2004/04/27
婚約指輪はいつから「給料の三ヶ月分」になったか?
ある人が日記で「婚約指輪が給料の三ヶ月分という話を作ったのは誰だよ、クソボケ!」と書いていたので、まめちしき。
婚約リング物語
日本国内では1970年代(1966年という情報があったけど未確認)にデ・ビアス社が「婚約指輪は給料の3ヶ月分」のキャンペーンをはじめて、大成功したため、定着しました。
リンク先で解説されているように、1950年代のアメリカでのキャンペーンは給料の二ヶ月分でした。「三ヶ月分」というのは、当時の日本国内での所得水準や円の相場から決まったということなのです。
なお、デ・ビアス社は世界のダイヤモンドの原石市場のほとんどのシェアを占めています。ダイヤモンドが高いのは、このデビアス社が価格維持のために生産調整をしているからです。近年、その独占体制も崩れてきてはいるみたいですが。
という訳で、婚約指輪を買う時はそんな昔のデ・ビアス社のキャンペーンにのせられる必要はないと思います。
ダイヤモンド百科事典
on-line-diamond内のコンテンツで、ダイヤモンドに関する情報がまとまってます。
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こんばんは。
婚約指輪は、そんな高いばっかりで形だけのものは要らないと自ら言ってもらっていない、ソラです。…今思うとちょっと欲しかった気もします(笑)。
婚約指輪の相場が、バレンタインデーのチョコレートのように、メーカーの策略だったとは!初めて知りました。
でも3ヶ月分が常識というのは一昔二昔前の話で、今は30〜40万くらいが相場らしいです(地域差あり)。
デビアスと聞くと、広瀬隆の『危険な話』とかいうアレゲな本を思い出しますけど、三ヶ月も彼らの謀略なのですか……。うへえ。
そういえばデビアス社は一族経営って聞いたことがあります。彼らはアメリカでは独占禁止法違反かなにかで国内に足を踏み入れることができないとかなんとか。以前のCBSドキュメントにそんなのがあった気がします。
>ソラさん
ご指摘のようにゼクシィの調査によれば、実際には30〜40万円が相場みたいで。
http://allabout.co.jp/relationship/bridaljewelry/closeup/CU20031020A/
>Wellintonさん
ユダヤ人、そしてイスラエルはダイヤモンド産業と縁が深いですからね。広瀬隆氏もチェックしていることでしょう(笑)。
イララエルは、アパルトヘイト政策で世界からのけもの扱いされていた南アフリカと、外交・軍事面で縁が深い上に、南アフリカはダイヤモンドの一大産地ですから、その辺りにいろいろ裏があるんだろうなーとは思います。
ダイヤモンド産業の歴史に関しては、このページが詳しかったです。
http://www.nihongo.com/diamond/kihon/diamdebe.htm
>めにさん
デビアス社がやっているのは思いっきり独占ですからねえ。ただ、上のリンク先の最後でも指摘されてましたが、この統制がなければ、ダイヤモンドのイメージというのは維持されなかっただろうというのも事実だとは思います。
日本では70年代のキャンペーンではあまり定着せず、のちに郷ひろみが婚約会見で発言したことがきっかけで一般化したらしいです。
郷ひろみと二谷友里恵の婚約会見は1987年ですけど、80年代前半からよく言われていたような。
http://www.aaacafe.ne.jp/free/u-suke/info.bbs
ここで似たような指摘がありました。
とはいうものの、手取り15万の給料なら3か月分で45万円。
あながち大きな開きがあるともいえないような気が。
それともみんな給料を30万も40万も貰ってるんですか(笑)?
婚約指輪、んなもん買いませんでしたよ。金無かったし。
結婚指輪の前金をツマに立て替えて貰ったのは内緒ですが(笑)。
寺尾聡の「ルビーの指輪」が流行ったのが1981年ですから、その頃までは婚約指輪といえば誕生石が一般的だったのかも知れませんね。
この歌は、ザ・ベストテンという歌番組で前人未踏の記録を作り、そのおかげでルビーの指輪が売れに売れたとか。
でも、破局の歌だったんですけど(笑
Excerpt: 1950年代のアメリカでのキャンペーンは給料の二ヶ月分でした。「三ヶ月分」というのは、当時の日本国内での所得水準や円の相場から決まったということなのです。 なるほど。疑問が一つ解決しました。allabout japanのガイド記事に婚約指輪の相場についての記事があります...
Excerpt: 身辺のネタは程々に
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