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2004/03/03

box 『押井守、《戦争》を語る』レポート はてなブックマークに追加 MM/memo投稿 del.icio.us entry

Howling in the Night2004
 2/26に六本木ヒルズで行われた「Howling in the Night2004〜押井守、《戦争》を語る」というイベントに行ってきました。

 内容はネットでは公開しないでね、という事なんで詳細は書きませんが、前半の話題は去年のイラク戦争が中心で、後半は「パックス・ヤポニカ」という企画絡みの話。
 「パックス・ヤポニカ」は、日露戦争に負けた日本が太平洋の覇権を握り、ベトナム戦争に介入したりするという架空の歴史もの。その前歴史として、南北戦争でアメリカが南北に分裂して、内向きになったため、太平洋に進出しないという設定があるそうですが、アメリカが内向きになったら、黒船がこないで、日本は鎖国のままなのでは…。黒船の役目はイギリスにでもさせるのかなあ。
※コメント欄で指摘されている通り、黒船がきたのは、南北戦争以前でした。歴史に弱くて申し訳ありません…。

 押井氏が、戦車なんてのは走らせているとすぐ壊れるシロモノであり、戦場までトランスポーター(ブルドーザーとか運搬するトレーラーみたいな車両)で運ばれるものなのだと30年来の戦車マニアとしてはずっと思っていたが(『西武新宿戦線異状なし』を読むと押井氏の戦車への認識がよくわかる)、イラク戦争ではM1戦車が砂漠でメンテナンスなしに1週間走行していた、あれは本当なのか?と質問。しかし、岡部いさく氏は、テレビ映像では戦車トランスポーターはほとんど見かけなかったし、事実なんでは、とあっさり処理(笑)。
 アメリカ軍の戦車M1はガスタービンエンジンを積んでいるから燃費が悪いとよく言われていたけど、その辺の問題もあまり話題になっていなかったし、そう考えると、アメリカ軍というのは、修理や補給などのバックアップが恐ろしくしっかりしているのではと思いました。

 自分自身は軍事大好き君なんで、今回のイベントを楽しめたんですが、兵器の細かいスペックとかは出なかったし、軍事マニアではない人を意識した話にしているかなーと思っていたら、軍事マニアでない人には充分マニアックだったようです。
 おそらく、一般人には固有名詞とビジュアルがすぐ繋がらないだろうから、話題になりそうな兵器の写真とかを事前に用意しておくと、わかりやすかったのかも。
Twisted Column 五十嵐太郎氏によるレポート。

 今回の話を聞いていて、押井守氏は今後も自分の好きなように作品を作るようで、『イノセンス』のプロモーションを見ていて、宮崎駿氏のように好きなものが作れなくなってしまうのではと心配してましたが、そんなことはなさそうでした。

 この後、『イノセンス』を見た人や、このイベントに参加した人と話して、これはもうちょっと考えてみると面白いかもと思ったのが、押井守氏の朝鮮半島への視線。
 このイベントで、「韓国の映画で押井監督っぽい作品があるが、韓国映画をどう思いますか?」という質問に対して、韓国映画には興味がないと語っていたし、「パックスヤポニカの作品世界では朝鮮半島はどうなってますか?」という質問に対して、「その部分は面倒になるのであまり考えてない、作品中では出さないだろう」とのこと。
 それと、『イノセンス』を見た人によれば、作品中に登場するハングル語がかなりデタラメだそうで。そのかわり中国語はすごくしっかりしていて、おそらく意味がありそうとのこと。完璧主義者っぽい押井氏が、なぜハングル語はデタラメでよかったのかは興味深いです。
 朝鮮半島は、内戦があったり、その影響で公安組織は大活躍だったり、韓国はベトナム戦争に派兵しているし、押井的想像力とリンクしそうなものなんですが、韓国が嫌いとかいうより、本当に興味がないといった感じでした。

はてなダイアリー - 恐がり - 模倣犯 : 押井さんは韓国に興味無し
 無意識に「ハングル語」と書いてましたが、今は「ハングル語」という呼び名もありだそうで。
 『人狼』で押井守が担当したのは世界観とシナリオなんで、ビジュアルなどから受ける印象は押井テイストではないかと。藤原カムイ作画の漫画を読むと、その辺の差はわかると思います。そういえば、『人狼』が韓国っぽいで思い出したんですが、『人狼』の作画は影がないからキムチ臭い、とか言っていた大バカ者をネットで見かけたことが。

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Comments
投稿者 : ちょく 投稿日 : 2004/03/05 07:54

2次元化されたものには大好きだけど生々しい
リアル3次元はちょっと生々しいので、自分の中で
なかったことにしちゃう・・・と
書くとまるで普通のオタクの嗜好みたいですが。。。

投稿者 : 通りすがり 投稿日 : 2004/03/11 11:35

南北戦争でアメリカが南北に分裂して、内向きになったため、太平洋に進出しないという設定があるそうですが、アメリカが内向きになったら、黒船がこないで、日本は鎖国のままなのでは…。黒船の役目はイギリスにでもさせるのかなあ。
↑黒船は西岸部をメキシコより割譲・購入して太平洋に
進出過程の為に発生しました。従って南北戦争より前の話です。明治政府が米国でなく欧州に査察団を派遣したのも南北戦争の事情もあったからですが、ま、自分にはどうでも良い話ですが。アニメにも詳しくないので。

投稿者 : reds_akaki 投稿日 : 2004/03/12 02:35

今日、『ほえる犬は噛まない』という映画を観ました。押井守さんにコメントして欲しいです。
http://www.hoeruinu.com/
http://tv3.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1067264685/l50

投稿者 : 加野瀬 投稿日 : 2004/03/24 13:40

>通りすがりさん
すいません、世界史と日本史の近代がリンクしてませんでした…。ご指摘どうもありがとうございます。

>reds_akakiさん
会場であった質問はたしかその『ほえる犬は噛まない』はどうですか?というものでした。これまた興味なさそうだったので、コメントは期待できなさそうです。

投稿者 : JJ 投稿日 : 2004/04/06 17:26

映画ライター町田智浩氏のサイト
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/

の2004年4月2日付けの「イノセンス」に関する記事の
コメント欄に、ここのURLが書かれています。
リンクは貼られていないので、アクセス解析には載らなかったのでしょう。

投稿者 : 林鳥巣 投稿日 : 2004/05/09 03:43

「イノセンス」に出てくる韓国語について。例えば冒頭の通信画面で出てくる「렌」は「レン」で、韓国語では「連絡」は「れんらく」ではなく「Yongnak(南)」「Ryongnak(北)」と発音するところを、日本語の発音で書いた(たぶん・・・確証はないですが)凡ミス。たしかに出鱈目ですね。ただ、少女のホログラムが挟まっている本の内容については、押井監督による「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のノベライズであるところの「獣たちの夜」のどっかを韓国語に翻訳したものだということです・・・。韓国のネチズンの間ではイノセンスやSAC、GIGに出てくる韓国語あるいは朝鮮半島がらみの話題について常に情報が飛び交っているそうで。もっとも、イノセンスを直接見た人は少ないようです(韓国での公開は9月の予定)。外国だから当たり前ですが。

投稿者 : 日時:20日(火)12:30〜、会場:愛知中学・高校 投稿日 : 2004/07/17 19:57

【特別講演】押井守氏(映画監督)
 「アニメーション映画の現在(いま)」
   講座番号:SK02、登録ID:413、日時:20日(火)12:30〜、会場:愛知中学・高校
 世界で絶賛されるアニメーション映画界の鬼才。最新作「イノセンス」は、その芸術性が高い評価を受け、カンヌ国際映画祭にノミネート。万博では中日新聞のパビリオンの総合演出に取り組んでいる。
http://www.ask-net.jp/summer/search/?e=2004&x=413

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