2005/09/09
『コンコルド錯誤』という言葉はオモシロ訳だった
ヨーロッパ企画を今のうちに持ち上げておく。 コラム<コンコルド錯誤>
ヨーロッパ企画を今のうちに持ち上げておく。 <コンコルド錯誤>、再び。
「コンコルド錯誤」という言葉がネットを中心に広まっていて、ヨーロッパ企画(最近公開された『サマータイムマシン・ブルース』の映画の原作を上演した劇団)の演劇『平凡なウェーイ』でも使われたという話題を見かけました。
この言葉は、コンコルド旅客機の開発中、経済的観点から開発を中止したほうがいいと勧告されたものの、ここまで投資したのだから開発したほうがよいということで開発が続行されたというエピソードから、ある対象に一定のお金や時間などをコストをかけた場合、その時点で止めれば、最小限の損失で済むのに、そのかけたコストがもったいないと思って、続行してしまい、もっと損失を大きくしてしまうことを表現するようになったそうです。
ネットでは、『超クソゲー2』の『シェンムー』の紹介が元ネタだという話なので、その文章を書いた本人の阿部さんに聞いてみたところ、もともとは、どこかのウンチク本に書いてあった言葉だそうで。言葉のインパクトに衝撃を受けたので使ったということがその文章の前後に書いてあったんだけど、ネットではその辺りが抜け落ちて、言葉だけが広まり、『超クソゲー2』発の言葉として認識されてしまっているという。
また、リンク先の記事では動物の行動生態学の分野では「コンコルドの誤り」として使われる言葉だという指摘もありました。『科学の目 科学のこころ』(長谷川真理子著)という書籍で出てくるそうです。
月と太陽のおもいで。 コンコルドの誤り
おそらく英語圏が発祥だろうと思って調べてみると、元々は英語圏では「Concorde fallacy」と呼ばれている言葉の模様。
The KLI Theory Lab - keywords - Concorde fallacy
それで行き着いたこのページを見ると、リチャード・ドーキンス氏とジェーン・ブロックマン氏が書いた「Do digger wasps commit the Concorde fallacy?」(スズメバチはConcorde の錯誤を託すか)という文献が。
ドーキンスとブロックマンは、ブロックマンの研究したアナバチの一種
その文章に関する説明。
こうして大元はリチャード・ドーキンス氏かなと思ったんですが、コンコルドのエピソードは別に行動生態学の学者でなくても気付きそうな話な気が。何か知っている方がいたら教えてください。
という訳で「コンコルド錯誤」は「Concorde fallacy」をある書籍で変な翻訳をしたのがきっかけだったようです。一般的には「コンコルドの誤り」と呼ぶのがよさそう。
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こんにちは。
それは、経済学でサンクコスト(sunk cost)と呼ばれる概念で、すでに払ってしまって取り戻せないコストのことをいいます。
スティグリッツの入門書では「7ドル払って映画館に入り、30分でクソ映画だということに気づいたとき、7ドルがもったいないから最後まで見るべきか?」という例があげられています。
この例では7ドルはもう絶対戻らないのでサンクコストです。残り90分がまちがいなくつまんないと予想できるなら、7ドルのことは忘れてさっさと映画館を出てほかのことをするのが合理的でしょう。
WikipediaにもSunk costというエントリがありますね。説明中にConcorde Effectについても書かれていました。
http://skepdic.com/sunkcost.html
あーgoogleでトップだったこれですね。
タイトルにConcordeの文字がないので飛ばしてましたが、きちんと読めば良かった…。
情報どうもありがとうございました。
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