2003/06/17
五條瑛インタビュー/日本の冒険小説作家レビュー
「五條 瑛インタビュー、書きたいのはペーパーバック、芸術じゃない。(1/5)」 スペシャルインタビュー | Excite エキサイト : ブックス
自分は冒険小説や諜報小説好きではあるんですが、「日本には読む価値のある諜報小説作家なぞほとんどいないわ!」と傲慢に思っているタチなので、この人の存在自体知りませんでした。今度チェックしてみよう。
ついでに冒険・諜報小説の日本作家簡単レビュー。
山田正紀
日本作家ではベスト1。SF作家として有名な人だが、冒険・諜報小説も上手い。特に『三人の『馬』』(「虚栄の都市」から改名)は現代の東京でのテロを描いた小説で、『パトレイバー2』の元ネタではないかと思わせるため、『パトレイバー2』好きにはお勧め。ただし入手は難しい。どこかで再版して欲しいもの。ちょっと検索したら、押井監督自身が元ネタだと言っていたという情報があったけど、自分の知る限りはそういう発言はなかった。
あと『謀殺のチェスゲーム』や『謀殺の弾丸特急』もお勧め。ミステリーはちょっと読んで、それほど面白いと思わなかったので以後チェックせず。
関連:山田正紀ガイド
竹島将
広告代理店のプロジェクトが政治的な事件になっていく『情報クーデター』や太平洋の島のクーデターが日本を揺るがす『破滅の日』など面白い小説が多かったが、32歳の若さで亡くなってしまったのが大変残念。
福井晴敏
『亡国のイージス』はかなり良かったけど、米軍が隠し持っていた秘密兵器の設定がかなりファンタジックだったのが萎え。ただ力量は素晴らしいので『終戦のローレライ』は興味あり。
大石英司
アイデアは面白いんだけど、話の面や登場人物の掘り下げで物足りないこと多し。アニメの設定とかやったら面白そう。
麻生幾
細部の情報は興味深い。でも小説というよりシミュレーション。
楡周平
すごくリアルといわれているけどビミョーな作家。『クーデター』は宗教団体を出したのがキャッチーだったんだろう。小説というよりプロット。
大藪春彦や船戸与一といった有名作家はちょっと読んだらウェット過ぎたのでパス。基本的に海外作家のドライなテイストが好きなので。
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大藪春彦の初期の作品は確かにウェットというか野望・情念系ですが、中〜後期の機械的量産体制に入った頃の作品は面白いですよ(冒険小説的な面白さはあまりないと思いますが)。
車や銃器への偏執狂的な描写がストーリーを破綻させるほど長々と挿入され、権力者や金持ちは例外なく変態性欲者で地下の秘密基地みたいなとこで若い女の首を切りながらファックしてるし、主人公は善人悪人老若男女問わず拷問して情報を吐かせるし(とりあえず肛門をナイフで抉る)、しかもこれらの要素がものすごく機械的な筆致で繰り返されます。一種のグロテスク・ユーモア小説として楽しめるのでは、と。
特に『暴力列島』は小林信彦もお気に入りの傑作ですので、気が向いたらご一読をお勧めいたします。
後期の大藪晴彦作品というと今度はトンデモ本で取り上げられたもの(タイトル忘れ)しか知らないんですよ。
ミニマルミュージックのようにほぼ同じ展開が繰り返されるヤツです。あれは強烈でした…。
この人がかめやっこ姉さん(だったっけ)という、翻訳ミステリーばりばり読んで紹介しているサイト管理人だったということを覚えている人間はどれぐらいいるんでしょうか。
けっこう好きなサイトだったんですが。
かめやっこさんとは「かめこのあれこれかめ日記」ですか?
そういえば、そんなサイトがあった記憶がかすかにあります。
検索をかけたら大森望氏の日記などが出てきました。
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