オタク定点観測 2000/09
[第27回]−AVG制作ツール「吉里吉里+KAG」

 ゲームをプレイしていると、一度はゲームを作ってみたい、と思う人も多い人だろう。そういう需要は結構あるのか、アスキーのツクールシリーズをはじめ、ゲーム制作ツールというのは市販品として結構売られている。また、市販品以外にもネットで検索してみると、オンラインソフトで20以上のアドベンチャー制作ツールが存在しているという活況ぶり。
 なかでも、お勧めなのがW.Dee氏制作の「吉里吉里+KAG」である。「吉里吉里」は、JavaScriptに似たTJSというプログラム言語で動作するが、「吉里吉里」をより簡単に使うために、「KAG」(Kirikiri Adventure Game System)が用意されている。このKAGは、タグを埋め込んだシナリオファイルで動作するのだが、HTMLに近い形式のファイルなので、HTMLのタグが自分で書ける人ならKAGを難なく扱えることだろう。KAGでは、『弟切草』のようなノベルゲームが一番作りやすいが、アクション性の少ないも制作が可能である。
 では、KAGの充実した機能を説明しよう。
■画像表現力
・階層構造にて重ね合わせ表示できるレイヤー処理
・レイヤーへの簡単な描画が可能 ( 矩形塗りつぶし、コピー、重ね合わせ、文字描画 )
・BMP/JPEG/PNGの各画像を読み込み可能で、 Susie Plug-inにも対応
・αブレンディング(立ちキャラが背景となじむようにする)機能
・複数のトランジション(画面切り替え効果)が使用可能
・雪が降る、などのような画面効果が用意されている
■テキスト表現力
・縦書きができる。
・画像として用意した任意の記号を表示できる
・影付き文字、袋文字、袋文字+影が使える
・同じ画面内でフォントを変えられる
・ルビをつけられる
・同じ画面内で文字サイズを変えられる
・文字にアンチエイリアスがかけられる
■音声表現力
・無圧縮Wave/CD-DA/MIDIを再生可能。複数のデータを同時再生もできる
・プラグインでMP3が再生可能
とまあ、こんな具合に素晴らしく高機能なのだ。もしかしたらシェアウェア……?と心配する人もいるかもしれないが、フリーソフトウェアである。作者のW.Deeさんはシェアウェア化を考えていないとのことなのでご安心を。
 ただ、実は問題が一つある。それは動作環境が厳しいことだ。快適に動くために必要な環境は、CPUがCeleronやPentium2以上、メモリは64MB以上が必要なのである。ただ、近頃の10万円パソコンでもCeleron-400MHz以上はあるんだから、このぐらいのスペックを必要としてもいいとは思うのだが……。ともあれ今後に期待大のソフトである。

吉里吉里 ダウンロードページ

掲載=カラフルPUREGIRL 2000年9月号(ビブロス刊)

■コメント
 この頃、なんとなくフリーのゲーム制作ツールに興味を持ち、調べていた時に「吉里吉里」を知って、これはすごいと思って紹介しました。その後、TYPE-MOONの『Fate / stay night』で吉里吉里が使われ有名に。
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コミケは8/13・西地区・く-18bです。何を出すのかまだ未定。ところでネットカリスマ・ウガニク様がとうとう著書を出しました! その名も『雑学不満足 こんな定説ウソホント?』(マイクロデザイン)です。サイズはB6判。今なら抽選で百名様にウガニク使用済み同人誌プレゼントがあるそうです(ウソ)。
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