2005/11/18
11/20の第4回文学フリマで寄稿した同人誌『Natural Color Majestic-12』が出ます
Natural Color Majestic-12
・インタビュー
會川昇/元長柾木
・評論
渡邉大輔/福嶋亮大/前田久/山田和正/北守/水奈月かける/狛犬邑武/加野瀬未友/夏葉薫//松谷創一郎/更科修一郎
・小説
ゆずはらとしゆき//かかし朝浩/寿トリノ/前島賢
・イラスト
宇佐美渉/西島大介
といったメンバーによる同人誌が11/20に開催される第四回文学フリマで発行されます。A5サイズ260ページで価格は1500円です。
詳細はリンク先の特設サイトで見て欲しいのですが、前田久さんによる序文のアジぶりが素敵なのでぜひ(笑)。
その同人誌に『身体的戦争とバーチャルな戦争の狭間で――昭和40年代生まれが描く「戦争」――』という記事を寄稿しました。
見出し的にはこんな感じです。
■昭和40年代生まれの戦争観を規定するもの
■福井晴敏は軍事マニアではない
■誤解されやすい軍事オタク
■ゲームの中の「戦争」の薄っぺらさ
■セカイ系の「戦争」に見られる「冷戦」
■現代の戦争の泥臭さ
■身体化された戦争、虚構の中の戦争
最初のパラグラフの文章をサンプルとしてあげておきます。
■昭和40年代生まれの戦争観を規定するものここ最近、昭和四十年代生まれの世代、いわゆるオタク第二世代による作品が目立ってきている。本同人誌でも、その世代の作品が政治・歴史を取り扱っていることに注目しており、本稿では、その作品群の中でも、特に架空世界ではなく、現実に近い世界、そして謎の敵ではなく、人対人の戦争を扱った作品にスポットを当てたい。なお、筆者は昭和四十五年生まれであり、ちょうど中間に当たる。
昭和四十年代生まれは、戦争を扱った作品の原点が、早めに生まれた人なら,中学生の時に『宇宙戦艦ヤマト』『機動戦士ガンダム』、後半なら中学生で『機動戦士Zガンダム』といったように、アニメが原点の人が多いだろう。第二次世界大戦を幼少期に経験した世代の作る戦争作品を見て、新たな「戦争」を学習したといえる。『機動戦士ガンダム』が、第二次世界大戦なみの戦争の記憶になり、世代の共通言語となっているのだ。その前の世代なら、「全共闘」という共通項もあるが、七十年安保を実体験できなかった世代にとって、戦争とは、テレビの中にあり、そこにあったのはアニメと冷戦構造を起因とする米ソの代理戦争のニュースだった。
冷戦は、局地的なドンパチを繰り広げていたが、もし米ソが全面戦争になったら、核戦争になると想定されていた。核戦争は最終戦争(ハルマゲドン)をイメージさせるものだったが、ノストラダムスの予言とともに、この世代に暗い影を落としているといえよう。
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