オタク定点観測 2000/08
[第26回]−これから何のメディアに録画をすればいい? 次世代録画メディアの行方を探る

 オタクにとって、ビデオデッキはなくてはならない必需品だが、DVDが普及し始め、録画媒体もそろそろ次世代のデジタル録画機器になってもいい時期だろう。つーかなれ。
 まず現在での選択肢を調べてみよう。デジタル録画の先手を切ったのはパイオニアのDVD-RWだ。そして、DVD-RWと互換性を持つDVD+RWを、ソニーとフィリップスが主要CD-Rメーカーと提唱しており、パイオニアやシャープなどのDVD-RW陣営と組んでいる。一方、松下や日立のDVDフォーラム陣営は、コンピュータ用に開発されたDVD-RAMを利用したデッキを発売している。DVD-RWは、今後DVD-ROMで対応できるが、DVD-RAMのほうはできないのがネック。またNECがDVDの二倍の容量を持つMVDISCというのを提唱しているが、マイナーなのでとりあえず置いておく。
 面白いのが日本とアメリカでデジタル録画の流れが違うことだ。日本ではメディアに直接記録するデッキが主流である。しかし、アメリカではハードディスクレコーディングするデッキが主流なのだ。しかも、CATVのネットワークと繋がって、家庭用ホームサーバーの役割を果たす。
 この違いは、インフラの違いもあるだろうが、国民性の違いという気がする。日本人は形になって残らないと安心できない。アメリカ人は情報がネットワーク上にあれば、手元に残らなくてもいい。そんな指向性を感じないだろうか。
 ただ日本でも映像HDレコーディング機器は出ている。それは家電ではなく、パソコンだ。SONYのVAIOを皮切りに、NECのVALUE STAR、日立のPrius、SHARPのMebiusStyleなど、テレビを録画できるパソコンが急増中だ。メーカー製パソコンのトレンドともいえる。自作マシンでも、ビデオカードのATIのALL IN WONDERやVoodoo3500TVを装備したり、NECのSmartVisionを増設すればいい。
 パソコンでのデジタル録画の問題はバックアップだ。HDD内にある大量のデータをどこに整理するか? ギガ単位のメディアというと、DVD-RAMが浮かぶが、こいつは書き込みが大変遅い。1.3GB MOは将来性のないメディアだし。そいやORBってどうなったんだか。解決手段は「DVD-RAMの書き込み速度が速くなる」「現在50万円ぐらいするDVD-Rが普及価格になる」ぐらいだろうか。あと力ワザとして、HDDの値段の安さを利用して、HDD自体で保存するという手もあるが、機械類を保存媒体に使うとデータが消える危険性が高い。でも、『ラブひな』というラベルの貼ってあるHDDのベアドライブというのも趣があるネ。
 映像をデジタルデータで残し、かつ将来の主流メディアに移行しやすいようにしておきたい、と考えると、テレビをDVに録画して、それをパソコンに取り込んで編集、編集した映像をDVに記録するというのが、実はいいのかもしれない。ただ、パソコン世代にとって、データ管理はファイル単位でしたいのが本音だ。ラブひな#01.mpg/ラブひな#02.mpg……と綺麗に並んだデータは美しいと思わない?(データ整理整頓マニア)
 デジタル録画はこのように規格が乱立しており、どの規格が勝者になるか、まだまだ読めない。もしかすると、デジタルVHSが覇者になるかもしれないのだ! 21世紀になってもあのVHSテープと付き合うのはイ・ヤ〜!

掲載=カラフルPUREGIRL 2000年8月号(ビブロス刊)

■コメント
 この頃はなんとまたDVD-Rドライブが高かったのです。わずか数年で1万円ぐらいに落ちるとは……。DVD-RAMとDVD-RWも並立したまま、HDになっても結局メディアは統一されませんでした、トホホ。ビデオキャプチャーカードもまだカノープスのMTVシリーズも出てなかった時代。
 NECのMVDISCとかコラム読むまで忘れてました。
NEC、12cm光ディスクを使った世界初の家庭用ビデオレコーダ
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本が出る頃にはもう終わっちゃうけど『池袋ウェストゲートパーク』『ショカツ』と4月からの番組はドラマのほうが面白かった気が。最近、ガンプラの発売間隔が短くなってきて恐怖。とりあえずMGサザビーが買いた〜い。でも作るヒマがなさげ。コミケに受かっているし。
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