自宅などで寝そべりながらウェブをちょっと見たいという需要は結構あると思うのだが、大半の人は携帯電話で見ているだろう。W-ZERO3初代を入手してから便利だ!と思ったことの一つに、この寝そべりウェブ端末としての便利さだった。また、PCの前から離れている時でも、ちょっとウェブを見たいという時にこうした端末は便利だ。
無線LANを内蔵してウェブを見られる小型端末といえば、ニンテンドーDSやPSPがあり、PSPはなかなかウェブ閲覧性能も良いようだが、文字入力が不便。iPod touchはウェブ閲覧性能はトップクラスだが、文字入力するのならやはりキーボードは欲しいところ。
無線LANがついてキーボードがついている端末は、主にWindows Mobile機になる。こうした端末としては、W-ZERO3とEM・ONEがあるのだが、EM・ONEはイーモバイルと契約していないと、無線LANやbluetoothといった大半の通信機能が使えない仕様になっている。しかし、W-ZERO3初代(WS003SHとWS004SH)やAdovanced/W-ZERO3[es]はウィルコムと契約していなくても、無線LANが使えるのでウェブが見られるのだ。
このシリーズも出てから結構経っているのでオークションや中古で見るとなかなか安い。ヤフオクの相場を見ると、WS003SHが8,000?1万円ぐらいでWS004SHは16,000円?20,000円ぐらい。004SHの方がメモリが多くアプリケーションを入れられるのでお勧めではあるのだが、単にネットを見たいというだけなら、WS003SHで充分だろう。また、Adovanced/W-ZERO3[es]は1万円ぐらいで、画面が小さくてもいいのなら、こちらの方が現世代のWILLCOM 03より一世代しか古くないため、お勧めである。
ストレージとなるmidiSDカードはそれ自体だともう入手が難しいが、microSDカードにアダプタをつければ使え、2GBで1000円台と非常に安くなっているため、動画再生機としても使える。WS003SHとWS004SHでは2GBまでだが、Adovanced/W-ZERO3[es]ならSDHCが使える。
4インチ近いVGAサイズのディスプレイを持つハードウェアというのは、W-ZERO3初代とEM・ONEがあるが、EM・ONEはなぜか動画再生に弱く、VGAサイズの動画をコマ落ちなしで見られないそうだ。わかりやすい例でいえば、『らき☆すた』のオープニングを解像度640×360のデータで再生した場合、W-ZERO3なら1.5Mbps程度までのビットレートならコマ落ちなしで見られるが、EM・ONEではこのサイズではコマ落ちしてしまうため、解像度をPSP向け動画程度まで小さくするしかない。
■ちょっと気になるmylo
小型で無線LANのみを搭載した端末といえば、ソニーのmyloがあって、最近初代からかなりパワーアップした二代目myloが出た。ただ、価格が35,000円と結構高い。これならW-ZERO3の中古を買ったほうがカスタマイズもできて便利だとは思う。
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