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2003/03/19

box 嵐を呼ぶモーレツ!ジオン公国の逆襲−ガンダムを巡るあれこれ−

ARTIFACT −人工事実− | ガンダムSEED擁護論
 この話題の続きをば。

 コアなファン層を外した商売は危険という指摘ですが、『ガンダム』の場合、子供に向けて作られた『SDガンダム』がありますし、映像作品としてもSDガンダム世代に向けて作られた『Gガンダム』という例があります。『Gガンダム』も最初の頃は思いっきり旧来のファンに否定されていましたが、バンダイの商品展開としてはSDガンダム世代に対して良いアピールとなり、成功となりました。
 で、『ガンダムSEED』は「ゲームでガンダムを知った世代」に向けた映像作品だといえます。『0080』であまり人気のなかったMSのケンプファーが、『ギレンの野望』で強いMSだったということから、人気があがり、ついにはマスターグレード化されたように、映像作品以外でガンダムに入るファン層というのは、かなり多くなっています。
 ただ、映像作品としての評価を考えると、『ガンダムSEED』が『Gガンダム』のようにファースト世代でも認める人が増えるかというと、おそらくそうはならないでしょう。とはいえ、『Zガンダム』だって当時はつまらないと言われ続けていたけど、『Zガンダム』をリアルタイムで見ていた層の声が大きくなった今ではそれなりに評価されているし、未来の評価なんてものはそうそうわかりません。
 あと、これは思いっきり推測ですが、海外展開の問題というのも背景にありそうな気がします。初代ガンダムのアメリカでの放映の失敗(途中で打ち切られた)を考えると、ファースト的なものは海外では人気が出ないために、富野作品の腹芸的な部分を切り捨ててわかりやすい作品作りをしているのかも。

 Doodleで、『ガンダムSEED』は子供も大人も楽しめる作品であったのならば問題はなかったのであろうと指摘されていたんですが、これはガンダムのゲームだと成功していたと思うんですよ。大人はすでにガンダムを知っているから断片的なシーンだけでも話を再構成できるし、ガンダムを知らない子供は断片的なシーンから自分の思うように話を再構成できる。だから、各人の頭の中には理想的な「ガンダム」が作られる。でも、映像の場合はすべてを見せているから、イメージの大きなズレが発生しやすい。
 ゲームだと「二次作品」(キャラクター商品)として見てくれるけど、映像作品は「一次作品」として見られがちです。ただ、ガンダムの場合、映像作品もキャラクター商品として割り切ったほうが精神衛生上よいのではと思っちゃうんですよ。だから、オタク自身−アニメ親爺宣言みたいなスタンスは好感が持てますね。そんな事を人に話したら、「割り切れないからオタクなのでは」という指摘もあって、確かにそうなんですが。

 まじめな話はさておき、Doodleで書かれていた『逆襲のシャア』はガンダム版『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』というのはヒザポン。『嵐を呼ぶモーレツ!ジオン公国の逆襲』は見てみたいですよ。『逆襲のシャア』は、アムロとシャアが踏ん張って、その下の世代のキャラたちは腰砕けだったから、バトンタッチもできなかったのが、今に尾を引いている訳ですか。

投稿者 : 加野瀬 投稿日 : 2003/03/19 20:47  | TrackBack (0)  |  [アニメ]
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Comments
投稿者 : BB 投稿日 : 2003/03/20 01:47

いや総論はともかく(重たいので)Gガン=SD世代にアピール?バンダイの商品展開?思いっきり初耳なんですが…。マニアも東方不敗“以前”のGガンは否定してるでしょうし、“以後”はもはやガンダムの文脈ではなくなってるし(笑)。たぶん僕の認識不足とは思いますが、違和感を覚えたのをコメントしておきます。

投稿者 : char-custom.net 投稿日 : 2003/03/20 11:55

>SD展開
Gガンダム放映直後はそのような見方が多勢をしめていましたが、ガンダムXがまともな放送環境、視聴環境を提示出来なかったのに玩具が売れ続けた事で、玩具売上と映像作品の人気との関係はほとんど否定されているととるべきでしょう。現にその後の∀ガンダムでは新作で釣って1stの玩具を売るという割り切った商品展開が成されています。

逆襲のシャアにおける作品論は、僕にはそんな単純なモノに思えないのですが。逆襲のシャアを語る上での論点は、「複数の世代が観るアニメである」という事を意識して作られた作品であるという点で、シャアやアムロやヒロシの視点からだけでなく、シンノスケとハサウェイを比較しなければならないように思えます。
個人的にはオトナ帝国ではヒロシが本筋ですが、逆シャアはハサウェイが本筋であると考えています。

投稿者 : BB 投稿日 : 2003/03/20 13:38

>海外展開

深いドラマを切り捨てる意図はなくて、「美形てんこもり」のW路線じゃないんですか? フランスで視聴率100%のお化け番組にブレイクした「グレンダイザー」も、荒木作画の力が大きかったでしょうし。そのぽしゃったリメイク企画も、たしか「5人の美形がダイザーに乗る」だったかと。

んで、GやWが一応成功したのにXが泣かず飛ばずだったのは、エキセントリックな作家が不在だったからかな、と。Wは前半の10数話で富野ガンダムを総括(シメるという意味で)する快挙に出て、マニアさえ毒気を抜かれましたもん。

国内での成功→作家性、海外での成功→美形のともに欠けたXは、NT論がしょせん誰も喜ばない鬼子である、と証明して、後進ガンダムの迷いを断ち切ったのが功績なのでは(笑)。

投稿者 : 加野瀬 投稿日 : 2003/03/20 14:28

『Gガンダム』の話は『ガンダム神話Z』(ダイヤモンド社/猪俣謙次著)で知った情報です。この本には、『Gガンダム』でガンダムを多数登場させることにしたのは『0083』でGP01対GP02に人気があったからとか、興味深い話が載ってます。

『ガンダムX』の視聴率が悪くても玩具が売れ続けたというのは、『ガンダムX』以外の関連商品は売れていてたけど『ガンダムX』自体のプラモデルは売れていなかったのでは。『∀ガンダム』でもプラモデルが売れなかったのは大きな問題になったと思いますよ。そこまで割り切って作られていなかったかと。

『逆襲のシャア』の話は、『モーレツ大人帝国』の例えが面白かったなーというのが主だったので、特に作品論というのは意識してなかったです。

投稿者 : char-custom.net 投稿日 : 2003/03/20 15:05

信じられないかもしれませんが、あの状況でもガンダムXプラモがそれなりに売れてしまったんですよ。∀でプラモが売れないのは問題になりましたが、ガンダム玩具の主軸がプラモからMiA!や食玩、最近ニュースとしてしきりに取り上げられるガンダム系アパレルグッズ等に移行したのが∀ガンダムという意味です。ここでの論点はプラモやガンプラ、果てはガンプラファンだけがガンダムファンでは無いというレベルから、ガンダムファン全体でみれば少数派なのではないか?という議論ではないかと思うのです。

シャア板で0083とカトキハジメ(センチネル)に非難が出るのも、0083でのガンダムVSガンダムが後の作品に与えた影響ゆえですね。

投稿者 :  投稿日 : 2003/03/22 01:24

私の疑問を俎上に上げていただき恐縮です。

私が先に”SEEDアニメは粗悪品”と書いたのは、奇しくも加野瀬さんも書かれている通り、”SEEDは再構成を必要とする”からです。
私は物語は物語の中で完結すべきであり、各人が何らかの形で補完しないといけない話は未完成だと考えます。物語が完成してあれば、それ以降は好みの問題だと思いますが。

失礼ながら、また一つ疑問を。
発端の擁護論では”ライトユーザを狙うため”とされていましたが、”ゲームなら成功””映像作品もキャラクター商品として割り切る”とのご意見ということは、加野瀬さんは擁護論の意見を否定されたと考えて良いでしょうか。

余談ながら、Gガンについては作品の色に対する各人の好き嫌いで評価が分かれており、SEEDのように物語としてどうこう、という評価ではないと思われますので、世代論で論ずべきではないと思います。

投稿者 : ふみひこ 投稿日 : 2003/03/22 01:26

↑署名が消えていました。すみません。

投稿者 : NO NAME 投稿日 : 2003/06/02 01:33

俺はあんま楽しめないけど(たまにおもしろい時もあるが)、弟や妹は結構楽しんでます。楽しめる楽しめないは人それぞれでしょう。後、自分は否定派だけど作品自体を叩くだけでなくSEEDを純粋に楽しんでるファンを叩くアンチ共は見てて殴りたくなる位ムカツキます。

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