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ライトノベル完全読本

add to hatena hatena.comment 0 user add to del.icio.us 0 user add to livedoor.clip 0 user [書籍 , 告知] 2004/8/13(金) PM10:39

ライトノベル完全本ライトノベル完全読本
出版社:日経BP社/価格:1,000円
 7/24に出版されたのでもう結構経ってしまってますが、このムックで「ライトノベルイラストレーター変遷史」と緒方剛志氏と放電映像氏の対談記事を担当しております。更科さんが担当しているデザイナーの鎌部善彦氏のインタビューの手伝いもしています。

 鎌部善彦氏のインタビューは、『ブギーポップ』シリーズなどで鎌部氏のデザインの力はかなり大きいのにも関わらず、ほとんど話が出てこないので、みのうらさんがインタビュー企画を提案したものです。鎌部善彦氏のインタビューでは興味深い話をたくさん聞いたのですが、ページ数が少ないのでこぼれる話も多くて残念。『ブギーポップ』シリーズは、とにかく自由度が高かったために従来のライトノベルとは一味違うものが生まれたという印象を受けました。DTP絡みの話もいろいろ聞いたんですが、あんまり専門的になりすぎてもわかりにくいので省かれてます。デジタルデータのイラストの時、色合いをいじるかなーと思ったら、ほぼいじらないとか。

 イラストレーター対談は当初作家とイラストレーターの対談になる予定だったんですが、諸事情で変更に。同じ職種ではどうしても似た意見が出てしまいがちなので、その辺が難しかったです。

 「ライトノベルイラストレーター変遷史」は、最初かなりのイラストレーターをピックアップしたものの、ページ数の都合で実際に取り上げられたイラストレーターはかなり減ってしまいました。特に1990年代前半が手薄くなってしまったんですが、1990年代前半のライトノベルはいろいろな出自の人が集まったカオス状況で、一つの時代としてまとめにくかったというのがあります。
 はてなの方でオタクイラストの歴史というのを書いたけど、きちんとまとめるのなら一冊の本を書くぐらいの気合いでやらないと無理な気が…。

 基本的にこのムックは、日経キャラクターズと同じで、30代男性をターゲットとしているんですが、そういう思惑を越えて、いろいろな層で反応があったのが面白かったです。ライトノベルは、産業としてはともかく、ネットで語りたい層にとっては今一番旬なんだというのを実感しました。
少年少女科学倶楽部 感想リンク集

はてなダイアリー - Natural-Color-Paranoia : 日経BP『ライトノベル完全読本』その3
 細かい話に関しては更科さんが触れているのでそっちに任せるとして、このムックにおいてメディアミックスの最大の成功者であろう神坂一氏や、90年代前半において目立った活躍をしたあかほりさとる氏が大きく取り上げられないのは、ミステリー小説史の中で赤川次郎氏や西村京太郎氏がほぼ触れられないのと同じなのかなーと思ったり。
 最近オタク歴史仕事をやるたびに、この世界の90年代前半のカオスぶりに手を焼いてます。『マクロス7』の微妙なポジションぶりに悩んだり(笑)。

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