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2003/12/17

box Weblogの「キャズム」をどの視点で見るか はてなブックマークに追加 MM/memo投稿 del.icio.us entry

Goodpic: ブログはキャズム(ハイテクの落とし穴)を越えてブレイクするのか?
 これをきっかけに、
NDO::Weblog: ウェブログと"キャズム"
[pshige's Type]: 「Blogはキャズムを超えられるか」って?
 といった反応が。

 「キャズム」はもともとビジネスでの理論だからか、元の記事はWeblogのサービスなどを考えている企業が主で、ユーザーはあくまで従の感じがして、ちょっと違和感がありました。

 僕の場合、Weblogは今までの個人サイトと違います!みたいな主張はスルーしていたものの、Weblogツール自体は自分で導入してみて、Webを使った個人の情報発信としてかなり最適化されていると実感したため、ツールリストなどの情報を提供しました。
 1年前のBLOG騒動の頃は、Weblogなんて流行らないだろうという空気が日本の個人サイト界隈では漂っていた訳ですが、今では純粋に便利なツールとして、Weblogツールを導入する個人サイトも増えてきています。ミニコミ誌のように、個人の情報発信それ自体が廃れることはないから、ネットで情報発信したい層の間にWeblogは普及することでしょう。

 ただ、サーバーにインストールするタイプのものでは、やはり敷居が高いですから、参加者はなかなか増えにくい。そのため、企業によるホスティングサービスや、企業によって、いろいろな各種サービスが担当してくれれば、普及のためには良いです。でも、最悪大企業が撤退しても、中小企業や個人の活動のみでも定着はすると思います。Weblogツールの大部分が個人によって作られているというのは忘れられがちですが、すごく重要なポイントでしょう。
 個人主体で大企業が存在しない市場としては、同人誌市場が近いでしょう。同人誌印刷会社や同人誌を売るショップなどの会社がビジネスをしているけど、大日本やトッパンみたいな大きな印刷会社は参入しない。そんな市場です。
 Weblogの世界で例えていうのなら、Six Apart社は、小さいけど印刷の質の良さで有名になった印刷会社ですね。

NDO::Weblog: Blog of the yeah に行ってきました。
 Weblogはスゴイ!と言いたがっているのは、Weblogにビジネスの匂いを求めている人たちや、ブームを作りたいメディアの人たちなのではという話で、確かにそういう傾向はあると思います。でも、こんな人たちのおかげで、いろいろなサービスが立ち上がったり、認知度が上がったりしているんですよね。

 Weblogでビジネスという話をする時は、Weblogを運営する側と、Weblog周りのサービスを提供する側というのは切り分けておかないと、話が混乱するので注意したいところ。
 Weblogで世間に自分をプロモーションした結果、それが仕事に繋がる人は出るでしょうが、よくWeblogビジネス話で問題にされるのはサービスを提供する側の話だと思います。出版だと、大金を払ってまで本を出したい人たちというのが結構いるので、協力出版みたいなビジネスがありますけど、Webの場合はコストが安いからこそ、使っているのであって、そのコストを上げる方向は難しい気が。もちろん、こんなことは今更書かなくても、皆さんわかっている話でしょうが。
 Weblogサービスそれ自体でお金を儲けるのは難しいという共有意識は持たれているようで、この前のYeah!の座談会でもそんな空気でした。
 Weblogサービスを使う個人相手の商売があまり大きくならないのなら、企業からお金を取るしかない訳で、そうなると次はWeblogで生まれる情報を利用したマーケティングなどの話になるでしょう。そういうことを考えている人たちにとっては、情報を発信する個々の人たちに興味はなくて、個人が集まった「群衆」にしか興味がなさそうです。

network styly *: blogはキャズムを超えるか?
 ハマノさんの場合は、ビジネスよりも社会的な認知という面で切り込んでます。これを読んで、ちょうどレスしようかと思っていたところ、イベントで直接ハマノさんと話して個人的には満足してしまったんですが、せっかくなので。

 今までの個人サイトはマスメディアではほとんど取り上げられなかったのに対して、Weblogはよく取り上げられるようになりました。これはIT業界の人たちの参入が大きいはず。Weblog絡みのイベントに行くたびに、IT業界の人の多さを実感しますし。
 Weblog運営者は平均年齢が高いという指摘がありましたが、平均年齢が高いということは、社会的地位も高い人が多い訳で、そういう人たちの影響力によって、マスメディア側も動いて、マスメディア上にWeblogの情報が溢れていくという構図。
 逆にテキストサイトと呼ばれるサイト群などは運営者は大学生が主体だったから、マスメディア上の情報に載らなかったのでしょう。あと日本の場合、マスメディアが取り上げるネットの話題は、2ちゃんねるが多く、それによって「ネット=2ちゃんねる」というイメージになり、個人サイトに注目が集まらなかったというのもあると思います。

 IT業界の人たちが、それまでは個人サイトを運営せずに、なぜWeblogブームになってから始めたのか?というのが興味深いので、その辺の理由を知りたいところです。
 日本の個人サイトはなんとなくダサかったけど、MovableTypeなど海外産のWeblogはデザインが洗練されていて格好よさそうだから始めたという人が多いのではないかと予測。Weblog運営者にMacintoshユーザーが多いというのもその辺と繋がってそうだし。

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Comments
投稿者 : pshige 投稿日 : 2003/12/17 09:07

リンク, TBどうもありがとうございます.

「キャズム」はビジネス的にうまくブレイクできるかを語るための用語だから,社会的なムーブメントを分析する文脈で使うのは止そうよ,違和感あるから,というのが私の記事でした.

加瀬野さんの冒頭の違和感はある意味必然のもの.ビジネス以外を分析するのなら,ビジネスではないその分野の適切なツール/用語を使うのが妥当.

でも加瀬野さんの記事でもタイトルに「キャズム」の文字が,,,

みなさん「キャズム」好きですねぇ,人のこといえないけど:-p

投稿者 : 加野瀬 投稿日 : 2003/12/17 10:36

補足説明どうもありがとうございます。
pshigeさんの「キャズム」ではなく、適切な理論を使おうという提言は納得できます。ただ、社会的なムーブメントでもこういうブレイクポイントというのは感じるので、「キャズム」の説明でもある程度は納得できてしまうのが罠でして。
本当はもっときちんと適合した理論を持ってくるのがいいんでしょうが、それは社会学を勉強されている方にやっていただきたいところです。

言葉の使い方に保留を置いておく意味で「キャズム」に括弧をつけておいたのでした。

投稿者 : 加野瀬 投稿日 : 2003/12/18 11:57

Moleskin DiaryからのTrackBackを受けて。IT業界の人たちの要求水準が高かったという指摘はなるほどと思いました。
海外でWeblogツールが出てくる前から、日本では日記CGIはたくさんありましたが、これらを使わなかったのは商業ベースのWebパブリッシングに慣れている層にとっては、これらのCGIでは思うようなサイトを構築できなかった、ということなんでしょうね。

TrackBack −この記事に言及したサイト−
Weblog: Moleskin Diary Tracked: 2003/12/18 10:58
Excerpt: 確かに「Weblogはデザインが洗練されていて格好よさそうだから始めた」というのも理由だと思うが,もっと単純に言えば個人サイトに求める要求水準がかなり高かっただけだと思う.僕もそうだが,以前少し個人サイトをやっていたこともあるけど,手でHTML書いて,インデック...
Weblog: Blogle::Blog Tracked: 2003/12/23 16:41
Excerpt: キャズムって言葉に、何故かひかれる。意味しらないけどw ARTIFACT(人工事実)さんの blogの「キャズム」をどの視点で見るか という記事...
Weblog: GEEK Tracked: 2003/12/29 00:30
Excerpt:  マクロな視点を持ち合わせていないのでよくわからないが、geekなpalm関係サイトを巡回している俺にとっては、htmlを編集するスタイルという意味のホームページからblogへの流れは感じる(自分自身そうだし)。それとは別の問題で、コミュニティというのか、先のエントリ...
Weblog: Kazuho Oku's blog Tracked: 2004/12/27 13:16
Excerpt:  [pshige's Type] - 「Blogはキャズムを超えられるか」って?やNDO::Weblog - ウェブログと"キャズム"で、ブログがキャズム (ハイテクの落とし穴) を越える (越えた) かどうかが話題になっている。話題になること自体が、ブログの普及を体現していると思う。その過程から...
Weblog: 絵文録ことのは Tracked: 2005/05/26 03:56
Excerpt:  最近、「ブログの終わり」という話がブログ界隈で盛り上がっている。4月末には「ブログブームの終わり」というタイトルの記事が象徴する「ブログの予想以上の内容の薄さ」が取りざたされた。そして、5月末、「ブログに魅力を感じなくなった」という「ブログの終焉」と...
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