『鋼の錬金術師』メモ : ARTIFACT ―人工事実―
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 『鋼の錬金術師』のヒットでエニックス系漫画に注目が集まってきましたが、それに関する考察メモ。

・『鋼の錬金術師』がブレイクしたのはアニメが放映されてからだが、アニメ版は『ガンダムSEED』の客層にマッチしたといわれる。昼間のアニメイトに集まるようなハイティーンの女性層か。
・他のエニックス系の女性漫画家による少年漫画とどこが違ったか。これらの漫画は、ハイティーンの女性に受けていたが、それ以外の層への波及力が薄かった。同じ女性作家の漫画でありながら、どこが違ったのか? 他の漫画はキャラが中心で世界観が薄い二次創作の匂いがするが、『鋼の錬金術師』はキャラクターの魅力だけではなく、作品単体で成立する世界観の強さを感じる。「大きな物語」というか。
・このことは戦争という大状況を描いた『ガンダムSEED』にもいえる。キャラクターを、大状況に置いて、魅力的にみせる作品はハイティーンの女性に人気が出やすいのだが、そういう作品はもともと男性向けに作られた作品に多い。『銀河英雄伝説』や『沈黙の艦隊』にやおい作品が多かったりするようなもの。
 ただ、『ガンダムSEED』の場合は「戦争」という大きな物語の描き方が初代ガンダムを好むような男性向けではなかった。『ガンダムSEED』はガンダムでは初だった女性シナリオライター主導作品であり、その点でも男性がノレなくても仕方がないといえる。
・『ウルフズレイン』でも、作品のビジュアルは男性向けのイメージがあれど、話の面では女性シナリオライターによる似た傾向が見られる。
・『ワンピース』などは、ハイティーンというよりローティーン向けになっていた。『鋼の錬金術師』は、流れ的には、ハイティーンの男女ともに受けた『るろうに剣心』の辺りか。
・今のハイティーンから20代前半のオタク層を見ると、男性は日常生活などを舞台にした小さな物語志向が強くなり、女性は大きな物語志向が強くなっていると見られる。これは過去からみると逆転しているといえるだろう。


これまでのコメント

  1. toria より:

    >同じ女性作家の漫画

    多分、ターゲットにしている客層の性別についての記述だと思われますが、この文脈だと、漫画の作家が女性という風にとられてしまうと思うのですが。

  2. 加野瀬 より:

    え、「女性作家」と書いているのは、その通りの意味で書いてますよー。

  3. 瑠璃月 より:

    何か納得しました。初めてハガレンを読んだ時、私がかつて好きだった「るろうに剣心」に近いものを感じました。(多分私だけでしょうが)ハガレンとるろ剣のファン層が似通ってくるのもそういう背景があるからなんですね?。

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1997年から運営している個人サイト。2002年にブログ化。オタクネタを中心で書いていたが、最近はウェブサービスの話題が多い。
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