一般人に毒物の症状判定、対処はできるか
Irregular Expression: 少女の日常よりもっと肝心な事を伝えてくれよ
この記事の感想としては、マスコミの興味本位の報道は確かに問題視されるべきだろうし、薬局の売り方の問題提起というか、薬局への販売の厳密化の指導は必要だろうけど(これが模倣犯への対策にもなる)、一般人に毒かどうかの判定、ましてや解毒方法はないのではないかと思いました。
あまり使われない毒物に対する判断は専門家でも難しいという例として、地下鉄サリン事件があります。
地下鉄サリン事件の時、東京の聖路加病院では最初原因が不明だったため、どう対処すればいいかわかりませんでした。
有機リン系の農薬中毒(サリンは有機リン系)の症状に似ているため、PAMを使えばいいという案は出たけど、PAMは筋肉の麻痺は取り除くものの、毒性もある危険な薬だったため、投入に対してためらいがありました。
そこに、長野でサリン患者を治療した州大学付属病院の医師が、患者の瞳がやけに小さくなっているのに気付き、これはサリンの症状に似ていると、聖路加病院に知らせたため、PAMの投入が決断されたという話があります。
※プロジェクトXで放映していたもの。詳細はこちらで。
地下鉄サリン 救急医療チーム最後の決断
なお、報道に対して、こんな疑問もあります。
地下鉄サリン事件の聖路加病院の対応 特にPAMの供給問題
確かにPAMをどこから大量供給できたのかという点、最終的にサリンだと断定できる情報がどこから出てきたのは、ちょっと裏がありそう。
オウム=サリン事件未解決問題再検証
この記事があったこのサイトは面白そうなのでメモ。
で、コメント欄に興味深い投稿があったのでピックアップ。もちろん当事者かどうかの確認は難しいですけど、意見としては納得できる話なので。このコメントが無視されているのが不思議です。
27129 : ness : November 4, 2005 09:42 AM
長い文章を分けたら、上下が逆になりました。
上の文章のさらに上に以下の文章が来ます。古い話になりますが、パラコートが入っている飲料が自動販売機の取り出し口に置かれていて、それを飲んだ人が死ぬ事件がありました。その被害者の知人です。
簡単に解毒方法といわれますが、ほとんどの毒には解毒方法なんかありません。
解毒剤の注射で毒が消せるというのは、小説や映画の中だけの話しです。
ほとんどの毒の解毒方法は、
・毒物の吸収の阻止
・毒物の排出の促進
・毒による症状の緩和
程度しかなく、その効果は極めて限らたものでしかありません。
ある程度以上の毒が入ってしまえばどんなに手を尽くしても助けることは出来す、それは致死量と呼ばれます。27128 : ness : November 4, 2005 09:40 AM
パラコートを飲んだ知人は、飲んだ直後に異常に気づき、救急車で病院に運ばれ胃洗浄を受けました。
運ばれたときには普通に会話もでき、胃が痛いだけだといっていたのですが、その時点で医者からは、
「致死量以上が吸収されてしまっているので、助けるのは難しい。」
といわれていました。
その日から点滴で出来る限りの水分を入れ人工透析を行っていたのですが、翌日には毒を対外に排出する腎臓自身が毒にやられて尿が出なくなり、さらに全身の細胞が破壊される激しい痛みのために麻酔で眠らせるしかなくなりました。
全力で治療を行っていても刻一刻と症状は悪化し続け、4日目に亡くなりました。毒物を飲んでしまったときの対処方法としては、
・喉に手を突っ込んで、ひたすら毒を吐く。1秒でも早いほうがいい。吐き終わったら水を飲んでさらに吐くことを繰り返す。
・救急車を呼び、毒を飲んだとはっきり告げる。毒の種類が分かればなお良い。分からない場合は食べた物のサンプルを持っていく。もっとも、この対処が「毒を盛られたとき」に出来るかどうかは疑問ですけれど。
あと、薬局の販売体制についてはこれが興味深かったです。
27168 : 27156 : November 6, 2005 03:27 AM27157さん
私は地元のことは知らないのですが、タリウムという薬品はそんなに流通してる物ではありません。
毒物、劇物は取り扱いに注意が必要なため、バポナや工業用アルコールなど、一部しか扱ってない店もおおいはず。
問題があった時に責任が課せられる可能性があるからだ。
この薬剤師さんもおそらく人生初の取り扱いだと思います。
取り寄せするときにこの薬の効能を調べるでしょうし、問屋さんからも何か注意を受けているかもしれません。
法律とかを抜きにして、もし学生に売るのなら、学校の部活の顧問にでも確認の電話を入れてほしかった。
少し慎重さというか、劇物取り扱いの責任感が欠如してるように思われる。
最初はコメント発掘だけしようと思ったものの、長くなった…。
はてなダイアリーでも紹介したけど、事件のブログでの語られ方については辻大介さんの意見が面白かったので再度紹介。自分なりの乱暴な要約をすると、「不思議な事件に対して、ブログは容易にワイドショウ化する」というもの。
思考錯誤 - 母親毒殺未遂事件とリアリティ・ブログ



















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