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▲はてなの住所登録問題―個人情報の開示基準編 悪徳商法マニアックスとウェディング社の件について―  ▼【注意】「娘のためにサイトの閉鎖をお願いする母親のメール」の文面を利用したメールが出てます

2004/11/07

box はてなの削除要請基準 はてなブックマークに追加 MM/memo投稿 del.icio.us entry

 というところで終わらせようと思っていたら、すごく気になる問題が出てしまってました。この時期にこれですか…。

はてなダイアリー - 町山智浩アメリカ日記 はてなからクレームがきた
 町山氏のところにはてなから「死体写真が掲載されており、嫌悪感を感じる」という意見がきたので、画像の削除要請がきたという話。
 町山氏は、

あの写真はイラク戦争での戦死者の写真であり、イラク戦争とそれを起こしている人々への嫌悪感を感じてもらうために掲載しました。
 という主張を持って掲載したとのことです。
 そのような意図を持っていても、単純に死体写真だから公序良俗に反するのでダメというのでは、はてなの削除要請基準は杓子定規だと感じます。
 また、このような件はまず当事者同士で解決を促す問題であり、一方の言い分だけ聞いて削除要請というのは公正ではないです。

 なお、町山氏自身は、この件に関して、はてなの削除要請に不満があるのではなく、この匿名クレーム者に対して怒っているそうです。
 上の感想は、町山氏の意見ではなく、あくまでこの件を見た自分の個人的なものです。

 この件に関してはコメント欄でも指摘がありましたが、死体写真への嫌悪感というより、町山氏が書いているてなダイアリーへの嫌悪感を持っている人が抗議したという感じはします。

 それと一週間ほど前なのですが、記述削除要請で気になる問題がありました。

はてなダイアリー - 傾き者 : 初めてはてなから削除してくれと言われたよ、わらい

 この件は、複雑なので背景を説明。
歯車党日記 映画秘宝最新号に思う「ネットの圧力」なるものを生み出す人々
 この記事に対して、
はてなダイアリー - ネコミミモードに向かって柏手を打つ日記
 などの反論があったのですが、歯車党日記へ送ったTrackBackが削除される、コメントが削除される、特定のページからのアクセスは他のページに飛ばされる、などの展開がありました。それに対して、amegriff氏は怒り、罵倒が出てきました。
 その罵倒に対して「事実と異なる出生に関する虚偽情報及び、誹膀中傷となる表現が掲載されており、名誉毀損である」という削除要請メールがあったのです。
 「死ねよ」という発言は確かに誹謗中傷だろうということで、amegriff氏も削除されてます。
 この削除要請をした人は誰かは不明です。善意の第三者が送ったことことも考えられます。ただ、抗議メールの中で「事実と異なる出生に関する虚偽情報」というものがあり、これは2ちゃんねらーへの罵倒語として使われている「チャンコロ」を中国人への侮蔑語として使っていると誤解したものと思われるので、出生に関することを善意の第三者が言うというのはちょっと考えにくいのですが…。

 『映画秘宝』のインタビュー記事自体は読んでないのでコメントはしませんが、石黒氏に対する反論として、
はてなダイアリー - 気狂いウサギ ネット悪玉論?
はてなダイアリー - 気狂いウサギ 「封印作品の謎」読んだヽ(´ー`)ノ
 をリンクしておきます。

 このようにはてなでの記述に対して抗議したい場合、抗議者が直接ユーザーに言わずに、はてな側に言うという事例が見られ、それに対応して、はてなが簡単に削除要請をしている状態は大変不安です。
 絶対削除するなと主張はしませんが、削除基準がかなり機械的なのではないか?という印象を受けてしまうのです。

 また、現在はユーザーが応じなくても、はてな側が削除する、というぐらいです。しかし、今後住所データを持つようになった場合、外部の人間から住所の開示を求められることが出てくるでしょう。

はてなダイアリー - 日記ちょう いつか来た道

「法的根拠に基づかない個人情報の開示」っていうのは、警察が任意にうんぬんというやつが話のメインではない。どこかのソーシャルハッキング好きのひとが巧みに個人情報を引き出そうとするのに対処できるのか(これは2番の運営面の能力ともからむけど)。毎日毎日甲高い声でクレーム電話をかけてくるババァの応対をしても個人情報を開示しないのか。右翼が街宣かけてきても個人情報をホイホイ出さないか。とまあ、そういう面が一番あやういとおれは思います。
 その時、しば氏が書いているような問題が現実の不安となってきます。

 住所登録に関して、いわゆる名簿が流出して、ダイレクトメールが増える、みたいなことは現在よくあるリスクの一つですから、その可能性があるからといって、住所登録を否定する気はありません。もちろん、しっかりした管理は望みます。
 今回の住所登録のお願いは、著作権侵害対策や、児童ポルノ画像などのように刑事事件として立件される問題が起きないようにするためと受け取っていたので、当初は住所登録をしようと思っていました。ただ、今回のような対応を見てしまうと…。
 「削除要請」は絶対するなと思っている訳ではありません。そうではなく、まず当事者同士で解決すべき問題なのに、一方的に相手の言い分だけ聞いて削除要請している状況が不安なのです。このように法的に明らかにまずい訳ではない微妙な問題の場合、抗議者にはてなユーザーへの直接の連絡を勧めるべきでしょう。
 また、「削除要請」と「個人情報開示」はレベルが違いますから、同じ基準で動くとは思っていません。しかし、これらの削除要請を見て、はてなを信頼していいんだろうかと不安を感じてしまったのです。

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Comments
投稿者 : 弱石 投稿日 : 2004/11/07 19:18

「町山氏のはてなへの嫌悪感から生まれた抗議」
ですと、「の」、「はてな」があいまいですので

1)町山氏がはてな(という会社)に対して嫌悪感を持っているために抗議した(その表現としての町山氏が写真掲載した)

とも

2)町山氏が書いたはてな(ダイアリー)に対して嫌悪感があり、そのために、(はてなに削除要請の形で)抗議した

とも読めるので、ちょっととまどいました。良く読むと(2)だと思いますが)

投稿者 : 加野瀬 投稿日 : 2004/11/07 19:44

ご指摘ありがとうございます。誤解がないように書き換えました。

投稿者 : bw 投稿日 : 2004/11/07 21:15

加野瀬さん、こんばんは。土屋 遊です。
私もはてなから、読者のコメントが名誉毀損にあたるとして削除要請を受けたことがあり、
(自動的に削除されたようですが)
その時の印象として、「削除要請」がくれば状況把握も全くせずに
「名誉毀損にあたりますので削除します」というメールを出すのだな
と思い、これは自動返信的なものではないかと思ったほどです。
私の場合は、「削除要請」をはてなに送った誰か(このような方はネット上では沢山いますから)よりも、その怠慢ともいえるはてなの体勢に少々苛立ちました。
あの体勢では、「削除要請したもん勝ち」みたいな印象を受けます。

今回はてなの住所云々については、そんな騒ぎ立てるほどのもんかね?
と今の今まで思っていましたが、加野瀬さんの今回の記事を読んで
過去のいらだちを思い出し、
そういわれてみれば易々と「個人情報開示」されちゃかなわんな、と思った次第です。

投稿者 : i 投稿日 : 2004/11/07 22:55

掲示板が荒れていく過程と似ていますね、メンテナーが雑なことやっていると段々みんな離れていく....もちろん荒らす人は悪いのですが、ある一定の規模になれば、そんな人が一人も出てこないわけはないんで...

投稿者 : yasudas 投稿日 : 2004/11/08 08:58

はてなで「一部直した」という、はてなによる検閲改竄を受けた身としては、「あ、はてなの近藤ちゃん、またやったね」
といったところです。仲間内で、日本語破壊というか品詞レベルでの理解もできない子らが、仲間うちになって、
数の暴力と近藤発狂独裁者による無茶な専断がなされているわけです。ああいった、過激分子による「管理」が
なされている場所は怖いので、遅いdoblogさんにいるわたしですが...

投稿者 : yasshi 投稿日 : 2004/11/08 12:47

そこまで不満に思っているのであれば、はてなをやめれば良いのでは無いでしょうか。
自分でドメイン取って、自宅にサーバ立てればそんな煩わしい事考える必要なくなると思いますが。

投稿者 : peko 投稿日 : 2004/11/08 19:13

加野瀬さんこんにちは。

>まず当事者同士で解決すべき問題なのに、一方的に相手の言い分だけ聞いて削除要請している状況が不安なのです。

この部分で、10/20の「娘のためにサイトの閉鎖をお願いする母親のメール」の記事を思い出しました。自分の意見や要求をぶつける相手が違うだろう、という部分が似ているという印象があります。全く別の話ですけど、元に根ざしている考え方は結構似たものがあるのではないかと思いました。

また、削除要請と個人情報つながりで思ったことが1つ。
個人サイトや掲示板等で、自分が気に食わない記事や発言などがあった場合に、「あんたのIPアドレスを暴いて、個人情報をネット上で晒してやる。やられたくなかったらすぐにあの記事を削除しろ」という脅し文句が結構多いのが怖いです。自分の要求が通らなければこうしてやる、というのは人質を取った籠城犯の思考とあまり変わりがないように思います。このような発言は、たかが脅し文句で終わるケース(実際にはアドレスを暴けるような知識を持っていない)が大半ですが、様子を見て要請どおり記事を削除する方は多いです。面倒なことになるのを避けるには、そうする方が良いでしょう。しかし、記事が削除されたことによって自分の要求がスンナリ受け入れられたと勘違いさせることにもなっていると思います。というか、このテの“人質をとらないと話ができない人”は、ほぼ確実にそう勘違いする。だから結局、脅されて、内心ではどうせハッタリだろ?と思っても、結局脅した方が勝ちな気がしてなりません。
わたしも削除要請するなとは思っていませんが、削除要請する人たちが、嫌悪感を抱く→自分が見ないようにする、という方向にはいかないのが本当不思議。…あ、やっぱり、娘にパソコンやらないように言わない母親と似てる。長々と失礼しました。

投稿者 : 弱石 投稿日 : 2004/11/10 08:25

>当事者同士
 たしか、はてなアンテナにロボット巡回拒否ページを登録しようとすると、「はてなでは責任を負えません、トラブル時は当事者同士でよろしくお願いします、それでも登録しますか?」という旨の注意書きが出てきていたと思います。
ロボット巡回拒否はコメント欄荒らし・著作権侵害と違って大きな権利侵害トラブルになりにくいのでしょうか・・・・

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