2003/08/05
『踊る大捜査線 The Movie2』
8/1は映画の日だったので(東京は第一水曜日だったのにいつのまにか1日に)、『踊る大捜査線』を見に行きました。
前の映画の時も思ったけど、『踊る大捜査線』の魅力はあくまでテレビドラマサイズのものであって、映画に合うものじゃないですね。これ単体で見て面白いの?と思ってしまうような映画でした。すごい人気なんで、その評判につられて見に行こうと思っている人もいるかもしれませんが、ドラマを全部見ている人以外には勧められません。
(以下ネタバレあり)
リストラされた社員が恨みで会社役員を殺す、まではあるかもと思いますが、事件のそばにいつも「洋なし」が置いてある→「用なし」というメッセージという寒いギャグ(作品中で笑点かいという突っ込みがあるが、それは観客みんなが突っ込みたかったでしょう)や、SMライクに縛って晒し者にするという妙な殺し方をしているのに、その理由づけは特にないし、犯人は単なるアピールとして警察に電話するし、そして、そんな事件でSATが投入される始末。殺人事件ぐらいで、SATが活動していたら、連日SATが出動です。
フィクションの突っ込みどころなんてのは探せばいろいろありますが、物語の基本となる犯罪の設定にノレず、その後も突っ込みどころが連発されたら、作品に対してどんどん醒めてしまいます。
SAT絡みでいえば、お台場でSATが犯人を撃たないのは正解でしょう。あの状況では、流れ弾が一般市民に当たる可能性大だったし。すみれがヘタに動いた結果、撃たれてしまったようにしか見えなかったです。
劇中に登場する組織論は、米軍がソマリアの反省で始めたという組織論でしょう。上に「ARMY ORGANIZATION」とか書いてあったし。NHKスペシャルの『変革の世紀 第2回 情報革命が組織を変える』で紹介されていたから、それでスタッフが知ったんじゃないかと推測。
作品中、会話に出てきただけの2年前の潜水艦事件というのが、映画のムックで紹介されているそうなのですが、あまりにすごいので紹介。
自衛隊の潜水艦の中で殺人事件があり、青島とすみれが潜入捜査をした際(自衛隊内の事件捜査は自衛隊の警務隊の仕事です)、太平洋を航行中の米軍の潜水艦の艦長が狂気に駆られて日本を攻撃しようとする(核ミサイルの発射には艦長と副長の二重チェックがあります)。その時、自衛隊の潜水艦の艦長が心臓麻痺で急死して、なぜか青島が指揮を執ることになってしまう(副長の立場は?)。そこに北海道から帰ってきた室井が、なぜか地上から指揮してアメリカの原潜をやっつけちゃうそうです(室井はいつの間に潜水艦戦闘の知識を!)。
……志茂田景樹氏の架空戦記かい! おそらく初期段階のアイデアの一つだと思うんですが、こんなトンデモなお話を映像化しなくて良かったと心底思います、ええ。
『踊る大捜査線』の魅力は、警察を本庁と所轄という視点で見て、その組織のしがらみをうまく描いたのがメインだったんですけど、今度の映画では本庁を無能に描くのに力点置き過ぎていた感じでした。それと犯罪被害者への視点が結構あったはずなのに、今ではもはやほとんどなし。
そのあと、クソ映画として誉れ高い『バトルロワイアル2』を見ようかと思ったけど、連続してスケールの小さなトホホ邦画を見るのも悲しいので、スケールの大きい映像を見るべし!という訳で、事前情報をたんまり聞いてしまい、完結編が公開されるまで見なくてもいいやと思っていた『マトリックスリローテッド』を鑑賞。あんまり口直しになりませんでした。
隣で見ていた女性は「TO BE CONTINUED」というクレジットを見て「えー!」と声をあげてました。事前情報がなきゃ驚くか…。会話シーンは適当に流して、アクションシーンだけ堪能しましたが、予告であれだけ見せられているし、予想の範疇でしたねえ。今回の主人公はリンクなのかもと途中まで半分本気で思いました。
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