オタク定点観測 1998/08
[第5回]−コミュニケーションの場のトラブル

 隣のコラムに押されて、本コラムはいきなりLZH圧縮。
 まず、6月号のコラムだけど、オタクのネットワークとしてネットゲームに言及するのを忘れていました、すいません。冒頭のアクロスの話では書いていたのに……。ネットゲームは、特に機械などを必要とせず、普通の手紙だけで参加できるので、全国規模のネットワークとして見逃せない存在だ。それは、FAXやインターネットなどのネットワークと繋がって、より巨大となっている。
 さて今回は、その6月号で触れきれなかった、コミュニケーションの場でよく生まれるトラブル・事件を自分の経験から話してみる。
 よく見かけるトラブルとしては、当然ながら論争がある。ゲームセンターのノートや、パソコン通信は、文章だけのコミュニケーションだから、ちょっとした言葉の行き違いから、論争がエスカレーションしてしまう。それでも、ゲームセンターのノートやパソコン通信の場合は人物が特定できるため、まだおとなしかった。しかし、パソコン通信と違い、インターネットの掲示板は匿名で簡単に投稿できるシステムが多いため、悪意を持った人間なら掲示板を荒らすのは簡単だ。実際、筆者も被害を喰らった、トホホ。
 また、ちょっと注意したくなる人物として、BBSなど不特定多数の人間が見る場所(以後「場」と表記)で、個人的な悩みを書く人がいる。本当に悩みを解決したいので書き込んだのなら問題ないのだが、困るのは悩みを書く事によって、他の人から慰められる事を期待している人だ。ゲーセンノートやBBSなどでそんな「匂い」を出している人が、のちに何らかの問題を起こしている事から、自分は注意するようになった。悩みを書く事によって、一時的にその「場」にいる人達から注目を浴びられるが、皆がくれたアドバイスを活かさなかったら、そのアドバイスした人達から呆れられる。「場」というのは振る舞いによっては、自分の評価が簡単に変わってしまう怖い場所なのである。
 「場」というのは、あくまで人間関係を築く場所でしかない。濃密な関係を築いた「場」ならともかく、自分と希薄な関係の人が多い「場」に、悩み相談や、論争のような深い話を持ち込んだために、トラブルが発生してしまうのだろう。気を付けましょうね。

掲載=PUREGIRL 1998年8月号(ジャパン・ミックス刊)

■コメント
 サイト運営者の間で、掲示板には空気が読めない人が多いという話題で盛り上がったので、ネタにしました。この頃は2ちゃんねるがまだなく、匿名での荒らしというのはまだまだ珍しい行為でした。
[Profile]
6/5のロフトプラスワンで永山&更科さんたちに呼ばれて、ゲスト初体験。いつも客側だったので面白い経験にはなったけど、一日店長になる気は起きませんね。自分への悪意を生で感じた日でもありました…、こわこわ。
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