2003/04/25
『NARUTO −ナルト−』第30話「蘇れ写輪眼! 必殺・火遁龍火の術!」
コンテ・演出・作監:若林厚史/原画:松本憲生、井上敦子、若林厚史
『NARUTO』で初めて若林厚史氏が担当するというのでとりあえず標準で録画しておくかなあと思っていたら、とんでもなくハイレベルな回でした。
原画はわずか3人なのに、めちゃくちゃよく動いてます。枚数制限の厳しい最近のテレビ作品でこれだけ動いている作品も珍しいです。個人的には、『るろうに剣心』30話「復讐の悪鬼・志々雄真実の謀略」に匹敵します。
格闘シーンというと枚数を節約しながら迫力を出すため、アップのカットをたたみかけるように連発するアニメが多いですが、この回はロングの画面を多用しながら、動きでみせています。この素晴らしさは実際に絵を見てもらったほうがわかるので画面を紹介。


鬱蒼とした森の中で差し込む日差しをうまく使ってます。手前の手を思いっきり大きく描いて遠近感を強調。




クナイを投げるサスケ。静止画にして気付いたんですが、思いっきりデフォルメさせたカットが結構まじってます。


空中を飛んで大蛇丸を翻弄するサスケ。テレビアニメでこんなロングの構図も珍しい。


蛇形態になって高速移動する大蛇丸。サスケの後ろに着地する大蛇丸のレイアウトが決まってます。



大蛇丸が移動したあと、少し経ってから煙がたって、高速さを演出。

大蛇丸というだけあって、蛇形態で大活躍。大蛇丸の気持ち悪さがよく伝わってきます。





大蛇丸の攻撃から逃げるサスケ。空中で枝に紐をひっかけ、巨大樹を回り込むシーン。細かい話ですが、このカットから着地するカットへの繋ぎが微妙に合ってなかった気が。

大蛇丸に滅多打ちされるサスケ。



アンコ対大蛇丸。棒手裏剣を投げるシーンはサスケと同じように思いっきりデフォルメしているカットがありました。蛇の忍術で大蛇丸を捕らえるアンコ。




アンコを金縛りさせた大蛇丸。不敵な笑みで語ります。木漏れ日や手前に手を突き出す構図が気持ち良し。
とまあ、こんな素晴らしい回だったので、作画ジャンキーならビデオレンタルやDVDでぜひ見ましょう。
追記:アニメ作画傑作烈伝『NARUTO −ナルト−』第30話ではFlashによる動画をいれて紹介しています。
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いや、すごかったですよね。ホント。
日本のアニメの独特な動きの気持ちよさって、枚数制限(もしくは節約)によるある程度のディフォルメによるものなんですよね。サスケの戦闘シーンをみていて、なんだかガイナックスのフリクリを思い出したり。こういう動きがスキなんですよ。
なんかナルトってキメのシーンでナナメ線かいたりとかして(原作をイシキしてか?)ごまかしたりしてたけど、アニメって分野でせっかく作ってるんだったら、こういうアクションのかっこよさや、映像制作の基本的なことにおいて(コンテ、カメラ、編集ナド)で、魅せてほしいというのが個人的意見です。
またこのクオリティが見られることを祈りつつ。
制約の多いテレビアニメで手間のかかる作業を求めるのは酷だろうなーとは思うんですが、こんなのを見てしまうと期待してしまいますね。
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