、わざわざ行くことが減りましたけど。

2005/11/28

この記事へのリンク 高額STBを売るマルチ商法の会社から個人ブログに苦情

takoponsの意味 - マルチ商法会社から苦情がありました。
takoponsの意味 - 検討中の覚え書き(マルチ商法に関して)
 40万円もするSTB(セットトップボックス)を売っているユナイテッド・パワーという会社は、マルチ商法だとココログで書いていたら、その会社の関係者が@niftyに苦情を申し立てたらしく、@niftyのユーザーサポートから記事内容の見直しを検討して欲しい旨の連絡があったという話が。

ユナイテッド・パワー株式会社
http://www.unitedpower.co.jp/

ぽんすブログ: upsは詐欺
ぽんすブログ: upsその2
 問題の記事を見たんですが、3〜4万円程度で組めそうなPCを40万円で売りつけですか…。もうこの時点で、あからさまに怪しいです。そして会員が増えれば配当金がもらえるというシステム。40万円と高額なのは、個人代理店になる権利代でもあるためで、儲かるという説明を信じた人には高いと感じないようです。
 訂正する必要は感じなかったですが、今後この会社がどういう対処をしてくるかが気になります。待っていれば自滅しそうな感じもしますけど。

 最初の記事のコメント欄には、明らかに関係者がコメントしていて笑いました。この後も訳分からないコメントが続いてます。

ここにコメントを書いている皆様は、実際にユナイテッドパワー株式会社に行ったことがあるのでしょうか?実際に会社の人間に会ったことがあるのでしょうか?
会社のことを何も知らずに何を語られるのですか。
知人、友人、家族の誰かが代理店になって『お金が入ってこない』て言っている方がいらっしゃるのであれば、その方が仕事をしていないからです。
この会社は詐欺の集団ではなく、ビジネスなのです。どこの会社に入社しても働かなければ収入はないのでは?
私が今日読ませていただいたコメントの中に実際行っている仕事内容とは掛け離れたことを書いている方がいらっしゃいました。
このホームページにコメントする前に実際に本社に行って、仕事内容を確認したうえでコメントするべきではないのでしょうか?!!!

名前: htm | July 15, 2005 12:49 AM

 検索してちょっと情報を調べてたら、船井幸雄氏がこのユナイテッド・パワーを設立した三宅国秀氏と一緒に書籍を出しているのを発見。レビューなどを見ると、書籍の内容はこのSTBをプッシュしているそうで…。
 船井幸雄氏はもともと胡散臭いと思っているので好感は持ってなかったんですが、こんな人に協力しているのを見て、ますます好感度は下がりました。

4198619360一六〇兆円市場は口コミとITがつくる
船井 幸雄 三宅 國秀

徳間書店 2004-10-23

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4198620776「成功の扉」を開く秘密の鍵の見つけ方
船井 幸雄 三宅 國秀

徳間書店 2005-10

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この記事へのリンク 「ちょいオタ」はメンズノンノによればモテらしいよ

 藤津亮太さんから、LEONの「ちょい悪」にひっかけて、「ちょいオタ」というキーワードの話をされたんですが、現時点でどのぐらい使われているのかなと思ってGoogleで検索。
 この記事はこんな感じでなかなか楽しかったです。
ちょいオタおやじ 東京素描/ウェブリブログ

まあいいや。これからは開き直って「自由な大人はちょいオタがたしなみ」とかうそぶいていこう。でもあれだな、ガンダム見ても、アムロよりブライトさんとかリュウさんとかに感情移入するようになっちゃうよな、いい年こいてくると。あれでブライトさん19歳ってのは絶対嘘だと思うけどさ。中間管理職の悲哀を感じさせるもんなあ。

 しかし! 実はネットだけではなく、既に雑誌メディアで「ちょいオタ」は登場しているのでした。それはメンズノンノ11月号の「ちょいモテ男の真実」という記事。
あんていなふあんていダイアリー ちょいモテ男の真実
刺身☆ブーメラン(金子健介)のはてなダイアリー - メンズノンノに「ちょいモテ男の真実」というモテ指南特集が組まれていて
※たけしとさんのmixiの日記でメンズノンノの記事の存在を知って、検索で刺身さんの記事に今頃気付いた

1 ちょいオタ男はA-BOYであることを明るくカミングアウト
男:「俺、ちょっとしたA-BOYだからさ」
  「ガンダムとかまかせてよ」
女:「エー、スゴーイ」

 どういうシチュエーションで交わされるのか想定できない会話だこと…。
 少女漫画を読んでる男の子は、繊細で女心を深く理解してくれるとか。今こそ白泉男子や乙女男子の出番だよ!
 『電車男』のブームはいろいろな勘違いを生んでいるようです。

J& : 某所に載せたものを転載――ちょいモテ男の真実

証言(脳内):「エロゲーをプレイしている男のコって、女のコのことを絶対バカにしないし、繊細で女心を深く理解してくれてる気がする。相談とかもしたくなる」
紹介例:ひぐらし
 改変版。

ひげよ、さらば - 「ちょいオタ」話のついでに「ちょい腐」
 職場で男性同僚からの嫉妬を避けるためのちょいオタ作戦。

日毎に敵と懶惰に戦う
 ちょいオタのモテ道は謎だけど、とりあえず15年以上前のアニメの話題はどういう相手に通じるか考えた方が良いと思われます!
 『きまぐれオレンジロード』のアニメといえば、劇場版が修羅場恋愛アニメという記憶があったんだけど、見直してみるとそれほど修羅場でもなくて拍子抜けしたことが。でも、ひかるの健気さは切ない。

2005/11/22

この記事へのリンク 本家と分家に分けるのは読者を減らす努力…だったんだけど

ARTIFACT@ハテナ系 - 断片部とかってはてダユーザーにとっての別荘でしょ
 を書いたら、本家/分家という考え方はRSS時代には古いのではないか?と指摘されたので、自分の考えを説明しておきます。

 自分の場合、本家/分家と分けたのは、RSSで読むような常連の人のことよりも、検索エンジンなどぶらりとやってくる一見さんたちに対しての作戦でした。サイトの文脈を知らない人に変な読み方をされることから逃れたかったのです。いわゆる「読者を減らす工夫」ですね。
ant-eat-ant world: December 16, 2003
 ここで書かれている「ミニコミ(印刷媒体)は読者数を自分で選択できるが、ウェブは読者数を選べない」は重要な指摘です。このことがウェブのメリットであり、デメリットでもあります。

ARTIFACT ―人工事実― | サイトの読者を減らす努力と「儀礼的無関心」

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2005/11/21

この記事へのリンク 欲しいのは「陰口で繋がる自由」

不倒城: 人は何故、「読むと不快になる文章」をわざわざ読みたがるのか。
 古い話題を発掘。
 この記事に対して「不快になる文章を読んで、それに対する悪口を他人と一緒に語りたいからでは」と分析している人がいて、あーそうだよなあと思ってました。
はてなブックマーク - 不倒城: 人は何故、「読むと不快になる文章」をわざわざ読みたがるのか。

2005年08月04日 wushi 『その調子で“人は何故、「読むと不快になる文章」をわざわざ書きたがるのか。”も分析してほしい。』
 というコメントがありましたが、「不快になる文章」を書きたがる理由もこれで説明できます。
 「不快になる文章」を読むのは、それに対して人と一緒に悪口を語りたいから。「不快になる文章」を書くのは、同じ不快感を持つ人たちを見つけて、その人たちと一緒に語りたいから。
 正確には、前者と後者はいつでも同じ種類の「不快になる文章」になる訳ではないです。たとえば、前者では、「不快になる文章」というのは、文書を書いている本人の行為が綴られている文章で、それが「倫理的に許せない行為」であった場合がよくあります。よくネットで糾弾されやすい「俺様はこんなことをしてやったぜ、ガハハハハ!」みたいなのです。
ブログで自滅する人々(第1回)〜ブログで「祭られる」人々 / デジタルARENA
 ここで紹介されているような例ですね。
 それに対して、後者は「ある人や作品、事象に対する悪口」であることが多くて、その文章は、その人や作品を好きな人、肯定的に思っている人から見れば「不快」になります。
 「不快になる文章」を読んだ人が、それに不快感を感じて、不快感をネットで表明し、その表明が度を超した表現であったら、また他の人が不快感を表明するというスパイラル。

 「不快になる文章」を読むことは「他者」を知ることなんだから、いい事なんだけど、そこで対話ではなく、単に気分の表明しか行われないから不毛なんでしょうね。

 そして、この話題を広げると下記のような話になってきます。

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2005/11/19

この記事へのリンク 一方通行の人間関係が多数成立することによって生まれる居心地の悪さ

 ネットの普及によって、マスメディアに登場するような有名人以外の人のたちの生活や考え、心理を知ることができるようになりました。人間関係というのは、双方向が基本だったが、一方通行の人間関係がたくさん成立するようになったのです。そういった一方通行の人間関係がたくさんあると、その人に対して、どの程度関係したいかを考える場面が増えてきます。そして、「この人にはここまで関係を維持する(距離を取る)」という判断を常に下すことになります。
 mixiのコミュニティなどで「○○さんを助けるコミュ」などを見かけた時に居心地の悪さを感じますが、これは積極的に関与する決断を迫られているのを感じるからではないでしょうか? これまでぼんやりとしか認識していなかったものを急に意識させられ、決断を迫られるという不快。
 それまでは、群体のような形でしか認識してなかった人たちを個別認識するようになり、他者への想像力が上がりやすくなりました。おまけにその他者には直接コンタクトできるのです。
 関与できる可能性のある人間関係がどこまでも広がった結果、人間関係の距離の取り方の基準が難しくなってきます。いろいろな状況が想定され、基準の幅が広いために、すれ違いが起きやすい。たとえば、一回メールをやりとりしただけでも「友達」だと思う人は出てきます。
 人間関係の選択肢があまりに多くなった結果(社会学でいえば「流動性が上がった」か?)、そこから自分に合った選択肢を選ぶ能力が必要になりましたが、それは逆にいえば、どの人間関係を重視しないか、という能力が必要になったといえます。

 具体的な話でいうと、よく見ているサイトの管理人がプライベートなことで困っている時に、言葉を投げかける以外にどんな手助けをできるか? そういった手助けをするかどうかをどこで切り分けているか? 自分はそこまでコミットする関係ではないと思っても、そこでどうしても居心地の悪さは感じてしまいます。

 一方通行の人間関係の増加によって、こういう「居心地の悪さ」「すれ違い」を感じる機会が増えますが、それを毎回受け止めているとストレスになります。このストレスをなくすためには、その「居心地の悪さを感じる」閾値を上げるとか、「ないことにする」などの、そういった状態を見ないことにする努力が必要になってくることでしょう。

※関連
ised@glocom - 認知限界

2005/11/18

この記事へのリンク 11/20の第4回文学フリマで寄稿した同人誌『Natural Color Majestic-12』が出ます

Natural Color Majestic-12
・インタビュー
會川昇/元長柾木
・評論
渡邉大輔/福嶋亮大/前田久/山田和正/北守/水奈月かける/狛犬邑武/加野瀬未友/夏葉薫//松谷創一郎/更科修一郎
・小説
ゆずはらとしゆき//かかし朝浩/寿トリノ/前島賢
・イラスト
宇佐美渉/西島大介

 といったメンバーによる同人誌が11/20に開催される第四回文学フリマで発行されます。A5サイズ260ページで価格は1500円です。
 詳細はリンク先の特設サイトで見て欲しいのですが、前田久さんによる序文のアジぶりが素敵なのでぜひ(笑)。
 その同人誌に『身体的戦争とバーチャルな戦争の狭間で――昭和40年代生まれが描く「戦争」――』という記事を寄稿しました。

 見出し的にはこんな感じです。

■昭和40年代生まれの戦争観を規定するもの
■福井晴敏は軍事マニアではない
■誤解されやすい軍事オタク
■ゲームの中の「戦争」の薄っぺらさ
■セカイ系の「戦争」に見られる「冷戦」
■現代の戦争の泥臭さ
■身体化された戦争、虚構の中の戦争

 最初のパラグラフの文章をサンプルとしてあげておきます。

■昭和40年代生まれの戦争観を規定するもの

 ここ最近、昭和四十年代生まれの世代、いわゆるオタク第二世代による作品が目立ってきている。本同人誌でも、その世代の作品が政治・歴史を取り扱っていることに注目しており、本稿では、その作品群の中でも、特に架空世界ではなく、現実に近い世界、そして謎の敵ではなく、人対人の戦争を扱った作品にスポットを当てたい。なお、筆者は昭和四十五年生まれであり、ちょうど中間に当たる。
 昭和四十年代生まれは、戦争を扱った作品の原点が、早めに生まれた人なら,中学生の時に『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』、後半なら中学生で『機動戦士Zガンダム』といったように、アニメが原点の人が多いだろう。第二次世界大戦を幼少期に経験した世代の作る戦争作品を見て、新たな「戦争」を学習したといえる。『機動戦士ガンダム』が、第二次世界大戦なみの戦争の記憶になり、世代の共通言語となっているのだ。その前の世代なら、「全共闘」という共通項もあるが、七十年安保を実体験できなかった世代にとって、戦争とは、テレビの中にあり、そこにあったのはアニメと冷戦構造を起因とする米ソの代理戦争のニュースだった。
 冷戦は、局地的なドンパチを繰り広げていたが、もし米ソが全面戦争になったら、核戦争になると想定されていた。核戦争は最終戦争(ハルマゲドン)をイメージさせるものだったが、ノストラダムスの予言とともに、この世代に暗い影を落としているといえよう。

↓Amazon Serchが的確過ぎる!

この記事へのリンク 11/22に新宿ロフトプラスワンで開催される「ペッパーショップの素!」に出演します

 11/22に開催されるペッパーショップの古賀学さんのイベント「ペッパーショップの素!」に出演します。自分の出演時間はそんなに長くない予定ですが、自分的には豪華ゲストなので楽しそうな話が聞けそうな予感。興味のある方はぜひ。

"drops garden" directed by Pepper Shop
<ロフトプラスワン「ペッパーショップの素!」古賀学ワークス:ア・ラ・カルト

フリーペーパー「ペッパーショップ」から「G20」「ガンダム占い」さらにはアイドルDVDの監督まで、サブカルとオタクを越境するアートディレクター古賀学。最新映像作品「ドロップスガーデン」の発売を記念して、ペッパーショップの全貌に迫るスペシャルイベントを開催! テーマは「'90年代ミニコミ」「デザイン」「ガンダム」「映像」の4つ。アーティスト、デザイナー、原型師、編集者、関西DJほか豪華ゲストも登場します。
11.22火(open18:30/start19:00)
新宿歌舞伎町:ロフトプラスワン

入場料金\1,000-(+1drinkから)
主催+司会
藤津亮太(アニメ評論家)→web

参加ゲスト
伊藤ガビン(編集者)→web
楠見清(前・美術手帖編集長)
林和弘(コンティニュー編集長)→web
加野瀬未友(元・カラフルPUREGIRL編集長)→web
小松原博之(studio RECKLESS 原型師)→web
東海村原八(模型の王国 原型師)→web
MS-09F aka 軍曹(DJ & MC)

2005/11/09

この記事へのリンク オタク趣味は金をかけなくてもできるようになった

下流社会 新たな階層集団の出現 ベストセラーになった『下流社会 新たな階層集団の出現』(三浦展著)ですが、そんな話題にひっかけてこんな話が。
幻視球: 下流社会にあてがわれるオタク趣味
 限定版とかにお金をかけていたのは今や昔の話。今はお金をかけないオタクが主流に!
 自分流に要約すると、アイテム(現物)の所有にこだわらずにデータ(情報)だけでいいと考えるようになったら、オタク趣味はお金をかけなくていいようになってしまった、ですね。

・アニメは、テレビで無料放映されているものが大半。以前はビデオデッキで録画してもあまり画質は良くないので、LD、そしてDVDの需要はあった。しかし、そこにHDD/DVDレコーダーが普及してきて、それなりの画質のものが手元に残せるようになり、DVDの売り上げも低下。
・漫画はヒットしているものなら、ブックオフなり、漫画喫茶に行けば、低コストで読める。
・同人誌は、即売会に行かなくても、同人ショップで入手できる。遠距離で即売会に行けない人でも同人を買えるように。
・ゲームはいまだに高コスト。そのため、無料で遊べるPCのオンラインゲームやブラウザで遊べるゲームなどに流れる。違法行為を気にしない人ならエミュレーターでROMイメージなどをどこからか入手してくる。
・どの趣味においても、違法であることを気にしなければ、Winnyで様々なものが違法配布されている。特にゲームはデジタル化されているため、簡単に。

 かつては、なかなか売ってない書籍を足で探したり、情報を求めてイベントに行ったりしたけど、ネットの普及によってそういった努力をしなくても、ネット通販で買ったり、ネットで情報が得られるように。
 こうしてオタク趣味を低コストでするオタクが登場。そんなオタクはアクセスしにくい過去のオタク資産は無視。何より、消費しきれないぐらいのオタクアイテムが連日出てるんだし。
 これが「オタクの一般化」だったのかもしれません。収集にこだわるオタクは別のオタクに。オタク格差問題!

 更に考えたのが、もともと文化資本のある人が作り手になっていたけど、いずれ作り手はその文化資本のある一世の子孫の二世ばかりになるんじゃないか?ということ。
 鈴木謙介さんがわかりやすく説明しているので引用。
SOUL for SALE :: 格差バブルと下層の論理

それなりに生活に困っていないのだけれど、中長期的な人生設計ができない状態では、人はだいたいその場限りの娯楽を求めるようになる。ここで娯楽の選択に影響を与えるのがメタストックになるだろう。文化資本とかいうと、金持ちはクラシックで大衆は浪曲、みたいな分断を想像しそうだが、例えば音楽に関する限り、事態はもう少し複雑だ。いまミュージシャンの世界で2世とか言われている連中は、その両親がだいたい70年代から80年代にかけて、洋楽の影響を受けた大衆音楽=ポップスを広めることに貢献した人たちだが、実はその両親までルーツをたどると、クラシックの演奏家だったりする場合が目につく。いまや大衆音楽をやるにも、「音楽一家」としての文化資本が必要だったりするわけだ。
 これは音楽だけではなく、文化全般にいえる話。

 お金をかけないオタクは過去の資産を持たないけど、リッチなオタクはきちんと過去の資産を持っている。アニメや漫画なども、そういったリッチなオタクの子供しか作り手になれなくなってしまうという未来を想像してしまいました。

 ついでに、この記事で気になった部分を引用。

一方で、CDJの登場以降、J-POPシーンはその享受形態を大きく変え始めていると僕は思っていて、つまりそれは、クラブ音楽をかけるクラブではなく、J-POPをかけるクラブが、カルチャーとして拡がっているということなのだ。おそらくこれは機能的にはかつてのカラオケと交換可能なものなのだけれど、要するに同じ音楽を聴いてその場で連帯するための場だということ。しかもカラオケと違って歌ってるのは本人だし。何が言いたいかっつうと、大衆音楽としてのJ-POPひとつとっても、文化資本を背景に〈音楽〉として享受する層と、他者との〈繋がり〉を得るためのネタとして享受する層が混在しているのではないかという話。
 特に最後の部分は、どの娯楽文化にも言えそうで。

 ネタとして消費されてしまったら作品は歴史に残らない。どうすれば歴史に残れるか? 歴史に残ろうとする試み自体がもはや古いのか?
 大塚英志氏が、よくアニメや漫画、ライトノベルは消費速度の速さが利点であり、そこに未来があると触れていたけど(スニーカー文庫版『サイコ』の後書きだと思うのだけど手元に見つからず)、これはネットがまだ身近でなくて、作品に対する他者の言及に触れる機会が少なかったために、言えたという気がしてます。「作品に対する他者の言及が多い=消費速度が速い」なので。
 アニメや漫画が「文化」にならなかったのは、主に子供向けであって、それを語る言葉を持たなかったし、同世代の人間がどう思っているかを知るメディアも少なかった。だから、その文化を受容していた層が、メディアでの発言を持てる年齢になる必要がありました。
 おそらく大塚英志氏が見ていたのは、そういった「物言わぬ子供たち」による作品の受容(消費)だったのでしょうが、今や子供たちもネットという発言の場を持っています。そして、「物言わぬ子供たち」がネットに出てくる「他者との繋がりを得るためだけのネタ」の言葉によって、評価を左右される時代に。
 第三者の評価に、自分の評価が左右される問題は、別に子供だけではないんですが、子供だとより顕著な影響が出てくるだろうということです。
 それに関してはこんなことを過去に書きました。
ARTIFACT@ハテナ系 - 背伸びアイテム話続き
 子供のうちにネットでの評価を見て、自分の趣味が変わっていくということについての自分の言及。
へいうま - 病気だった
 記事でもリンクした中学生の方のこの実例は大変興味深いです。

ARTIFACT ―人工事実― | 今のオタクは文脈よりグルーヴ
 2003年に書いたもの。

2005/11/08

この記事へのリンク 一般人に毒物の症状判定、対処はできるか

Irregular Expression: 少女の日常よりもっと肝心な事を伝えてくれよ
 この記事の感想としては、マスコミの興味本位の報道は確かに問題視されるべきだろうし、薬局の売り方の問題提起というか、薬局への販売の厳密化の指導は必要だろうけど(これが模倣犯への対策にもなる)、一般人に毒かどうかの判定、ましてや解毒方法はないのではないかと思いました。

 あまり使われない毒物に対する判断は専門家でも難しいという例として、地下鉄サリン事件があります。
 地下鉄サリン事件の時、東京の聖路加病院では最初原因が不明だったため、どう対処すればいいかわかりませんでした。
 有機リン系の農薬中毒(サリンは有機リン系)の症状に似ているため、PAMを使えばいいという案は出たけど、PAMは筋肉の麻痺は取り除くものの、毒性もある危険な薬だったため、投入に対してためらいがありました。
 そこに、長野でサリン患者を治療した州大学付属病院の医師が、患者の瞳がやけに小さくなっているのに気付き、これはサリンの症状に似ていると、聖路加病院に知らせたため、PAMの投入が決断されたという話があります。

※プロジェクトXで放映していたもの。詳細はこちらで。
地下鉄サリン 救急医療チーム最後の決断
 なお、報道に対して、こんな疑問もあります。
地下鉄サリン事件の聖路加病院の対応 特にPAMの供給問題
 確かにPAMをどこから大量供給できたのかという点、最終的にサリンだと断定できる情報がどこから出てきたのは、ちょっと裏がありそう。
オウム=サリン事件未解決問題再検証
 この記事があったこのサイトは面白そうなのでメモ。

 で、コメント欄に興味深い投稿があったのでピックアップ。もちろん当事者かどうかの確認は難しいですけど、意見としては納得できる話なので。このコメントが無視されているのが不思議です。

27129 : ness : November 4, 2005 09:42 AM
長い文章を分けたら、上下が逆になりました。
上の文章のさらに上に以下の文章が来ます。

古い話になりますが、パラコートが入っている飲料が自動販売機の取り出し口に置かれていて、それを飲んだ人が死ぬ事件がありました。その被害者の知人です。

簡単に解毒方法といわれますが、ほとんどの毒には解毒方法なんかありません。
解毒剤の注射で毒が消せるというのは、小説や映画の中だけの話しです。
ほとんどの毒の解毒方法は、
・毒物の吸収の阻止
・毒物の排出の促進
・毒による症状の緩和
程度しかなく、その効果は極めて限らたものでしかありません。
ある程度以上の毒が入ってしまえばどんなに手を尽くしても助けることは出来す、それは致死量と呼ばれます。

27128 : ness : November 4, 2005 09:40 AM

パラコートを飲んだ知人は、飲んだ直後に異常に気づき、救急車で病院に運ばれ胃洗浄を受けました。
運ばれたときには普通に会話もでき、胃が痛いだけだといっていたのですが、その時点で医者からは、
「致死量以上が吸収されてしまっているので、助けるのは難しい。」
といわれていました。
その日から点滴で出来る限りの水分を入れ人工透析を行っていたのですが、翌日には毒を対外に排出する腎臓自身が毒にやられて尿が出なくなり、さらに全身の細胞が破壊される激しい痛みのために麻酔で眠らせるしかなくなりました。
全力で治療を行っていても刻一刻と症状は悪化し続け、4日目に亡くなりました。

毒物を飲んでしまったときの対処方法としては、
・喉に手を突っ込んで、ひたすら毒を吐く。1秒でも早いほうがいい。吐き終わったら水を飲んでさらに吐くことを繰り返す。
・救急車を呼び、毒を飲んだとはっきり告げる。毒の種類が分かればなお良い。分からない場合は食べた物のサンプルを持っていく。

もっとも、この対処が「毒を盛られたとき」に出来るかどうかは疑問ですけれど。

 あと、薬局の販売体制についてはこれが興味深かったです。

27168 : 27156 : November 6, 2005 03:27 AM27157さん

私は地元のことは知らないのですが、タリウムという薬品はそんなに流通してる物ではありません。
毒物、劇物は取り扱いに注意が必要なため、バポナや工業用アルコールなど、一部しか扱ってない店もおおいはず。
問題があった時に責任が課せられる可能性があるからだ。
この薬剤師さんもおそらく人生初の取り扱いだと思います。
取り寄せするときにこの薬の効能を調べるでしょうし、問屋さんからも何か注意を受けているかもしれません。
法律とかを抜きにして、もし学生に売るのなら、学校の部活の顧問にでも確認の電話を入れてほしかった。
少し慎重さというか、劇物取り扱いの責任感が欠如してるように思われる。

 最初はコメント発掘だけしようと思ったものの、長くなった…。

 はてなダイアリーでも紹介したけど、事件のブログでの語られ方については辻大介さんの意見が面白かったので再度紹介。自分なりの乱暴な要約をすると、「不思議な事件に対して、ブログは容易にワイドショウ化する」というもの。
思考錯誤 - 母親毒殺未遂事件とリアリティ・ブログ

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