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▲ネットの中心を見出す中華思想  ▼2004-0317

2004/03/17

box Webサイトの情報元表記問題―HOT WIRED『人気ウェブログは頻繁に「無断引用」』より― はてなブックマークに追加 MM/memo投稿 del.icio.us entry

HOT WIRED : 人気ウェブログは頻繁に「無断引用」――ウェブログ間の情報の流れを解析
 まず、記事の見出しの「無断引用」というのは、突っ込みどころで、根本的な問題として、引用は勝手にできるんだから「無断引用」というのは変。引用の範疇を越えているのなら、それは「転載」です。
「引用」は無断でやるのが当たり前 : ウェブログ@ことのは

ogil.net/blog: 自分から感染者になるウェブログたち
メモログ: 的確なタイトルをつけるという自戒
 記事の見出しは原文を翻訳していないという指摘。英文は「Warning: Blogs Can Be Infectious」で、直訳すれば「注意:ブログは伝染するかもしれない」というものでした。

 さて、見出しへの突っ込みは以上として、この記事はどういうものかというと、ある話題がWeb上で伝搬する時の経緯を調べた研究レポートでして、その中にあった大手サイトの中には情報元を表記していないところが少なからずあった、という部分が見出しとしてクローズアップされたのです。
 記事を見ると、文章の引用だけではなく、トピック(Web上のものならURL)発見も含まれています。これを同じに扱うと問題がややこしくなると思うんですが、各サイトの反応を見ていると、文章引用時の情報元表記も、トピックを知った時の情報元表記も、一緒にして語っているところが多かったです。
 ある程度まとまった文章を引用しておきながら、情報元表記(リンク)をしてなかったら、これは「引用」の条件を満たさないのだから、当然批判されるでしょう。
 しかし、URLを発見した場合の情報元表記に関しては、人によって反応が分かれるところで、「興味深いURLを発見する」という行為を、どう評価しているかによります。

『ウェブログハンド・ブック』著:レベッカ・ブラッド/翻訳:yomoyomo
 今回の記事を読んで、アメリカのWeblogの世界では情報元表記という慣習がないと思われた方もいましたが、『ウェブログハンド・ブック』によれば、一番強固な慣習ということなんで、誤解なきよう。
 僕の情報元表記に対する基本スタンスは、この書評でも書いたように「そのURLを知ったページに、そのURLと関連した長めの文章があった時にはリンクをしますが、単にURLや一行のコメントだけだったらリンクはしません」です。「URL発見」という行為にはそれほど重きをおいてなくて、それに情報が付随されているかどうかを重視しています。

 ただ、最近はちょっとポリシーを変更した部分があります。リンクすると紹介されたことを喜ぶ方がいるのを見て、アクセスの多いサイトがリンクをすると多数の閲覧者を誘導できるから、そのサイトを普段楽しんでいるのならお礼(?)になるのだろうと考えて、よく見ているサイトでURLを知った場合は情報元表記をするようになりました。閲覧者に対して「このサイトは見ると面白いですよ」というメッセージになる訳です。既に、いろいろなサイトで取り上げられている場合は情報元表記をしませんが。
 明文化されているのは見たことないんですが、こういう行為は、アクセスの多いサイトを運営する上でのマナーになるんでしょうかねえ。
 難しいのが、偶然見かけたサイトで知った場合。コメントが興味深ければ、当然リンクするんですが、単なるリンクだけだった場合、紹介してもあまり意味はないだろうと考えて、リンクはしてません。でも、これは、サイト運営者からすると、自分が発見したのにーということに?

 情報元表記をしても、情報元サイトを訪問する人なんてそんなにいないだろう、と思っていたんですが、サイトによっても違うらしくて、楽画喜堂の3/12にて情報元として紹介された時に150ぐらいの人がきて、ちょっとびっくりしました。 楽画喜堂のサイトの読者の方がウチのサイトを知らなかったということなんでしょうか。
※よく調べたら、カトゆー家断絶に情報元としてリンクされた時も50ぐらいきてました。

 結論として、情報元表記は、閲覧者が良いサイトを知るきっかけになったり、サイト運営者間の「見てますよ」というメッセージになる、ということを理解しておいて、あとは各自の判断にお任せ、といったところでしょうか。

 で、いろいろ反応があったのでメモ。反応がかなり多いので全部はまとめてません。自分が興味深いと思ったものだけにしています。

スラッシュドット ジャパン | 情報の流れは無断引用が作る?
 この中で必読なのが情報伝播のネットワークです。今回の研究のFAQを日本語に訳したものが投稿されています。今回の日本での話題の広がり方がまさにこのFAQ通りになっているという。

plus in quotes(2004-03-13) : リンク時に光るタイトルの2通り
 今回とは直接関係ない記事なんですが、各サイトは、同じ話題であっても、見出しによってリンクする先を決定しているのではないかという考察。今回の件も「無断引用」という見出しによって、盛り上がった感があります。

Essay/2004-03-12 - 諸悪の根源[空の色] - The Root of All Evil : 個人ニュースのネチケット
Essay/2004-03-13 - 諸悪の根源[空の色] - The Root of All Evil : 個人ニュースという形態とBlogツールと
Aga-Ye!! : Kasedac: トピックはボトムアップする
Blogtopia★斑鳩: WEBLOGは無断引用の宝庫?!

●個人ニュースサイト系での反応
個人ニュースサイトとblogと「情報元:○○○」
 今回一番よくリンクされていたと思われる記事。

個人ニュース→ブログの試行錯誤 : HaTeHuMu*Pnoko -北国tv
れじぇあげポータル: blogの発祥元は無断情報転載アリアリ
RinRin王国(3/12)
うどんアタック!(仮称)・Neo(3/11)

Orbium: ニュースサイトとblogの狭間で
 HOT WIREDの記事を元に書かれた訳ではないのですが関連して。

Amazon Search
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Comments
投稿者 : 結城浩 投稿日 : 2004/03/17 23:53

私の場合には、http://www.textfile.org/ でURLを紹介するときにはできるだけそのURLを見つけたサイトも合わせてリンクしています。その際には割と機械的に「自分がそのサイトを知った元サイト」へリンクしています。紹介文が一行しかないかどうかや、紹介する価値があるかどうかなどはあまり考慮していません。理由は、(1) 判断が面倒 (2) 偶然見かけた場合でも何らかの関係が(自分にとって)あるサイトなのでリンクしてもそれほどおかしくはない (3) 相手に対する感謝の気持ち 、といったところでしょうか。 乱文ご容赦。

TrackBack −この記事に言及したサイト−
Weblog: PukiWiki/TrackBack 0.1 Tracked: 2004/03/18 04:11
Excerpt: 罪な見出し † Essay/技術 罪な見出し アイディアの源泉 流行が地上に湧き出るまで 研究の副産物 というわけで KOME 個人ニュースのネチケットと個人ニュースという形態とBlogツールと(+「情報元:Google」のスワロゥの続き。 ↑アイディア...
Weblog: 昨日の風はどんなのだっけ? Tracked: 2004/03/18 20:38
Excerpt: 僕は昔はなるべくしつこくやってましたが、最近はニュースサイトとかの記事やblogはリンクを貼ることを忘れないということにしています。
Weblog: Line-Ocean+ Tracked: 2004/03/19 08:28
Excerpt: 人気ウェブログは頻繁に「無断引用」―ウェブログ間の情報の流れを解析 普段あまり触れないようなネタを突然書いてみたりしているわけですが、 今日の昼間に「サイト情報」と「リンク集」をリビルトしたため面白くもなんともない文章がトップページに晒されてしまってお...
Weblog: Hybrid Tracked: 2004/03/23 03:18
Excerpt: 右側にWEBLOGってカテゴリがあるのだけれども、ここに記事が一つもないわけで、 キム兄さんに「エントリー一つも出てこないけど書いてないんじゃない?」と怒られたわけなのだけれども、 ここに色々書くつもりはあるんだよね。ほんと。ほんとに。 そろそろ我々が教育関...
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