市場規模が大きく違う作品のネットでの評判を同列で見るのはいろいろ見誤るんじゃない? : ARTIFACT ―人工事実―
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デジモノに埋もれる日々: 「亀田」と「時かけ」 - メディアの扇動力がネットに圧される時代
 こちらの記事で『ゲド戦記』は悪評いっぱい、『時をかける少女』は口コミで大人気…といわれているけど、そもそも『時をかける少女』は大変公開館が少ない。

時をかける少女 オフィシャルサイト -上映劇場- : 角川ヘラルド映画
「ゲド戦記」上映劇場一覧
 ここを見ればわかるように『ゲド戦記』と『時をかける少女』の上映館には圧倒的差がある。

 『時をかける少女』は東京都内では新宿のテアトル新宿一館だけだったが、連日満員で、明らかに需要と供給が合っててなかった。首都圏内でもなんと千葉県では見られないのだ!(一時期幕張のシネコンで一週間上映していたそうだが)
 その連日満員ぶりを東京に住む人間が何人も報告しているから、ネット上では人気爆発なイメージを持つが、場所を変えれば、神戸という大きな都市でもこんな状態に。
Freezing Point - 「時をかける少女」観てきました

一人で「109シネマズHAT神戸」へ。 18時からの上映で、観客は7?8人。

 金曜日の18時でこれってのは…。
 もしかすると、東京を単館のみにしたのは連日満員ぶりを報告させるためでは…?(妄想) もちろん、都内の上映館を押さえられなかっただけなんだろうけど。

 この辺りから『時をかける少女』は東京、大阪といった大都市圏で人気が高いといえる。別にそれが悪いという訳ではない。あくまでこの作品の人気というのものは局所的なものであろうということを確認したいのだ。

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時をかける少女 絵コンテ 細田守 公開館数がこれだけ少ないと、『時をかける少女』はこの作品に興味がある人しか見てないので、ネット上では評判がいいという可能性が高くなってくる。
 こういった「見られる場所が少なかったり入手するのが難しいために関心のある人しか見ておらず、ネットでは好評ばかり」というのはオタク系だとよく見られた。同じ映像作品なら『ほしのこえ』が東京下北沢のトリウッドで公開された時がわかりやすいだろう。
 『ボーリング・フォー・コロンバイン』が恵比寿で上映されて連日大人気で、郊外のシネコンで拡大上映されたものの、シネコンは速攻で打ち切りになっていたという件も思い出す。

 また、『時をかける少女』は公開館の少なさに加え、マスプロモーションも大変少ない。最近の邦画作品ならよく見かける様なテレビ会社とのタイアップもない。ここからプロモーション費用は少なめと推測され、ネットでも話題になった「ブロガー試写会」はコストをかけずにうまく宣伝できる策として行われたのだろう。
 ネットではWEBアニメスタイルで大きく特集が行われ(WEBアニメスタイル_TOPICS【総集編】06年6月、7月の主な記事 7月は『時をかける少女』応援月間でした)、読売新聞でも4面を使った大きな紹介があり、朝日新聞では『ゲド戦記』より『時をかける少女』をプッシュというような記事が載ったりしている。どれも、皆メディアの送り側が「細田監督が好きだから」という理由でやっているものだ。個人的にはこういった応援スタイルは好きではあるが、こういった形の宣伝とイメージを売るマスプロモーションは別物だろう。

マインド・ゲーム そういえばアニメスタイルの『時をかける少女』特集は『MIND GAME』の時にあまり成功しなかったから、その辺りの反省が入っているのかなあと邪推。『MIND GAME』は面白かったのに商業的成功はしなかったようで残念だった。
ARTIFACT ―人工事実― : MIND GAME〈マインド・ゲーム〉

 『ゲド戦記』のようにマスマーケットを狙った作品はプロモーション費用も公開館も段違いだ。見る人が増えれば、悪評も出る可能性が高くなる。
 ネットは都市型ヒットタイプのコンテンツのような小規模なマーケットの作品のプロモーションや口コミとは大変相性がいい。その作品の出来がよければ、ネット上での評価を高まる。しかし、マスマーケットの作品においては、ネットの評というのはどの程度影響を与えているのかは未知数だ。
 ネットの宣伝力は、その時点において、どのぐらいのマーケット規模に対して適切に機能するか?ということを見分けるのが健全だと考える。

結論:ネットで話題にしてもらえない『ブレイブストーリー』の立場なし。

 って長々書いていたら、コメント欄でもっと端的に指摘している人たちががいたよ…。

No.3540   投稿者 : TOSHI   2006年08月07日 19:22

はじめまして。
ちょっと気になったので書き込ませていただきます。
ネットで酷評されているという『ゲド戦記』は100億を目指す大ヒットですし、
時かけはヒットと言っても、よくある単館どまりです。
これは今までの口コミレベルでも見られた現象で(アメリ等)、
わざわざ「メディアの扇動力が以前ほど発揮できなくなっている」と
ネットをマスメディアを対比して、素朴にネットを称揚するほどの
材料とも思えないのですが

No.3619   投稿者 : Anonymous   2006年08月09日 01:47

マスメディアという所在がはっきりした連中に扇動されるか
2chなどのメディアのように無名の連中に扇動されるかの違いだね。

あと、そもそもゲドだって元々万人受けするような物語でないというのを踏まえて、
ゲドが叩かれて時かけがべた褒めされる要因には単に宣伝の対象による違いではないか。
ゲドは日テレを中心とし大量のCMを投下している訳で、見ている絶対数が多い。
さらに、ジブリらしさ(駿らしさ)を求めた層を中心とし不評を受けている。

一方の時かけは公開劇場数も少なく主体的に情報を集めなければ知ることもできないように絶対数が少ない。
主体的に情報を集める層というのを考えたときに、良いものだったら好評を得やすい
だろうね。ハルヒのようにさ。

だからこのような対照的な評価になってしまってもおかしくない訳である。
亀田の件と言いゲドといい、情報の受けての絶対量の多いものは得てして
ブーイングを受けやすくなっているのではないかな。

 落ち着いた意見。

No.3691   投稿者 : Maku   2006年08月10日 07:33

はじめまして、横から失礼します。

2ちゃんねる管理人のひろゆき氏が昔述べたことで有名な言葉に、
「嘘を嘘と見抜けない人には(掲示板を使うのは) 難しい」
というものがありますが、この()の中をマスメディア・ネットに置き
換えても当てはまると思います。
どのようなメディア(ネットもメディアの一種)であっても、他人から見た
意見である以上、一定の意見の偏りがあることは仕方のないことです。
亀田選手の判定の件も、ゲド戦記と時かけの評判の件も、ハルヒの盛り
上がりの件も、最も重要であるはずの「自分がどう思ったか」という部分が
議論から抜け落ちていることが気になります。

もし「ネットで盛り上がっているから面白い、テレビで散々CMしている
から面白くない」という二元的な考え方しかできないのであれば、やはり
旧態依然の考え方から逃れられていないのではないかと感じました。
注)上記のコメントは決して管理人であるCKさんのことを言っているの
  ではなく、一般的な考え方として提起しました。誤解の無いよう、
  ご理解のほどよろしくお願いします。

※関連
切込隊長BLOG(ブログ) - 『ゲド戦記』が不評のようなのに商売人根性が炸裂し興行成績は優秀な件についての考察
愛・蔵太の少し調べて書く日記 - 多分亀田の次の試合はみんな見るだろうし、ジブリの次の作品も見られるだろう。なぜならそれは「共通の話題」だから
愛・蔵太の少し調べて書く日記 - 人は選ぶものが多くなると選ばなくなるというのが昔からの俺の自論だ
吹風日記 - テレビ離れは本当か、ネットとテレビは仲がいい、同じ時の中にいる
砂上のバラック - 亀田を超えるレスラーは今後30年は出てこない

 テレビの議題(アジェンダ)設定能力は強力であり、ネットはそこで設定された議題に対して反応するしかない(補完)ということか。


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1997年から運営している個人サイト。2002年にブログ化。オタクネタを中心で書いていたが、最近はウェブサービスの話題が多い。
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