2003/12/18
シングルCDを購入する人たち
この前放映していたCDTVの年末スペシャルで、シングルCDの今年の売り上げランキングを放映していたんですけど、サザンオールスターズは桑田名義のも含めると3年連続TOP10入りなのか!とか、B'zは強いなあ、とか、I WiSHと175Rは2003年デビュー組でこんなに人気あるのか、とか、いろいろ気付くものがあって、面白かったです。
コンシューマーのRPGのテーマソングに使われた歌がよくランキング入りしていたのが、コンシューマーRPGのテーマソングJ-POP化には前から疑問があったので気になりました。CDの売り上げに貢献しているというのはわかったんですが、ゲームの売り上げに貢献しているんでしょうかね。個人的には、このテーマソングJ-POP化によって、ゲームの世界観構築に失敗するのが気になります。例えば『ICO』の主題歌がAVEX系の歌手によるものだったら、違う!って思うじゃないですか。
ところで、シングルCDの売り上げとカラオケは連携していると思うんですが、そういう視点でのデータ考察ってあるんですかね? シングルCDの売り上げとアルバムCDの売り上げ、それとカラオケの店舗数などのデータを比較していけば、一時期のCDの売り上げというのがカラオケによるブームだったというのが証明できそうな気が。
で、そういう層というのは、レンタルCDでCDを借りてきて、MDに落として…という層で、その層はWinMXやWinnyなどでデータをダウンして満足してしまう層になってしまっているんじゃないかと。
そんなライトユーザーの音楽ネタとして。
彼氏彼女がドライブにこんなCDを持って来たら萎える
最近、教えてもらった2chの生活全般板にあるスレなんですが、めちゃくちゃ面白いです。これが音楽系の板だったら、コアな音楽好きばかりになってしまうんですが、微妙なレベルの人たちが集まっていて、その意見が楽しいのです。678なんかは特に微妙さがいい味を出してます。あと面白かったのは73/250/329/701/703/708/715。
もともと、このスレは「100年の恋も冷めた瞬間」というスレからの派生なんですけど、そのスレで、すでにビジュアル系、ヒップホップ、アニソンはダメという共通認識が出ているため、そのジャンルの話題はシャットアウトされてしまった模様。
改めて出てくるのが、長渕剛、浜田省吾、尾崎豊といった辺りなんですが、この辺はファンの熱心度が高いからなんでしょうか。あと、B'zやZARDやWANDS(活動休止したのに)といったビーイング系や、ミスターチルドレンが目立ってました。あと、久しぶりにポンチャックという文字列を見ました。
ここでは出てこないけど、X JAPANは熱心なファンが多いから、どう扱われるか知りたかった。あとドラゴンアッシュやキングギドラみたいなヒップホップでの有名な人たちはどうなんだろう、とか。あと、テクノや映画のサントラなどのボーカルのない音楽がほぼ無視。「映像の世紀」テーマ曲をかける人とかいると楽しいのに。
スレでは出なかったですが、ビーイングのレコード会社GIZA studioも、このテの対象になりそう。倉木麻衣、愛内里菜、小松未歩、GARNET CROWといった辺り。『名探偵コナン』はGIZAで、『犬夜叉』がAVEXというのは、なんとなく面白い構図。
252に大笑いしたんですけど、昔のホイチョイとかであった「ドライブ用にマイベストテープを作る」なんて行為はもう理解の範疇にないでしょうね…。
勝手な結論:自分の好きな音楽を他人に聞かせるという行為が問題なんだからFMラジオを流せ
これを見て思ったけど、邦楽というかJ-POPは、嗜好品ではなく、コミュニケーションツールになってますね。
カラオケに行くのが好きな層というのは音楽がないと死んじゃう、みたいな人ではないと思っているんですが、これも音楽をコミュニケーションツールとして使っているからだろうし。
はてなブックマークでこの記事に関する言及を見る
blogmapでこの記事に関する言及を見る
−この記事に関連しているかもしれない書籍−
最近だとコミュニケーションツールの広がりによる音楽CDの売上縮小の話になったりしますね、カラオケ・シングルCD・携帯電話が具体的に連動しているデータがあったりすると面白そうなのですが‥
Jポップのコミュニケーション・ツール化はカラオケと合わせ、小室哲哉バブルのころからいわれていたような記憶があります。宮台さんだったような気もするし、ネット言説的なものだったような気もするし……で出所は定かじゃないんですが。データ的なものも、「日経エンタ」とか、そのへんの薄めの媒体にけっこうよく出てたんじゃないかなあ。もはや「前提」みたいなものだと認識していたので、それをフックにP2Pをからめた原稿をこのあいだ書いたところだったりするのですが(別宝「レッド・ツェッペリンを聴け」だったかそんなタイトルのやつ)。
コミュニケーション・ツールとしてのプリクラ〜使い捨てカメラ〜ヒロミックス〜アウフォト、みたいな流れについては、宮台真司×唐沢俊一×飯島耕太郎の鼎談がありました。神戸須磨のあの事件を扱った本に載っていたはず(「透明な存在の不透明な悪意」だったか)。
もっとも、コミュニケーション・ツールとしてのJポップは、もうすっかりケータイに食われ終わっているような気がするんですが、どうでしょう?
間違えた。
×飯島耕太郎→○飯沢耕太郎
です。飯沢さん、ごめんなさい。
ついでに、最近のCDの売れ行きとかP2Pとのからみについては、ちょっとまえに出回ったこれ↓とか。
http://www.ufji.co.jp/artspolicy/newsletter/no20/20.pdf
自分は年齢的にミリオンヒットやビリオンヒットが連発されていた90年代に青春時代を送っていた世代ですので暇があるとカラオケに足を運んだもんですので、カラオケブームとCDの売り上げが連動していたのは、肌で感じていました。
自分の場合は、カラオケで歌う盛り上がり流行系のものと、好きで聞くものは(若干かぶるところはあるにせよ)分けていましたね。前者は買うまでもなくレンタルする友達から借りるもので、好きなものだけ買う、という分別の図式が出来上がるわけですが、そのころ、音楽を聴いていた同世代のユーザーは、おそらく、私のようなタイプであるか、そうでないかによって、現状での音楽(CD)に対する接し方が明確に違うのでないかと思います。前者の場合では、積極的に音楽に触れていくタイプであり、この場合はよりディープな趣向に行く傾向があると思いますので「カラオケ用」が無くなる分、CDの購入やレンタルは少なくなります。
そうでないライトユーザーは流行を追う年齢ではなくなっていますので、そのまま音楽を聴かなくなっているのではないかと思います。
個人的な感覚では、ダウンロードしてまで聞くユーザーは、ヘビーユーザーに多いと思うのです。もっとヘビーになると、データの圧縮による音の劣化がゆるせんようで、MDがぎりぎり許せる、というの人も多いようですが。アナログ回帰現象もその一つでしょう。
DATA WATCH 3号が音楽CDに関するデータ特集ですので、これはこのような問題を考えるときに役に立つかもしれません。私もこのデータをもとに、自分の音楽観と世間一般とのギャップの考え方を若干修正しました。
記事から興味が引かれたのは、「ポップミュージックがカウンターカルチャーとしての意味を失った時代の世代(30代以下)は、世代的に新しさや完成度、革新性などへの興味が薄い代わりに、自分が聞いていて心地よいかどうかが判断基準。オリジナルティに対する執着も希薄で、古いものの焼きまわしにさえ抵抗がない。そうした志向の中にmix志向やサンプリング志向がある」という内容(原文を自分なりに要約していますので若干意味が違うかもしれません)。これはまさしく小室哲哉バブル→テクノブーム→大型ディスコブーム→クラブDJブームにつながっているのではないかと考えます。
すこし乱暴な意見ですが、最近自分も友人とこのような議論を交わすことが多いので、コメントさせていただきました。長文失礼しました。
それと
「勝手な結論:自分の好きな音楽を他人に聞かせるという行為が問題なんだからFMラジオを流せ」
という一文は、かなり共感できる次第です(^^
DATA WATCH 3号の件の記事を読みました。コラムの部分はパーフェクトコピーなんて言っていた人に煎じて飲んでもらいたいような内容になってますね
純粋なストレージとしてのCDの役割はもう終えてDVD系に行っているのでパーフェクト云々なんてのもこれまでですかね。
難癖を付ける事は変りは無さそうですが
>くりはらさん
J-POPのコミュニケーションツール化は、新鮮な論ではないと思うんですけど、社会学方面などで触れられてそうで明確に主張しているのを見たことがなかったものでして。きちんと論を組み立てている人はやはりいないんですね。
『透明な存在の不透明な悪意』という本は知らなかったんですが、宮台氏と唐沢氏の組み合わせってなんかすごく意外な感じがしました。
携帯に喰われたのではという話ですが、着メロのランキングなどを見るとJ-POPが占有状態ですし、形を変えて生き残っていくんじゃないでしょうか。
> cobachuさん
カラオケで唄う音楽と好きで聞く音楽は切り分けているという層の動きは確かにいろいろ影響ありそうです。
DATA WATCH3号のCD特集、チェックしてみます。
※コメント欄で初めて書き込まれる場合でも、挨拶は必要ありません。
※その他、コメントを書き込む際はこちらの注意をご覧ください。
この記事へのTrackBack URL
※TrackBackは削除することもありますので、ご了承ください。
※その他、TrackBackについてはこちらの注意をご覧ください